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2017.12.04

大阪個展のお知らせは2つ戻ってね!!

 

 

 

昨日から今日にかけて、今年最大の満月らしい。

 

 

 

 

我が家の中にも満月。

 

ナンキンハゼを寝転がって撮影したら、満月登場。

 

週末から始まる今年最後の個展に向けて少し体調整えるためにも、ゆるゆると仕事している。

そんな中、整理整頓病がふつふつと起こり、本日のターゲットは食器棚だった。

 

陶芸家の友人が我が家の食器棚を開け、上から下、奥を眺めながら、

食器多いなあ〜

と言われ、爆笑してしまった。

陶芸家が言うのだ、おそらくそうなんだろう。

 

好きなものを20歳の頃から買い集め、引越しを機に40歳目前で一度思い切って友人知人に好きのものを持って帰って貰ったことがあった。

あれから月日が更に経ち。

 

本日、整理してみて、再びお料理や食器好きな方に差し上げるおやつ会でも企画するかなと思った。

 

服もそうだが、随分と活躍したものでも、ふとモノとの卒業のようなものを感じる時がある。

好みも少しずつ変化してゆく。

気に入ったものは、値段に関係なくいろんなシーンで十分楽しむようにしているので、卒業だなと感じる時が来ても、買ったことを後悔することはない。

 

人は、生きてゆく上で、ずっと好きなもの、その時好きだったもの、それまで避けていたが好きになったもの、いろんな関わり方をしていきながら、変化していく。この世にあるものは人生を楽しむための借り物なんだと整理整頓しながら思うのであった。

 

食器棚の景色が変わると、気分が変わる。

 

収納を工夫しながらあっちに重ね、こっちに寄せてとやっていると、新しい使い方をふっと発見したりする。

 

今夜は、このグラスに日本酒、おつまみはこれに入れて、お膳を使おうかな。

そうだ、お部屋からお月見でもするかな。

 

 

 

 

2017.11.29

大阪個展のお知らせはひとつ戻ってね!!

 

 

今週は、小春日和が続いている。

 

大阪個展の準備もほぼひと段落ついて、気持ちの中の視野が広がってきた。

9月から駆け抜けるようにして時間が過ぎたことを、制作スケジュール張を眺めながら改めて感じる。

 

 

 

 

 

仕事がひと段落つくと、やりたくなるのが縫い物。

好きな場所で、温かい飲み物やおやつを傍に置いて、ちくちくと手縫いをしているとなんとも落ち着く。

腕の方は、並程度。

もっぱら作るものは、自分の生活の中で使うものばかり。

花ふきんや鍋つかみ、おてふき、クローゼット用サシェ、アイピローやアロマピロー、トラベルポーチなどなど。

何が楽しいって、こんなものあったらいいかも!

それを考えて、布の色合わせや形を考え、実際に自分の持ち物に合わせたサイズに仕立てられること。

 

縫い物は好きなのに、裁縫箱がどうにも手頃なもの見つからずに、ずっとお菓子の空き箱を代用していたのだが、やっとぴったりのものを見つけた。

 

富山県八尾の手漉和紙を貼り込んだ手文庫箱。

本体自体は軽く、しかも丈夫、深さもちょうどよく、サイズ感も文句なし。

何しろ、きっちりとした作りでありながら、蓋も程よく開け閉めしやすい、柄や色目も民藝の良さがセンス良くまとまっていて、見つけた瞬間はテンションが上がった。

 


裁縫具一式をひとつにまとめるとなると、引き出し付き三段箱みたいな大掛かりな代物になってしまう。

それは、好きな時に好きな場所でちくちく気分転換とはなり難い。

そんなスタイルではなくて、何かもっとしっくりくる裁縫具収納はないものかと、ちらちらと気にかけていた矢先の出会い。

 

これは、どうでしょう?

と久しぶりにモノが語りかけてきた。

 

 

用途に合わせて、小分けする事にした。

よく使う裁縫具一式の箱。

刺し子用の箱。

まだ仕上がってない途中のものをまとめておく、いつでもどこでもの小箱。

 

はあー、すっきり!

 

仕事もめどが立った事だし、お世話になっている知人への贈り物に添える、刺し子ちびおてふきをちくちくとやろうかと思案中。

何色の糸にしようか、どんな文様がいいかな、形はどれくらいがよいかな。

もうワクワクしてくる。

 

考えてみれば、仕事も気分転換もかなり目を酷使することやっている。

 

今夜は、お手製のアイピローで目に安息時間を与えてやるとするか。

 

 

 

 

2017.11.23

大阪個展のお知らせ!!

 

 

 

冷たい風が吹いても、昼間の青い空の下をてくてくと歩くのは、なんだかとても頭の中がすっきりして気持ち良い。

この季節になるとちょっぴり寒いけど、敢えて遠くのパン屋さんや、焙煎屋さんに出掛けて気分転換をはかっている。

 

 

 

 

2017年もじきに終わる。

12月の個展、恒例となってきました大阪個展も7回目を迎えます。

 

末野美由紀 シルバーアクセサリー展

12月10日(日)-16日(土)

AM11:00-PM5:00

 

ギャラリー芭蕉

大阪府河内長野市南花台1-3-14

0721-63-6371

 

私の在廊は、初日と2日目終日の予定です。

 

偶然にも、前回の鹿児島個展と同じ写真を選ばれたので、DMの写真面は同じになりましたが、昨年の大阪展とはまた少し違った作品たちを準備しております。

先月末から鹿児島個展のご注文分と大阪展の準備同時進行で、やっとここまでこぎつけた!

そんな心境ですが、おかげで今月はあっという間だった。

 

 

あと1週間で師走へと突入。

 

今年もよく頑張ったな。

そんな気持ちで、ぜひ、大阪展遊びにお出かけくださいませ。

新しい出会いや、再会を楽しみに伺いたいと思います!

DM欲しい方はご遠慮なくお知らせくださいませ。

 

 

 

 

2017.11.17

願い

 

 

いつの頃からだろうか、何かの報告と感謝を伝えたい時、機会があれば神社に行くようになった。

場所は決めていない。

 

行けない時には、心の中で唱える。

 

 

 

 

先月、ドライブの途中、友人が教えてくれた海の浜辺にせり出した名所にもなっているという神社を訪れてみた。

参道の両側は海で、こじんまりとした神社だった。

二礼二拍一礼。

脇の方からカサカサ、カラカラと音が聞こえる。

誘われるようにして回り込んで見た。

 

通路の頭上には、まるでトンネルのように鈴なりになった沢山の絵馬がカラカラと乾いた音を立てて揺れている。

 

その奥では、びっしりと結びつけられたおみくじが海風が吹くたびにカサカサと鳴っていた。

 

どんなことを皆、願っているのだろう。

まるで盗み見をしているような少し後ろめたい気持ちになりながら、絵馬に書いてある見ず知らずの人々の願いの文字を追った。

 

 

病気の回復を願った年配の方の文字。

受験合格を祈願した若人の文字。

家族の健康を願う母の文字。

無邪気に欲しいものを記している子供の文字。

 

人の心を占拠している願い事がひしめき合った絵馬たちが、時折たてるカラカラと乾いた音。

その奥のくくりつけられた無数のおみくじのカサカサとこすれる音。

 

その音たちは、海風が吹き、潮の香りが漂う環境の神社と溶け合い、とても心落ち着くものだった。

願いや感謝は、唱えることで心の均衡が保てるものだ。

願いが叶うことよりも、唱える場に身を置くことがたいせつな行為である気がする。

 

年の初めでない日に、神社に訪れてみるのもいいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017.11.08

手紙

 

 

手紙の中のことばという力。

 

 

 

 

 

今年のはじめ、簡単な手術で1週間ほど入院した。

私にとって手術、入院が生まれて初めての経験であることを案じた親友が、1年で最も仕事が忙しい月であるというのに、どうやって時間を捻出してくれたのか手術の前日から駆けつけてくれた。

 

成功率がほぼ100パーセントという名医の執刀と聞いていても心中、穏やかではない。

その心をお見通しの親友が私を気遣う思い。そして、その思いだけでなく思いに準じた行動が、嬉しくて嬉しくてたまらなかった。

 

退院後、すっかり回復した私は、彼女が好きそうなものやお気に入りのものなどを詰め合わせにして、手紙を添えて贈った。

 

出張が続くと言ってたけどタイミングよく受け取れたかなあ、そんなことを思った途端、彼女からの電話が鳴って驚いた。

 

いつものほっとする明るく元気な声だった。

 

ねえ、贈ってくれた詰め合わせの中で、何が一番嬉しかったと思う?

 

答えには自信があった。以前から彼女がとってもお気に入りのものがあり、地元では買えないものを送っておいたのだ。

自信満々で答えた。

 

違うよ。

あなたの手紙がなによりもいっちばん嬉しかったんだよ。

ごめーん、贈ってくれたものの中で一番高価なものでなくて。

 

笑いながら謝る彼女の声がめずらしく涙ぐんでいるのが分かった。

 

思いもよらない答えに返す言葉を見失い、一緒になって泣き出しそうな間が流れた。

 

 

電話をきったあと思った。

イカすこと言うよなあ。

品物よりも手紙がいちばん嬉しかったという人柄の彼女と親友であることは、私の誇りだ。

 

そう、心の中でつぶやいた途端、

胸がいっぱいになって、そして、身体中がいっぱいになって、そのいっぱいになったものが、ぽたぽたとこぼれ落ちた。

 

 

文章力のある洒脱で重厚感のある手紙でなくても、肉筆でしたためる手紙のなかのことばたちには、言葉そのもの以上の力が内在しているのだろう。

 

改めて、思う。

 

誰かに感謝やお礼を伝える時、どんなに月並みの言葉であろうと、たった一言であろうと、肉筆で伝えよう。

自分が思う以上に、相手が嬉しく思うのが手紙という存在なのかもしれない。

 

 

 

 

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