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2022.12.10

法隆寺

 

 

先日の大阪個展のあと、1日滞在を伸ばし時間をとって法隆寺へ向かった。

おおよその方は、修学旅行で行ったでしょうが私は故郷が鹿児島ということもあり、京都止まりのコースで法隆寺へはこの年齢になるまで一度も行ったことがなかった。

 

 

 

きっかけは、今年読んだ西岡常一宮大工棟梁の本、「木に学べ」である。

教科書には無い貴重な話や興味深い話が関西訛りの口調の語り下ろしの書籍になっていて、すらすらと一気に読んだ。

 

美術館や観光地には一番のりで移動するのが常であるのだが、今回はとてもラッキーなことがあった。

 

一年に一回の「お身拭い」と言い、10人ほどの僧侶の読経のあと竹の先に和紙が付いたハタキや筆などで埃をはらい、迎春の準備を整えるのを見ることができたのです。

 

 

 

これまでの無知に等しい知識のまま足を運ばずによかった、そう思いました。

新幹線の中で本を再び読み返したところ、読んだはずなのにもう忘れていることが多く、

こりゃまた行かねば。と苦笑した次第である。

 

 

 

あらゆる場所と時間に静かな威厳、滲み入るような静寂を感じることができ、自分との対話する時間を得たように思います。

タイパという言葉まで表れてしまった昨今、人は少し立ち止まる時間を意識するためにどこかへ出向く必要があると思うのです。

出向く場所、それは自分が生まれるずっとずっとずっと前からそこに在るもの。

変わらずそこに在るもの。

やはりそんな場所がよいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

2022.12.09

大阪個展の様子!

 

 

6日より始まりました大阪個展へ行って参りました。

 

大阪でも高野山の方面の住宅街にありますギャラリー芭蕉さんは高台にあり、毎年12月ということもあるので遠くに見える山々の紅葉が、九州とは違う何とも言えない色合いを醸し出すのを楽しめます。

 

 

 

 

入口の水鉢には毎日違う花が入ります。

こちらは初日。2日目は赤い椿に野菊でした。

 

展示は一階で、毎年自由にディスプレイさせて頂いておりますが、あちこちに茶花を活けてくださいます。

それがとても私好みでこんな風に活けられたらなあとしげしげと眺めいります。

 

 

実は2階もございまして、アクセサリーは他のクラフトと比較すると小さいので1階のみの展示ですが、2階の和室では、毎年、床の間のしつらえがとても楽しみなのです。

 

前回は、小倉遊亀氏の書画でした。

それまで私が知っていた画風とは全く違う力強いものでエネルギーを発していたので、改めて作者の名前を聞き直したほどでした。

そして私の故郷である鹿児島の民具がさりげなく置かれており、感激したのを今でも覚えています。

 

 

 

そして今回は、オーナーさんが松本で出会ったという100年以上前のバティック。

それを表具師に依頼されて屏風に仕立ててもらったそうです。

釘を一切使わない技術で作られた屏風は、時間を重ねるごとに浮き上がってきたという深みのある赤のバティックにとてもマッチしていました。

 

掛け花には決まり事であるという蔓ものは、野いちご。

旅枕というタイトルの掛け花に、李朝の家具、クリスマスツリー。

野いちごの赤、バティックの赤、ツリーの赤。

 

色んな国を旅して集まったモノたちが主張しすぎずに調和しておりました。

東西が融合しながら、影響を与え合い芸術が発展していった。

そんな空間となっておりました。

 

やはりいつかは床の間のある暮らしをしてみたいものです。

 

 

おっと、個展の話から逸れましたが、今回は石の作品をお目当てにお運び頂いた方々がいらっしゃいまして、皆様シンデレラな出会いを楽しんでくださいました。

 

会期は12日までです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022.12.04

山デビューのお手伝い役

 

 

 

今年最後となる個展のため明日から大阪へ向かいます。

今年は夏からずっと追われるようなリズムで、山を始めて最も登頂の少ない一年となってしまった。

 

そんな中、ブログ効果?(笑)なのでしょうか、お客様や最近知り合った方、山を始めたいとおっしゃられる方が妙に多く個展会場やショウルームへお越しのお客様方とも自然と話題になることが増えてきました。

 

 

近くに住む方で山デビューをしたいという方の、まずはお買い物にお供しましたのが先月始め。

翌週、買った靴をならすために近くの丘のような山の遊歩道を小2時間くらい一緒に歩き、そしていよいよ山デビューということで選んだ山は糸島の富士と呼ばれる可也山。

まだキャリアの浅い私ではありますが、ナビ役ということで先週一緒に登りました。

 

山では全国の山を登られた山愛好家にたくさんお会いしますが、本州の方は九州の山は特別だとよく語ります。

何が特別なのかと言いますと、山頂からの見晴らしに海が加わるということが醍醐味らしいです。

確かに、海もセットで眺められる山は結構多い。

 

山デビューの山の選択は、個人的にとても大切だと思っているところがある。

相手がどれくらいのレベルか分からないということもありますが、あまりに苦行のようなつらさだと景色も楽しむ余裕がなくなる。

かといって物足りないのも魅力も分からずじまいでもったいない。

そこそこつらいけれども登った達成感が得られる山であること。かつ、登った頂上の見晴らしがよいこと。

低山ならばよいかといえばそうとも言えず、低山はピークが割に急でロープワークや鎖場、岩場、テクニックの必要なところもあり怪我の恐れがあるので神経が疲弊する。

自宅から登山口までの距離が遠すぎるのも下山後、車の運転に支障がでる。

加えて、天気次第で山の印象が全く変わる。

寒すぎるのも、暑すぎるのもストレスになるので、お買い物から同行してお店の方のプロフェッショナルな説明にプラス、私レベルのプチアドバイス的なことを口挟んでいるわけです。

 

また登りたいなと思う気持ちになるかどうかを左右するのが、デビューの山で感じたことの大半を占める。ような気がするのです。

今回の山デビューお手伝い役を務めさせてもらった方は、川釣りフィッシングに以前ハマっていて、アラスカひとり旅の経験もあられる予備知識も十分あられる方だったので、私としてはあまり神経をとがらせることなく私自身も暫くぶりに楽しんだハイキングでした。

 

とはいえご本人的には、前日は緊張されていたとか。

 

山の中腹にあったブランコ。

 

ブランコに腰掛けて足を伸ばして、空を見上げてゆっくりこぐと木の枝から現れる太陽がダイヤモンドのような輝きを顔に降り注ぐ。

ああ、なんて気持ち良いんだろう。

ここにブランコ作った人、最高!!

 

山の仲間が少しずつ増えてくると楽しみ方もどんどん増えそうでうきうきします。

 

翌日、様子を伺うためにメールしてみたところ

 

あちこち痛い。

でも、とっても楽しかったから、また出かけましょう!

 

よかった。山デビューのお手伝い役、とりあえず無事に完了だ。

 

年末あたり、冬恒例の凍ったくじゅうの御池をまた見に行きたいと密かに思いつつ、明日からは今年最後の個展に集中です。

 

では、行って参ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022.11.29

大阪個展のご案内!!

 

 

 

ご案内遅くなっております。

 

 

 

 

バタバタしておりましたらDMがまだ手元に届いていない?先程ポストに投函されておりました。

遅くなりましたがご案内です。

 

末野美由紀シルバーアクセサリー展

12月6日(火) -12月12日(月)

11:00-17:00

ギャラリー芭蕉にて

大阪府河内長野市南花台1-3-14

0721-63-6371

 

長いお付き合いになりました。

毎年12月はギャラリー芭蕉さんの個展が仕事納めとなります。

 

元気な皆様にお会いできるので、ああ、今年も健康に過ごせてあちこちで皆様の笑顔に会えてよかったな。

そう思う締めくくりの個展です。

 

今年始めた珍しい半貴石の大きめのものをベースにしたシルバーアクセサリー。

芭蕉さんではネックレスのみならず、リング、ブローチなどにも使った石の作品ラインナップを準備いたしました。

 

ぜひ、お運びくださいませ。

 

 

 

 

 

2022.11.23

過去と今の自分との再会

 

 

 

先月末、暫くぶりに東京へ仕入れに行った。

前回訪れたのは3年前、色んな方との再会も盛り込んだ予定の上京だった。

東京在住のモノ作りの友人とは7年ぶりだっただろうか。以前お世話になったギャラリーのオーナーさんとは10年ぶりだったかもしれない。

変わらぬ笑顔に会えたのは本当に嬉しくもあり、励みにもなった。

 

 

 

 

 

そして今回、一番楽しみにしていた再会は、サラリーマン時代の同僚だった。

ひょんなきっかけで電話で話すことになり、上京する予定を伝えたらぜひ会おうという流れになった。

どれくらいぶりだろう。思い返してみるとなんと30年ぶりだった。

数え間違いではないか?一瞬、30年という時間にたじろいだ。

そうか、そんなに時間が経ったのか。

旅行会社に中途採用で入社してきた彼女は、一年ちょっとで福岡支店から東京転勤になりその後退職した。それからは全く連絡もとっていなくて年賀状のやりとりもしていなかった。

 

30年間どんな時間を過ごしてきたのだろう、少しドキドキしながら予約してくれたご飯屋さんに着くとまだ到着していなかったので、お店の方に予約が入っている旨を伝えていたら、後方から

「早かったやん!ふふふ、元気?」

彼女の博多弁。

振り向くとマスク越しの目元は、まさしく同僚だった。

変わってなかった。いい意味で変わっていなかった。

嬉しかった。

 

それからはもうずっと2人とも博多弁で、お互いのその後から今に至る話しを順番に聞いた。

 

不思議なものである。

共に過ごした人とはこんなに時間が経っても違和感がないものなのかと別れ際は名残惜しい思いで、次回は福岡で会う約束をして別れた。

 

若い頃の交流のあった人とどんなにブランクがあっても、会いたいなと思ったら時間をとって再会することは、結構いいものだな。

ホテルへ戻る地下鉄の中でそう思った。

人付き合いをまめに密にする方ではないのだが、不思議と一気に時間が戻れる仲がある。

それは、長い年月が経ったからそう思えるのだろう。

そしてもうひとつ、あの頃一生懸命であったことをお互いに知っていて、かつその後もそれぞれに一生懸命生きてきたという確信を相手の話を聞きながら理解するからなのだと思った。

そうやって相手を通して、過去の自分に出会い、今の自分を知る。

何か清々しい気持ちになれた30年ぶりの再会だった。

 

迷いも腹立たしさも悔しさも苦しさも寂しさも、全て時間と共に変化する。

どんな感情もたくさん感じた方が、味わい深いものになるのだろう。

そう思える未来の自分でありたいものである。

 

 

 

 

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