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2020.06.15

 

 

日本一のカルスト大地。秋芳洞にて鍾乳洞を初めて見たときは、修学旅行だったと記憶している。

 

気の遠くなるほどの長い長い時間を経て出来上がった洞窟の中の神秘の世界に、時間感覚の甘い幼い頃であったが自分のちっぽけさに妙に口数が減ったのを覚えている。

 

 

 

 

 

 

 

後に成人してから友人達と訪れたが、やはり言葉少なくなったものだった。

 

力強く落ちるあの一滴の濃密な時間。

あの計り知れない時間に圧倒されたことは、大人になっても変わらなかった。

 

時間とは、とても不思議なものだと思う。

今でも捉え所がないように感じることがあるが、人が生きる時間は限られていて、悠久の自然の営みを目視し続けることは叶わない。

 

全てが一期一会なのだなと改めて思う。

今日の朝の空の光、夕刻の湿った風。

今日、創った作品の中に線を見つけられた瞬間。

 

今まさに落ちようとする滴をふたつイメージしたチョーカー。

 

ふと鍾乳洞を思い出したのであった。

 

 

 

 

 

2020.06.10

 

 

一気に蒸し暑さが迫ってきました。

 

梅雨入りカウントダウンな福岡県です。

 

 

 

 

 

本日は前回ご紹介しましたREIHOKU シリーズの

リング版です。

 

黒い石にグレーの真珠がぴたっとくっついています。

前回アップしましたペンダントと揃いのイメージで、こちらはサイズ直しができないので、シンデレラリングとなります。

 

石に大きさもちょうど良くて、グレーの真珠の付いている場所が石に整列の場所ではないので、遊びがあってそれでいて色味がシック。

 

長くお使い頂けるのではないかと思います。

 

石も残り少なくなって参りましたので、REIHOKUシリーズもあと僅かになりそうです。

 

シンデレラはどこにいらっしゃるのかしら?

お会いできるのが楽しみです。

 

 

 

 

 

2020.05.26

 

しばらくぶりのREIHOKUシリーズです!

 

自然の力で長い時を経て研磨されて出来上がった美しい石たち。

 

そんな石たちと水の中に生きる貝の中に生まれる真珠を合わせたアクセサリー。

 

 

 

今回は、白い石と黒い石のシリーズ。

ロングペンダントとなって登場です。

インフォメーションでもご紹介しました真珠のセミロングネックレスとのコーディネートで使用しました白のロングペンダントがこちらの右のものになります。

 

1点ずつとなります。

重さも感じないなかなか使いやすい色味と重ね使いにも邪魔しない大きさです!

 

只今開催中の佐賀個展に出展中です。

会期は金曜までです。

私も木曜日には再び在廊致しますので、長い自粛生活から少し気分転換にお運び下さいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

2020.05.10

 

 

 

前々回にご紹介の雪山ピアスのシリーズです。

 

雪山ブローチ。

 

 

 

 

 

雪山は、山がまるで真珠のアクセサリーをまとっているように見えたのです。

時折覗かせる太陽が地面の白い雪を、キラキラとダイヤモンドのように輝かせ、ふっくらとした木々のシルエットが真珠のイヤリングやネックレスを身につけているように見えるなあ。

 

春には、花の色の服を着て、のちに黄緑色、秋には赤やオレンジ、木の実の渋いアクセサリーをまといはじめ、冬には白いドレスに真珠のアクセサリーだ。

 

山は、おしゃれさんですね。

 

雪山シリーズ、季節外れでしたがピアス、イヤリング、ブローチと個人的に楽しみました。

 

きっと今頃は山も笑っていることだろう。

実見できないのは寂しくはあるが、しばし人の来ない山。

山にも安息日ですね。

 

 

雪山ブローチのご紹介でした、

 

 

 

 

 

 

 

2020.05.03

 

 

 

 

 

2月に訪れた雪山は、近年しばらくぶりに感激する自然との出会いでした。

何度も登ったコースだというのに、いつもと全く違うまるでお菓子の国に迷い込んだような世界にうっとりとした。

人は、目だけで行動をしていると、見ているものに随分と想像力を奪われているものだと思った。

目と体、頭、全体をバランス好く連動させて生きることで世界はガラッと変わるのだと確信した。

そこに心を常に働かせること、これはクリエイティブな仕事をしている人間の絶対的に重要なことだと思う。

 

あの感激を少しでも形に残しておこうと出来上がったのが樹氷をイメージしたブローチ。

 

 

 

 

 

あまりひとつの作品にパールをたくさんセッティングすることは無いのだが、できあがるとなかなか個人的に気に入りました。

 

ブローチのデザインによっては、場所や向きが割に制限のないものとそうでないものがあります。

この樹氷ブローチ、正統派使いになるかなと思っていたのですが、案外どんなスタイルにもいけそうです。

 

あの時、お菓子の国に迷い込んだような気持ちになったのを留めておきたくて、手を動かし始めて出来上がったブローチ。

絵本の中に出てきたような懐かしい大木に、ちょんちょんちょんと雪の精達が腰掛けて笑っている。

 

そんな感じに見えたら嬉しいです。

 

自分仕様も作ろうかとただいま思案中です。

 

本日は、ちょっとタイムラグなモチーフ。

樹氷のブローチのご紹介でした。

 

 

 

 

 

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