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2024.10.04

霊峰石鎚山

 

先週の紐付けトリップのもう1ヶ所は、西日本最高峰の石鎚山でした!

 

標高1982メーター。

百名山の石鎚山は、四国愛媛県と高知県に跨った霊山。

頂上に神社と山荘がある。

頂上に神社といえば、九州でも英彦山、脊振山、宝満山、あちこちにありますが、石鎚山は日本七霊山のひとつでもあります。

このとんがり山が石鎚山。遠目に見ながら登れるのかと怖気付くほどに高さ。

 

 

四国山系は美しい!九州とは全く違う!

 

 

この山は登山道としてはかなり整備されてはおりますが、山伏の修験道でもありますので有名な鎖場が3ヶ所あります。

1の鎖は試しの鎖といわれかなり長い距離のもの、2の鎖、3の鎖は難易度が高いと聞いておりました。

できることならばチャレンジしたい、そんな甘い思いを持ちながら2の鎖の下に立った。嘘でしょ。見上げるとあまりの垂直さにめまいがした。

自信がない方は登るなと警告看板がある。

はい、自信ないです!迂回路を選択して3の鎖の合流点に到着。

 

 

すると、2の鎖より更に垂直。

見上げてももう途中までしか目視できない。

何しろ2000メーター近くとなればスカッと晴れているケースはあまりなく、視界もクリアではない。

挑戦する方々はベテラン勢か男性でも僅か。

再び迂回路コースで頂上へ。

チャレンジした方に感想を尋ねてみた。

2回程、滑落の危機を感じたそう。

もお、2度とごめんですわ!と関西弁できっぱり。

 

 

 

頂上の神社横から鎖場を覗きに行った。

ごっつい鎖。この写真は上から撮影しておりますが、つまり写真上の白い丸い部分から上がってくるということです。

もはや、登りか下りか区別つきません。

恐ろしすぎます。冗談抜きで命に関わります。

同じように見学に来た若者たちもそおっと下を覗き込みスマホで撮影した。

ひとこと「まじ、死ぬわ」と呟き、身震いして迂回路コースに回って行った。

 

 

よく見てください。前出しの写真のとんがり部分が、この写真上部分の霧にうっすらと浮かぶ天狗岳です。

もお、凄すぎます!

 

世の中には凄い方々がたくさんいらっしゃいます。

あの垂直鎖場をサクサクと登る女性がいらっしゃいました。しかも私よりお姉様だったような。

 

山の楽しみ方は其々です。

でも、実際にそこに身を置くことでしか判断できないことがあります。

それは山だけでなくどんなことでも共通しています。

経験は大切です。情報は自分の足を頼りに。

他人の話は、ひとつの情報でしかなく、他人のレベルの上での情報。

恐るべし、石鎚山。

 

 

 

 

 

下山は、何度も立ち止まる美しい霧に浮かぶ木々たちの景色や中腹に鳥居などを見ることが出来ました。

日常では捉えることのできない霧が生む独特の静けさがそこにはあり、こんな瞬間があるから山はやめられないのです。

 

良き体験をさせて頂きました!

いやあ、2回目は無いかなあ。

四国山系、素敵な山は沢山あり過ぎるのです。

自転車コースも見つけましたし。

 

 

 

2024.10.03

急なお知らせ

 

 

今週日曜日まで会期予定でした岐阜個展ですが、ギャラリー運営されていらっしゃるオーナーさんの急な体調不良により、途中ではございますが残り会期は中止となりました。

ご予定されていらっしゃいました方々には、予めお詫び申し上げます。

 

猛暑の反動が一気に体に表れそうな気温変化です。

 

オーナーさんはもとより、みなさま本当にご自愛くださいませ。

 

 

 

 

2024.09.30

犬島精錬所美術館

 

 

岐阜個展のあとの紐付けトリップ。

今回は初日在廊の後、以前から行きたかった場所2ヶ所を紐付けたスケジュールを組んだ。

まず1ヶ所は、岡山県の宝伝港より定期船で10分の犬島へ。

古くから花崗岩石切場として栄えていた犬島は、犬島精錬所という銅の精錬所があったそう。最も栄えていた100年ほど前には、人口5000人以上が生活していたという。しかし、のちにやって来た銅の大暴落により精錬所はたった10年で閉鎖。

現在は、人口50人ほどという。

訪れたかったのはその跡地と、美術館である。

 

 

一時期は、島に産業廃棄処分所としての話も持ち上がっていたそうだが、阻止すべく立ち上がったのは、この島に魅了されたアーティストとそれを支えたベネッセアートプロジェクトなどに加えて島民の理解も大きかったのでしょう。

美術館には、近代産業への警鐘を唱えていた三島由紀夫の書籍のフレーズを引用したオブジェや三島由紀夫宅の住まいの建具などを使ったアートなどが展示されており、体験型の強いメッセージ性があります。

 

 

 

 

 

炉や煙突、銅の余りカスとガラスを混ぜて作られたというレンガ、繁栄を極めた影を見渡しながらふと思った。

近代化産業遺産。

 

上り続ける産業というものは、無いのだろう。

そして、一瞬にして繁栄を極める産業は、一瞬にして没落する恐れを孕んでいる…

いつだって片隅に自覚しながら進む。

進むしか無いのが、近代化の性なのかも知れない。

そうやって次の時代へとシフトしてゆく。

随分と来てしまった…

まだ行き先はあるのだろうか。

 

紐付けトリップ、もう1ヶ所は?

次回へ続く。

 

 

2024.09.30

岐阜個展の様子!

 

27日よりスタートしました岐阜個展の様子です。

しばらくぶりの岐阜でした。

街はやはり少しずつ変化してゆくのですね。

すっかり初めての街の感覚でした。

 

 

 

 

 

木の温もりのある吹き抜けの心地よい空間の英蔵さんのスペースにて、ゆったりと展示させて頂きました。

 

 

和室のブースには個性的で全国的に活躍されていらっしゃる陶芸家や画家やアーティストたちの作品が常設として展示されております。

 

初日だけの在廊でしたが、会期は6日までとなっております。

ぜひご試着頂いてお楽しみ頂ければと思います、詳細は3つ戻ってくださいませ!

 

次は恒例の山口県光市のドゥログリーイケオカさんでの個展です。

イケオカさんでは、DMのご案内からSNSのご案内配信に変わりましたので、近くアップされる写真をお楽しみに!!

 

 

 

2024.09.22

岐阜展の案内はふたつ戻ってね!!暮らしを育てる空間 第二話

 

 

気がつけば月替えのカレンダーが今年はあと3枚だ。

何枚か間違って紛失したのかと思ったほど軽い衝撃の現実だった。

 

日中の暑さが夏を引きずっているが、もう秋の準備をしたいのが9月末から10月にかけての個人的な心模様。

部屋の中のファブリックをじわじわ変えてゆくのが恒例の秋支度ということで、環境の変わった今年もいそいそと実行した本日。

 

まずは、寝室。

 

 

パープルの色にビビッときたインドの刺し子、カンタのベッドカバー。

ライトヴィンテージとはいえ、発色がよく自作のベッドスローとも相性がよい。

朝晩の気温が落ちる今頃の季節には、ちょうど良い体温調整ができて重すぎず安心できる厚みがお気に入り。

 

次は、キッチンのちょこっとテーブルに栗色の久留米絣センターを。

この一枚を敷くだけで、出来上がったいつもの料理がまるで違って見える。

お皿の印象も変わる。器を置くときの音も柔らかくなる。

そして、この布を見るとさつまいもメニューを思い出すのです。

和の好きな色、芥子。

 

 

最後にリビングの大きなテーブルには、春と秋の入り口によく使うライトなオレンジのテーブルクロス。

なかなか見かけない暖かい陽だまりを感じるようなオレンジと白樺の木のような大胆なストライプに一目惚れ。

フィンランドのヴィンテージファブリックだそう。

なるほど長い冬籠りの生活環境で、太陽を待ち焦がれて生まれる。

そんなオレンジです。

もう一部擦り切れてますが、補修しながら使っております。

 

 

 

布の力は凄いと思うのです。

まさに魔法。

スツールや椅子、ファブリックを張り替えて何度も変身させながら長いこと使っているものが我が家には沢山ある。

 

若い頃は、異国に行くと必ず手芸店やファブリックショップに立ち寄っておりました。その国らしい端切れをあちこちで手に入れたり、リボンやトリム、ボタン…。

もう目が泳ぎまくったものでした。

いつかいろんな国の生地を扱う小さなお店をやれたらなあ、なんて思ったこともありました。

「ファブリックマジック」

ひっそりとお店の名前まで決めてたり…

 

 

嗚呼、人生という時間は長いようで気がついた時は残りが短いものなのね。

だって今年もあと3ヶ月だもの。

 

 

 

 

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