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2020.07.25

 

 

 

 

前回アップの春風ネックレスのシリーズ版です。

 

春風の子供。

ブローチです。

 

 

 

 

下がりの白水晶は引っ張って長さを楽しめます。

服のセンターにもってくるとペンダントのようにして楽しめますし、帽子やベレエの際部分、耳寄りの方につけるとピアスが揺れているように見えると思います。

 

アクセサリーは、使い方次第でぐっと装いに差をつけられると思うのですが、そこは理解できていてもなかなかコツがつかめないという声を耳にします。

 

おおよそお話を伺っていますと、ご自身のワードローブの中をなんとなく把握できているかどうかがポイントのようです。

これは、当シーズンだけでなくひとつ先のシーズンのものもなんとなく把握できているか。

取り入れる要素はどんなものが多いのか。

色。素材。型。

襟開き形状はどんなものが多いのか。

尋ねてみると案外すぐに答えられずに、ご一緒に来られている方が

「あなたよくカーディガン着てるわよね、色も紺色が多くない?」

その言葉で、

「ああ、そうだわ。私、カーディガン好きなんです。」

そんなやりとりが繰り広げられます。

好きだけどなかなか手を通さない服。

とっておきの服なのだけど、結局出番がないままなんとなく好みが変わってしまった。

意外と冬眠中の服があるものです。

サイジングに問題なくて、着たいと思っている服があれば服をベッドや床に寝かせてその上にアクセサリーを置いてみる。

ネックレスか、ブローチか、重ねづかいか、パールか、

 

その服を着るために合わせる新しい服を新調するよりも、いち早く新しいイメージを得られます。

年齢的に敬遠していたパールのネックレスやブローチというアイテムは、ある時からとてもしっくりくるようになるのです。

そんな台詞はお客様方からたくさん実際にお聞きしました。

 

ある年齢になりますと、服は削ぎ落とされて自分が心地よくいられるラインや素材を見つけられて落ち着いてきます。

そして、アクセサリーアイテムで遊ぶことを覚えていくようです。

ポップな色の軽いバッグだったり、防寒や日焼けを兼ねたアクセントカラーのミニスカーフだったり、軽快に歩ける元気な靴でこなれたアンバランス感を演出したり、明るすぎる光を和らげる小粋な形のサングラスだったり。

それらのアイテムに加えて、パンチの効いたバングルや粒の大きめのパールのネックレスやボリューミーなリングや遊び心のあるブローチたちを加えてみましょう。

 

たちまち気分も盛り上がります。

 

移り変わる服のデザインとサイズ、カラー。

どうしても万人に似合うスタイルというものはなかなか難しいです。

 

ご自身のスタンダードというものが掴めたらぜひアクセサリーアイテムの取り入れをそれまでの思い込みを一度捨ててチャレンジして欲しいです!

 

個人的には、アクセサリーを作り始めた時からずっと軸にしていることがあります。ただ、若いうちにはなかなか口に出せなかったことです、

 

大人の女性の味方になれるアクセサリーを作り続ける!!

 

と。

 

ようやく実年齢が伴ってきたのではないかと思っている今日この頃です。

年齢を重ねることって、なかなか素敵なことなのよ。

 

そういう風に、ご自分より若い方々に素直にいえるような女性になりたいですよね。

 

 

 

 

 

 

2020.07.17

 

 

 

 

 

過ぎた季節の一番心地よかった風をふと思い出す時がある。

そんな風がいくつかあって、日頃はどこかにしまってありふとした時に吹くのです。

 

 

今は、自粛中の頃気分転換に自転車で走った海沿いの道で感じたあの風だ。

海面の転がるような太陽の煌めきを眺めながら、冷たさと暖かさが混ざり合う独特の春風である。

自ずと呼吸が深くなる。

じきに梅雨もあけいぇ、季節は再び移り変わる。

 

 

 

 

 

このネックレスは、一見クラシカルではあるが反して装いやシーンでがらりとイメージを変えられるように、長さ調整が可能な仕様に仕上げています。

 

転がるような海面の太陽の煌めきと、冷たさと暖かさが混ざり合う春風をイメージして。

 

スプリングウィンドネックレス。

 

あの時のあの風はほんとに気持ちよかった。

そんな風を幾つ持ってますか?

 

 

 

 

 

 

 

2020.07.10

 

 

 

 

 

過ぎ去った心地よい季節やこれからやってくる季節が思い起こせないほど、続いてる雨だ。

 

心の中にてるてる坊主がたくさんぶらさっている。

 

少しでも気分が浮き立つようなことで頭を満たして、元気になろう。

 

 

 

 

下がっている水晶は引っ張って左右の長さを変えて楽しめます。

春風をイメージしたブローチです。

ついつい大ぶりになりがちなフォンテスキーのブローチですが、こちらはわりと正統派な量感とフォルムを意識しました。

服のセンターにつけると、チェーンのないペンダントに見えて、爽やかな

イメージにまとまります。

 

現在、ちょっとよそゆきにもなりそうなこの春風をシリーズのネックレスを制作しております。

 

なるべく外を見ないで、皐月の爽やかな風を思い出しながら仕上げました。

 

 

水害の被害を受けられたみなさまには、心よりお見舞い申し上げます。

 

一日も早く水がひきますように。

 

てるてる坊主をもうひとつ。

 

 

 

 

 

 

 

2020.06.30

 

 

 

 

 

いろんな形、サイズの窓をイメージしたリング。

リングのぐるりと窓があるので、くるくると回して気分に合わせて好きな窓を開けて楽しみましょう。

 

 

 

 

 

このリングは長さもあるので、窓部分に紐をかけてペンダントにしたり、メンズリングとしても楽しめます。

リングポジションとしては、中指がおすすめです。

 

住居における窓は、私にとってはとても夢を含んだものである。

たくさんあればよいというものでもなく、壁がなければ案外部屋としては落ち着きがないものになるように思う。

ひとつだけ、借景を楽しめるような小さな窓があればどんなに素敵だろうと思う。

そこから月が見えたり、降りしきる雨が見えたり、新緑が見えたり。

一枚の絵のような窓。

 

その窓の前にひとつお気に入りの椅子を置き、静かな時を過ごす。

 

その窓が上げ下げする開閉の窓ならばなおよろし。

 

と、住まいに関してはいくつになっても夢や憧れがつきないものである。

 

素敵な小窓がある家にいつに日か住めるように、イメージだけは詳細に描き続けているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020.06.15

 

 

日本一のカルスト大地。秋芳洞にて鍾乳洞を初めて見たときは、修学旅行だったと記憶している。

 

気の遠くなるほどの長い長い時間を経て出来上がった洞窟の中の神秘の世界に、時間感覚の甘い幼い頃であったが自分のちっぽけさに妙に口数が減ったのを覚えている。

 

 

 

 

 

 

 

後に成人してから友人達と訪れたが、やはり言葉少なくなったものだった。

 

力強く落ちるあの一滴の濃密な時間。

あの計り知れない時間に圧倒されたことは、大人になっても変わらなかった。

 

時間とは、とても不思議なものだと思う。

今でも捉え所がないように感じることがあるが、人が生きる時間は限られていて、悠久の自然の営みを目視し続けることは叶わない。

 

全てが一期一会なのだなと改めて思う。

今日の朝の空の光、夕刻の湿った風。

今日、創った作品の中に線を見つけられた瞬間。

 

今まさに落ちようとする滴をふたつイメージしたチョーカー。

 

ふと鍾乳洞を思い出したのであった。

 

 

 

 

 

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