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2020.01.15

ポルトガル旅譚その2

 

 

 

 

ひきつづきポルトガル旅のお話。

ポルトの路地裏ショット。

 

 

 

 

 

 

 

太陽の位置でどんどん表情を変えてゆく石畳は、どこでも魅力的で懲りもせずあちこちで撮影しました。

 

 

 

 

 

雨が降ると大変に滑りやすいので、ポルトガルには石畳の坂道を歩いても疲れにくく滑りにくい靴のメーカーが沢山あるらしい。

 

 

旅人には魅力的に映るものも実際に生活するとなると、不便な面も沢山あるわけで…

 

それでも移り変わる石畳の表情をみているだけで、太陽がこんなにずば抜けた演出家であると改めて認識した次第である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020.01.14

ポルトガル旅譚その1

 

 

先月の初め、直前で決めてポルトガルを旅した。

ポルトガルは随分前から行きたかった国だった。

というのも、長年通訳業として日本とポルトガルを行ったり来たりしている友人が、ぜひ案内させて欲しいと、私ともうひとり共通の友人に14年以上前から約束してくれていた場所だ。

彼女は、訪れてない街はないほどに詳しく、ポルトガル愛に溢れた女性だ。

 

 

 

 

 

 

昨年はスロベニアに夏訪れたので全く予定していなかったのだが、私にとってはふっと湧いたおまけでサプライズ旅、女3人の旅を1週間を十分に楽しんだ。

 

想像以上に街並みが美しく驚いた。

もうどこでも絵になる。

ことこと揺れる黄色い路面電車に乗って、右左キョロキョロしながら撮影や動画に忙しかった。

この街は陰影や陽射しがたまらなく美しく感じ取れた。

カメラマンは、ひとたびレンズを通して街を眺めると同じ場所からなかなか動けないだろう、そんな風に思った。

 

とりわけリンボンから高速列車で2時間半ほどのポルトの街は、私をすこぶる魅了しました。

 

 

 

 

 

陽の落ちる頃、街のアズレージョを携えた建物たちは太陽の色を吸収して黄金色に輝き、窓のガラスにはまだ名残惜しい青空を映し出し、独特の街並みに大変身。

ひとしきり坂道をあちこち歩き回った後にカフェに座り、滞在中お気に入りになったシャーデリマオンを飲みながら、眺め入っているとすうーっと私の心に染み込んできた感情があった。

 

ああ、これをポルトガル独特の感情。

サウダーデというのではないだろうか。

 

出発前、通訳業をしている友人に言われていた。

ポルトガルに行けばきっと分かるよ。サウダーデ。

日本人は理解できると思う。

 

と。

 

滞在の最終日に聞いたファド。

歌の歌詞が何カ国語かスクリーンに流れたのを読んだ時、胸にこみあげてくるものがあった。

 

 

 

サウダーデが何かを教えてあげよう。

それは、この世に形がなくなり全てが無くなってしまった後、

それでも人の心に残り続けるもの、

それがサウダーデだ。

 

機会がありましたらぜひファド聞いてみてください。

きっとすぐにファドの女王、アマリア・ロドリゲスの素晴らしい唄にたどり着くことでしょう。

 

 

旅のお話、次回に続く!

 

 

 

 

 

 

 

 

2020.01.05

2020年、はじめまして!!

 

 

 

 

新年、明けましておめでとうございます。

 

全国的にお天気に恵まれた元旦だったのではないでしょうか。

私も、故郷鹿児島にて実に35年ぶりの初日の出を拝むことができました。

力強い太陽の光が体中に廻り、今年しか味わえない1年を約束してくれたような気持ちになりました。

誠にもって前向き思考でございます。ははは。

 

 

 

 

 

昨年の暮れに鳥をメインに作っている宮城県の流木作家の作品と出会い、一瞬にして心惹かれて我が家まで大事に持って帰って参りました。

 

来客のない時には、好きなアートや写真集、本などを飾っているシェルフに居場所が決定。

広めのスペースに何と合わせようかとあれこれ試しましたが、不思議なものでやはり自然の素材がしっくりくるのです。

長い年月を経て形よく削られた石が集まる海岸で拾った中ぶりの色味の合う石たちを、以前グループ展でご一緒した逗子の木工作家さんのクスノキのボウルに入れてみたら、とってもしっくりきました。

 

眺めながら思った。

そうか。

別に不思議じゃないんだ。

流木と海辺の石。素材の環境は同じじゃないか。

そして流木も元々は土に根を張っていた木。

ひょっとするとボウルになった大きなクスノキの傍にいたかもしれない。

素材たちが人の創造力と動かす手で形を変えた。

 

すっと首を伸ばして、静かに先を見据える。

ほとんど手を加えていない自然なパーツ三体で出来上がった鳥。

 

新しい年を迎える月に最適なシェルフディスプレイになりました。

 

子の年ではありますが、鳥はやはり未来や自由、福を象徴するようで気持ちも華やぎます。

 

皆様の心にもこの1年、多くの良き福を運んでくれますように!

 

本年もどうぞ宜しくお付き合いくださいませ。

 

 

 

 

 

2019.12.25

2019年ありがとう!!!

 

 

 

今月は今まで経験した師走の中でいっちばん濃密で、まるでスーパーカーに乗っていたような速さの1ヶ月でした。

12月とは思えないぽかぽか陽気に誘われて、しばらくぶりにお気に入りの北欧雑貨店に行きました。

 

 

 

 

お店に入った途端、探し続けていたエッグスタンドを見つけて、嬉々としていたところ店主さんが話しかけてこられた。

 

しばらくぶりですねえ。エッグスタンド使います?

使います!ずっと探してたんですよ。以前、フランスで見かけた時買わずに帰国してずっと後悔し、日本で探したけど案外売ってないんですね。

そうなんですよ。日本人はあまり使わないですからね。

使うと便利なんですよね。

 

実は、私がエッグスタンドの役目を知ったのは、随分大人になってからなのだ。

滞在したミラノのホテルの朝食で、イギリス人の家族がエッグスタンドを使ってボイルドエッグをスマートに食べていたのを見て、感動したのを覚えている。

あー、そうやって使うのかあー。

日本で実際に使っている人を見たことがなかったので、目から鱗な思いだった。

 

その頃、テーブルセッティングが日本でも流行し始めていた頃だった。

ディナーやアフタヌーンティー、ブランチ、優雅なブレックファスト、様々なシーンを演出するテーブルの上のひとつのアイテムくらいにしか思っていなかった。

 

輸入雑貨屋でもしばらくは見かけていたが、今はほとんど見ることもない。

 

10年くらい前にアムステルダムで見つけたセラミッククリエイターのエッグスタンド。

白い帽子をひっくり返したような形。

お店の方が、黄色もあったのよ。と、在庫を調べてくれたが売り切れだった。

 

そして、愛媛の旅先で見つけた北欧家具店で手に入れた、真ん中の木のエッグスタンド。

多めにゆでたゆで卵の調理の出番までの間に、それぞれ転がることなく静かに座って貰っているのをちらちら眺めているのも楽しいもの。

 

大きなプレートにドライフルーツやナッツ、毎朝食べているメニューとエッグスタンドを乗せてワンプレート朝食。

エッグスタンドの真上から勢い良くフレイクソルトやペッパーをミルでゴリゴリと挽く。

プレート上だから、スパイスが散らかっても平気。

 

たまご。

新しく生まれたばかり。

フレッシュ。

 

 

今年も1年自分なりにやれることはやれたかも。

来年は、また、新しい気持ちで楽しみながら緊張感を持ってチャレンジしてゆきたいと思います。

たまごな気持ちになって、既に知ったことも経験したこともひとつひとつ確かめながら進みたいと思ってます。

 

本年もあちらこちらでお世話になりました。

来年もどうぞよろしくお付き合いくださいませ!

 

感謝。

合掌。

 

 

 

 

 

2019.11.22

次回、大阪個展、12/12ー18日まで!!

 

 

 

ブログ機能に不具合が生じてアップができませんでしたが、ブログ閉鎖ではありませんので、引き続きご覧いただければ嬉しゅうございます。

 

 

 

 

 

 

秋という季節が曖昧になってきた。

もう12月に届こうとしているのだが、やっと紅葉してきた街路樹。

今朝のネットニュースで台風の文字を見かけてぎょっとした。

 

今年は台風や雨の被害が全国で頻発したので、もうこの文字を見るだけで過敏になる。

不安材料が増えすぎている。

 

不安というものは、どんどん増長し蔓延してゆき、パラサイト化してゆくので、際限がない。

気持ちを切り替えられるチャンネル登録を自分の中に増やすことをこの数年意識している。

 

昨年加わったのがトレッキングだ。

やっぱり人間、足腰丈夫でなきゃ。動けないことのストレスは、気力が喪失されるほどだ。

そしてそこから派生して、生活の中にジョギングをほんの少しだけ取り入れた。

そして、そこからまた派生して、夏に訪れたスロベニアで、ちょうどツールドフランスのファイナルが生中継されていた。ヨーロッパでは、オリンピック、ワールドカップ、そしてツールドフランスが国民の三大スポーツ観戦となっているらしい。

ルールも何も知らなかったのだが、飛行機を待つ間、現地の人たちと一緒にモニターの前で観てたのだが、これがなかなかに面白い。

駆け引きや技、観戦している人たち、そして素晴らしい山々の景色。

何より、全くもって無駄のない引き締まった身体のレーサーたちが顔色ひとつ変えずに、信じられない坂道をこいで行く。しかも、最初からずっと坂道なのだ。

山々の坂ですから、ゴール近くの傾斜は半端ない。

素敵すぎる!!!!

 

 

すっかり魅了されてしまい、帰国後、ロードバイクは無理だが、クロスバイクなら、と、始めることにした。

しかし、日本では今は随分とバイク人口が増えたとはいえ自転車専用道路は、ほぼないに等しい。

この国土面積では難しい。

改めて、車道を走るとなると案外恐ろしい。

道路マナーや通行マナー、今までさほど意識しなかったがクロスバイクに乗り始めて見えてきた世界がある。

 

物事は、多面体である。

 

どこからそれを見るのか、どこをみるのか、そしてそれらをどう捉えるか。

 

そのことがはびこりつづける不安という感染菌のような感情を、鎮めることができるのではないか。

そう思った。

 

チャンネル登録はたくさんあった方がよい。

改めてそう思った次第である。

 

画像は、サイクリングロードの休憩所にて。

 

 

 

追記

 

インスタグラムとFacebook始めました。

新作を今のところ毎日アップしています。笑。

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