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2022.12.10

法隆寺

 

 

先日の大阪個展のあと、1日滞在を伸ばし時間をとって法隆寺へ向かった。

おおよその方は、修学旅行で行ったでしょうが私は故郷が鹿児島ということもあり、京都止まりのコースで法隆寺へはこの年齢になるまで一度も行ったことがなかった。

 

 

 

きっかけは、今年読んだ西岡常一宮大工棟梁の本、「木に学べ」である。

教科書には無い貴重な話や興味深い話が関西訛りの口調の語り下ろしの書籍になっていて、すらすらと一気に読んだ。

 

美術館や観光地には一番のりで移動するのが常であるのだが、今回はとてもラッキーなことがあった。

 

一年に一回の「お身拭い」と言い、10人ほどの僧侶の読経のあと竹の先に和紙が付いたハタキや筆などで埃をはらい、迎春の準備を整えるのを見ることができたのです。

 

 

 

これまでの無知に等しい知識のまま足を運ばずによかった、そう思いました。

新幹線の中で本を再び読み返したところ、読んだはずなのにもう忘れていることが多く、

こりゃまた行かねば。と苦笑した次第である。

 

 

 

あらゆる場所と時間に静かな威厳、滲み入るような静寂を感じることができ、自分との対話する時間を得たように思います。

タイパという言葉まで表れてしまった昨今、人は少し立ち止まる時間を意識するためにどこかへ出向く必要があると思うのです。

出向く場所、それは自分が生まれるずっとずっとずっと前からそこに在るもの。

変わらずそこに在るもの。

やはりそんな場所がよいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

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