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2020.01.14

ポルトガル旅譚その1

 

 

先月の初め、直前で決めてポルトガルを旅した。

ポルトガルは随分前から行きたかった国だった。

というのも、長年通訳業として日本とポルトガルを行ったり来たりしている友人が、ぜひ案内させて欲しいと、私ともうひとり共通の友人に14年以上前から約束してくれていた場所だ。

彼女は、訪れてない街はないほどに詳しく、ポルトガル愛に溢れた女性だ。

 

 

 

 

 

 

昨年はスロベニアに夏訪れたので全く予定していなかったのだが、私にとってはふっと湧いたおまけでサプライズ旅、女3人の旅を1週間を十分に楽しんだ。

 

想像以上に街並みが美しく驚いた。

もうどこでも絵になる。

ことこと揺れる黄色い路面電車に乗って、右左キョロキョロしながら撮影や動画に忙しかった。

この街は陰影や陽射しがたまらなく美しく感じ取れた。

カメラマンは、ひとたびレンズを通して街を眺めると同じ場所からなかなか動けないだろう、そんな風に思った。

 

とりわけリンボンから高速列車で2時間半ほどのポルトの街は、私をすこぶる魅了しました。

 

 

 

 

 

陽の落ちる頃、街のアズレージョを携えた建物たちは太陽の色を吸収して黄金色に輝き、窓のガラスにはまだ名残惜しい青空を映し出し、独特の街並みに大変身。

ひとしきり坂道をあちこち歩き回った後にカフェに座り、滞在中お気に入りになったシャーデリマオンを飲みながら、眺め入っているとすうーっと私の心に染み込んできた感情があった。

 

ああ、これをポルトガル独特の感情。

サウダーデというのではないだろうか。

 

出発前、通訳業をしている友人に言われていた。

ポルトガルに行けばきっと分かるよ。サウダーデ。

日本人は理解できると思う。

 

と。

 

滞在の最終日に聞いたファド。

歌の歌詞が何カ国語かスクリーンに流れたのを読んだ時、胸にこみあげてくるものがあった。

 

 

 

サウダーデが何かを教えてあげよう。

それは、この世に形がなくなり全てが無くなってしまった後、

それでも人の心に残り続けるもの、

それがサウダーデだ。

 

機会がありましたらぜひファド聞いてみてください。

きっとすぐにファドの女王、アマリア・ロドリゲスの素晴らしい唄にたどり着くことでしょう。

 

 

旅のお話、次回に続く!

 

 

 

 

 

 

 

 

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