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2023 December

2023.12.27

ありがとう2023

 

 

今年もあと数日となりました。

自由が解禁になり今年は一気に全体が動いた一年でした。

 

いろんな変化の多かった2023年。

身の上に起きたこと心情的な変化を次に始まる年には、昇華できるように取り組みたいと感じております。

 

本日はアトリエの大掃除も済ませ、新しく迎える年の準備を始めました。

 

 

こちらは、以前訪れた松本で最後の作り手となられた方の手作りのお神酒の口。

本来は毎年新しいものに変えるらしいのですが、私は年末に出して飾るようにしております。

清らかなほどに繊細で美しい手仕事に何度見てもしびれつつ、来年も良い作品が作れるよう祈ります。

 

 

あちらこちらでお会いしたたくさんの笑顔。

どうか来年も多くのハッピーが溢れ、ふりそそぐ一年となりますように。

 

今年もブログを読んでくださった皆様に感謝。

 

ありがとう2023年。

2024年にお会いしましょう!

 

 

 

2023.12.11

鞆の浦ショートトリップ

 

 

福山展の初日終日在廊した翌日は、広島在住の友人の案内で以前より行きたかった鞆の浦へと紐付けショートトリップ。

まず向かったのは福禅寺対潮楼。

ここからの眺めはなんとも心穏やかになる景色。

何度も訪れている友人も大好きだという。

頷けます。心が整う場所です。

 

 

手前の仙酔島へと向かう舟は、いろは丸に似せて作ったというおよそ8000万円かかったという客船。

 

 

ゆるゆると歩いて鞆港へ。

なんだか小腹空いてきたところにちょうど和菓子屋さんを発見。

大きなみたらし団子をテイクアウトして、雁木に腰かけてほやほやの団子をほおばる。

朝靄に包まれた海に浮かぶたくさんの小島を背景に船が静かに入港してくるのを眺めていると、まさに一本マストに大きな帆を膨らませて北前舟が浮かび上がるような光景にタイムトリップ。

ふんわり香る潮風と朝陽のゆらめく海面。

溶けるような心地よさ。

 

もう少しぼんやりしたかったのだが、次の目的地へ。

てくてくと赴きある路地をあっちに曲がりこっちに曲がり、建物や現役の井戸ポンプ、老舗薬酒屋の風情ある店構えや看板など路地歩きも飽きない。

そして、なんとも可愛らしい橋が。

 

 

ささやき橋。

ゆるやかにカーブを描いていて、一跨ぎほどの橋の下にはほんとに水が流れている。

何より名前をつけちゃうという感性とネーミングセンスにキュンキュンしちゃいます。

「もし。お気づきですか、ここは、小さきながらも橋でございます」

と、通り過ぎる人にささやいてるかのようではないですか!

 

ひとしきり撮影した後、向かったのは坂本龍馬が亡くなる数ヶ月ほど前に隠れ家にしたという桝谷清右衛門宅。

そして、瀬戸内ならでのサヨリメニューでランチにしまして、次は崖の上に建つ阿伏兎観音へ。

写真では分かりにくいですが、ぐるり展望できる回廊部分がなぜか海へ向かって下がって傾斜しているので、高所恐怖症でなくともソロソロと及び腰歩きとなります。

 

 

そして、おすすめビューポイントを目指して展望所に登りましたら、突然現れた瀬戸内の島々の景色。

福山には早朝によく雲海を見ることができる三次というエリアがあるそうですが、昼間になんとも珍しい現象に出会いました。

水墨画のようでうっとり。

 

 

最後に向かったのは、築城400年を機に新しくなりました福山城。

リニューアルには30億円ほどかかったらしいのですが、そのうち全国の城のファンより11億円の寄付が集まり完成したとか。

 

 

徳川家の息がかかっていたとのことでかなり立派です。

何より、見どころは北面の壁が黒いこと。

なぜ?実は敵の射撃などの攻撃を防ぐために鉄板が張られていたという。

地元企業JFEスチール株式会社からの素材提供により、鉄板2000枚、鋲が3万個に及び、空襲で破壊された黒壁がこのたび再現されたそうです。

 

 

遠くから見るとまさか鉄板とは思えませんね。

 

城内は、通常の博物館の中にいるかのような感覚で、移動しやすくなっていました。

 

火縄銃の射撃体験が無料でできるということで、鉄砲伝来の地に生まれた私としましては、このチャンスは逃しません!

 

 

 

照準を合わせる穴が手前の前目当と鉄砲の先の方に先目当と2箇所あります。視力がよくないと狙うのはかなり難しかったと歴史小説で読んだ記憶がありました。

確かにかなり小さな目当なうえに本物は2倍の重さ約4キロというので、かまえているだけでもぶるぶる。混乱の中、長い銃を静止させて照準を合わせるのは至難の技だったことでしょう。

 

絵的には、まるでゴルゴ13並みのスナイパーだ!と友人に笑われちゃいました。あはは。

 

紐付けショートトリップ。終日、堪能。

瀬戸内はやっぱり何度行ってもよいなあ。

定期的に行きたい所です。

 

お気に入りの尾道ラーメンをゲットして博多に戻って参りました。

 

 

2023.12.11

広島県福山展の様子!

 

 

ダブルブッキングな1週間が終わり、大阪展より一旦福岡へ戻り、2日後に福山へ。

そして昨夜、福山より戻って参りました。

 

毎年、大阪展の様子はアップしておりますので、今回は初めての広島県福山展の様子を。

 

 

 

 

ギャラリー器さんは、器が専門のギャラリーという意味ではなくこの空間に色々な作家さんたちの作品が展示され、自由に変化するそこに集まる人々の空間、箱、器を意味したそうです。

 

 

福山在住の若手建築家、前田圭介氏による建物ということで全国から建築家の卵たちも視察によく来られるそうです。

 

 

かなり開放感のある広い展示スペース。

私は小さいものを作っているのでディスプレイが仕上がるまで、空間密度がどれくらいのあがりになるか少し不安でしたが、なんとか形になりました。

 

 

 

今回の展示会は2人展。スッテプを上り回廊の展示スペースには広島在住の皮のバッグデザイナーさんの作品たち。今、ミラノにも進出されていらっしゃるそうです。

実は2階もございまして、そちらは前回の展示の作品が少し展示されてます。

 

初日は、師走とは思えない暖かさでした。

お会いできたおしゃれ好きなお客様方、お忙しい中お運びありがとうございました。

会期は24日までで月曜日は定休日となります。

 

そして、大阪展は本日までとなります。

さあ、早速オーダー作りに集中したいと思います!

 

師走だ。師走だ。ひとっ走り。

 

 

 

2023.12.03

大阪展の詳細はひとつ戻ってね、広島展はみっつ戻ってね!

 

 

 

明日から始まる1週間は過密な動き。

明後日から始まる大阪展に3日間出向き、一旦福岡に戻り次は広島県の福山展に出向くため再び新幹線にて北上。

ハードな1週間になります。

 

本日は、久しぶりのしばしのゆったりとした1日を過ごしました。

数年前から絣のハギレを集めて本日のような時間が持てた時にはちくちくと楽しんでいる。

といっても特段技術もないので、日々使うものばかりしかできないのだが。

それでも出来上がるとなんだかウキウキするのです。

今回は久留米絣が何種類か手に入ったので、あれこれちくちく。

 

 

赤でも微妙に色のトーンが違うので、組み合わせる無地の生地で随分と印象が変化する。

我が家のお客様用の煎茶のお茶碗は白磁なので、思い切りちっちゃな丸にしてみました。白と赤と緑茶の若い緑色。清涼感が目に美味しいのでは、と出来上がったら思わずにやにや。

奥は、お茶とお干菓子やちょっと甘いものセットの時のために。

 

 

こちらはお抹茶用。

渋い。どっぷり自分好み。

 

そして、中綿を厚くして周りをズレ防止のため刺し子糸でステッチ。

 

 

この絣は紳士サイズで少し広幅だったので、これからの季節の卓上用の敷物として。

紅茶のポットや、折りたたんで鉄瓶敷きにも。

土楽のお鍋敷にもよいかも。

マットを作る時は、あらかじめ手持ちの器との合わせを考えて形や大きさ、配色を決めたうえで裁断をします。

銘々盆を使うのか、平たいプレート皿の上に折敷として使うのか、塗りの盆を使うのか、カトラリーを置くスペースなどなど。

食器棚を眺めて、過去に作ったマット類を眺めて、いろんな器のパターンに対応できるよう頻度を考えて作ります。

 

手作りの醍醐味はこういった部分にあると思います。

今は素敵なものはお金を出せばたくさん溢れています。

でも、少しサイズが足りない、収納がしにくい、お店で見た時は一目惚れの色だったのに、手持ちの器にどうも合わせにくい、思わぬ障害があるのが市販品の弱点でもあります。

なので、我が家のマットは全部変則な形をしている。

だからみなさま、すぐに手縫いと見抜かれます。あはは。

加えて、テーブルマナーセッティング上ではタブーなこともきっと沢山あるのだと思う。みなさま、気づいていらっしゃるかも。冷や汗。

でも、私自身は、作る過程から十分に楽しい。

使う時はもっと楽しい。

マットという背景が変わると、食卓の上で随分と手持ちの器も雰囲気が変わるものです。

余談ですが、この豆皿たち、20歳の頃初めてクラフトギャラリーでお買い物をした時のものなのです。

豆皿展という企画に全国の作家さんが出展されていた展示会でした。

素敵な作品がすごく沢山あるのに、買える財力は乏しくて絞るのに苦労したことを今でも覚えています。

あの頃、まさか自分自身がギャラリーで作ったものを展示させて貰う立場になるなんて考えもしなかった。

 

人生は予測のつかないものです。

この豆皿たちを見る度に、未来の自分から今の自分へのメッセージが聞こえてきます。

どんなことでも楽しそうと感じたらあまり考えすぎずにまず一歩踏み出してみよう。

もっと楽しくなるかもよ。大丈夫。

 

人の手で作られたものは、飽きがこない。

どうしてだろう。

作り手の時間が含まれてモノの中で呼吸しているからなのかもしれない。

 

今夜の食事のあと、早速、使っちゃお!

明日からの起動スイッチのためにお抹茶をいっぷく。

 

いざ、参る!

 

 

 

 

 

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