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Daily blog

2025.02.07

 

ものを選ぶ時、基本的には直感力を大切にしている。

心に留まったものについて、その道のプロの方から情報を後から頂くようにしている。例え多少知識があったとしても、その知識は一旦捨ててお話を聞くようにしている。

 

 

 

そうやって我が家に連れて帰り、暮らしに入り込むと不思議と違和感がないように感じる。

自分の感覚のその共通点はなんだろう。

そんなことを考えていると、和というニュアンスがキーワードのように思えてきた。

異国感を与えるようなものでも、どこかに和の面影やエッセンスが混じると、自分の中に受け入れやすいのかも。

かけ離れたものは、心が落ち着かず、しまいにはざわざわして気疲れが溜まるようだ。

少し背伸びをして届くものは良いが、次元が違うものとなると、モノにとっても失礼かもしれないな。

自分にとってもものにとっても、居場所はたいせつ。

そう思った。

 

こちらは、民藝店で大きな竹ざるの中に入っていた手毬。

なんともシックで大人びた雰囲気の手毬。

店主によると、糸も手染めで従来の認識より小ぶりで静かな雰囲気。

熊本県のものだそう。

もちろん全て手作業。

 

手毬は、地方で少しずつ柄や糸の持つイメージ、大きさなどが違い趣があります。

 

お雛さんが登場近くになってくると、飾ることが増えてきました。

温かみのある手仕事。

目の届くところに、誰かの手仕事があると心がホッとします。

 

手を動かすこと、手を動かして生まれたもの…

無条件に気持ちが寄り添えます。

 

 

 

2025.01.28

ようこそ薩摩へ

 

 

 

週末、急遽、福岡のサイクリング仲間がバイクを車に積んで遊びにやってきたので、友人を案内した場所をみなさまにもシェアして軽く薩摩の町をご案内したいと思います。

ぽかぽかのお天気なので、まずは、コーヒーキットをザックに詰めて最近見つけた桜島ビューポイントの港へ。

 

 

一気に坂道を下り、船着場を過ぎて海沿いのジョギングコースにでると圧巻の桜島ビューに友人は大満足。

本日は凪気味の錦江湾。鯛の宝庫と云われる湾には、時々、イルカが迷い込みます。

お湯を沸かし、コーヒーとおやつでブレイク。

やっぱり、バイクは最高だねぇ、バイク始めてよかったよね。なんて話しながら景色を楽しむ。

 

次に向かったのは白銀坂。

この坂は、薩摩国と大隈国の国境でもあったそうで、熊本へ抜ける薩摩街道で、難所といわれた道。戦国時代には島津の武将たちが陣営を組み歩いた道。

現在は、3キロ近い道が残っていますが趣のある石畳です。

熊野古道に似た雰囲気が漂います。

 

 

少しお腹がすいてきたので町で人気のパン屋さんでイートイン。

明日の朝のためのパンを買い込みザックに押し込んで、夕刻が近づくと黄金色にキラキラと光るお気に入りの川沿いコースをゆったりと走る。

二級河川のこの川の名前は、思川。

ロマンのある川の名前でちょいと気に入っている。

自宅に着くと、バイクを置いてかつて野球選手もよくお忍びでやってきていたという地元温泉へ車にて。

 

翌日は、少し曇り模様。

午後から霧島神宮へ。

 

 

自宅から車で40分ほど。

途中、坂本龍馬とおりょうがハネムーンとして立ち寄った妙見温泉街を抜けて、さらに霧島温泉街を抜けて霧島神宮へ。

今更ながらの引越しのご挨拶。

個人的な感想ですが、過去、いろんな神社、神宮、大社訪れましたが、霧島神宮はやはりとても美しいと思います。赤松林に囲まれた一帯は心の濁りが取り除かれるような気持ちになります。

 

高千穂が近いこともあり、気温が低め、体が冷えてきたので霧島温泉へ。

歴史ある宿泊施設でもある霧島温泉ホテル内の硫黄谷温泉は、趣向をこらしたお湯がたくさんあり1時間では足りません。

なんと混浴もあるとか。

湯の華で白濁したお湯は、びっくりするくらいお肌がツヤツヤに。

 

ロビーに西郷どんの顔はめパネルが。

よく観光名所で見かけるが、実はやったことない。

やってみるか、というノリでしたがなんだかスイッチが入っちゃいまして、

変顔を競い、盛り上がる、盛り上がる。

ふざけ過ぎてアップできません…

なので、はめる前の顔準備写真てことで。

気がつくとパネルの近くで順番待ちをしていた人たちがいつのまにか結構増えていた。客寄せしちゃいましたかも。

 

 

翌日は、鹿児島市内のご当地食材が豊富な市場へ。

新鮮な魚や野菜や果物、珍しいものではなんとサトウキビが!

和花も豊富でリーズナブル。

ネコヤナギをゲットしました!

 

先週まで、お正月の名残の菊とユズリハにボケの花が加わっていましたが、

 

 

ゲットしたネコヤナギとボケ、ユズリハに活け変えました。

 

 

早く春来ないかなあ。

本日は、桜島もてっぺんは雪を被っておりました。

 

また、寒くなる模様。

三寒四温で春に少しずつ向かっていくのね。

 

鹿児島でのショウルーム準備もそろそろ整います。

ぜひみなさま遊びにいらしてくださいませ。

 

 

 

2025.01.20

チョコレートのような赤いモノたち

 

我が家には赤いものが多いかもしれない。

いや、多い。赤を選んでいる。

 

 

 

革工芸の講師の方に頂いていた端切れの革。

シボの感じが雰囲気があり、小さな額に入れたら、抽象アートさながらに。

 

 

 

ボストン在住の高鶴元さんの緩やかな三角形状のマグカップ。

最初は、ブルーと深紅の迫力あるコントラストに、我が家ではまるで異国者のような気を発していたが、不思議と今は我が家に溶け込んでいる。

持ちやすさ、口当たり、さすがのベテランのお仕事と日々、感服。

10年共に生活しております。

 

 

こちらは、以前、週末だけのアクセサリーショップを営業していた時の看板。

亡きアイアンアーティスト寺田太郎氏に作って頂いたもの。

屋号が以前のままだったこともあり、使えてなかったのだが、鹿児島に拠点を移したことを機に、熊本在住の作家さんにお願いして屋号アルファベットを外してもらった。

錆感が増して西の空を背景に、太陽の光を取り込むパートドヴェールのガラスの雰囲気がとても好き。

 

 

 

 

玄関ホールの赤い抽象画は、友人でもあるナカシンイチ氏の作品。

マンションで暮らしていた時はリビングに居ましたが、今は訪れる人々をお迎えしてくれます。

 

赤。

やっぱりよく選んでますね。

だからといって、カーテンは赤ではない。

椅子の張り地も赤ではない。

自分なりのルールがあるかも知れない。

 

グリーンをインテリアカラーに入れるのも意識的に避けている。

入れるなら、本物の植物のグリーンがいい。

 

自分にとって赤はリラックスをもたらせてくれる色。

お茶と共にゆっくり味わいたいチョコレートのような存在…

かも知れないな。

 

 

 

2025.01.09

2025年はじまり

 

新年明けましておめでとうございます。

ギリギリまで冬の気配がなかったが、めっぽう寒くなりました。

 

元旦に見つけた海岸沿いのかわいらしい神社。

鳥居にはすっぽりと桜島が収まりまして、なんだか映えスポットのよう。

 

 

新年会に集まった友人ともお詣りに。

 

床の間遊びも我流とはいえ、お正月モードで。

 

 

琵琶湖の古道具屋で見つけた輪島塗りのお膳に、松本で出会った御神酒の口を飾り、お供えの飾り餅の上に実家で育ったダイダイ。勇ましい大きさですが、なんとか鎮座してもらいました。

お正月のおはなは、福岡より圧倒的にリーズナブル。

玄関先にも。

 

 

週明けから、シリーズときの新作を制作中。

今年は、如月の実花がテーマです。

昨年から始めましたがおかげさまで昨年分は完売致しました。

スピード感ある制作ができないシリーズなので、静かに少しずつ進めて参ろうと思います。

 

今年は、制作活動30周年です。

春には本が完成致します。

メモリアルな出会いがたくさん作れますように。

本年は、春からの個展スタート。

3月、佐賀展。

4月、福岡展。

6月、鹿児島展。

9月、山口展。

10月、愛知展。

12月、大阪展。

 

の予定となっております!

本年もどうぞよろしくお付き合いくださいませ。

 

 

 

 

2024.12.25

ありがとう2024年!!

 

 

今年最後の個展も先日、無事に終えられました。

自分史上いちばんの激動の一年でした。

人生の中で大転換というものは実際に起こるということを実感した2024年。そして進むべく時には流れるような道筋が準備されているものなのだということも、身をもって感じました。

 

一昨年は選択肢にはなかった郷里への拠点移動、浮上したのは今年の2月。その半年後には、敷地内に制作のための小屋を建て、直近の個展の準備を進めながら、新しい生活環境の中で少しずつ生活を整えて参りました。

気がつけばあと10日足らずで激動の一年が終わる。

 

 

今月初め、大阪のギャラリーさんより新居祝いが送られてきました。

ずっしりとした梱包を解くと、現れたのは陶筥だった。

野に咲く花がまるで刺繍のように全面に施された細工の、温かく優しさに包まれるような作品だった。

 

じっと眺めていると気持ちが澄みわたるように心静かになる。

 

激動の一年を静かに振り返る時間を年末から年始にかけて、床の間の前でゆったりと過ごしたいと思う。

嬉しいことばかりではなかった、今年はショックなことも幾つもあった。

気が塞ぐようなことも、不安が膨張しそうなことも。

それも全ていつかこの2024年を振り返る時に、よき転機であったと思えるよう心を整えて新しい年を迎え入れたいと思う。

 

静かな感謝や誓い、自分と向き合える小さな空間。

床の間。

やっぱりいいですね。

 

来年は制作始めてから30周年となります、メモリアルな計画をしております。

新しい年も、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。

 

2024年、全てにありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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