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Necklace & Choker

2016.01.20

夜遊びブルームーン

 

 

作品タイトルを決めるのは、私の中では小さな楽しみごとのひとつである。

 

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どことなく記憶にある方がいらっしゃるかもしれないが、これは、昨年ご紹介したブルームーンハウスペンダントのアレンジ版。

昨年福岡個展にお見えなられた長いお付き合いのお客様が、40歳の記念に自分にプレゼントしたいとのことでした。

選ばれたのはブルームーンハウスペンダント。

ブルームーンの場所を少し変更しアレンジ版でオーダーされました。

 

おうちから落っこちそうな感じが希望ということで、月の場所や全体的なバランスはお任せ頂いた。

出来上がりを知らせてから、取りにお見えになるまでの数日間、仕事から帰るとき夜空に月を見つける度に、私のブルームーンにもうすぐ会える!とドッキドキでしたあ。

そんなことをにこやかに語りながら、包みを開けるOさん。

「ああ、ドキドキする。ドキドキする。ドキドキするう。」

私も毎回、納品時はドキドキなんですよね。

「私も、ドキドキする。ドキドキするう。」と、一緒に合唱してました。

 

 

夜遊びしてほろ酔い気分で帰宅したブルームーン。

おっとっと!落っこちるところだったよ。

 

出来上がったらそんな絵が浮かんだ。

 

たまにはハメ外すことも大切。

40代はとてもよい年代だと思う。

新しい自分を発見する絶好の10年のように思える。

次にやってくる50代を楽しむために、様々な素材を自分のポケットに詰めながら、気持ちを楽に持って日々を愉しむこと。

 

今なら、かつて40を迎えた自分にそう言えるなあ。

きっと10年後もハッピーだよ。Oさん!

お誕生日おめでとう!

素敵な1年を。

 

 

 

 

2016.01.14

幸福な朝

 

曇りの日々が続いている。

冬の空の白い雲から透ける太陽。

 

作業場で仕事を始めて1時間ほど、制作モードが加速してくる時間帯だ。

ビルとビルの間をゆっくりと進みながら、白く暖かい色した太陽の光がふんわりと作業場にいる私の全身を包んでくれる。

 

 

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冬のこの時間帯は、例えようのない幸福感を味わうことができる。

 

冬空になると決まって思いだす朝食がある。

 

ストックホルムで滞在したホテルでの朝食だ。

レストランは外と部屋の境界線が感じられないほどの大きなガラスがはめこんであった。外は白樺の木立で、風にこすれる葉っぱの音が聞こえ、鳥たちが朝食をついばんでいる様子もよく見えた。

 

レストランには大きな暖炉があり、その前にはふかふかの心地のよい一人掛けのソファや、テーブル席、カウンター席、一人席、滞在しているいろんな人々が好きな場所で、新聞を広げながら、家族と団らんしながら、朝食を楽しんでいた。

 

メニューはシンプルな朝食の定番メニューのビュッフェ。

とりわけ、気に入ったのが卵メニューだった。

ボイルドエッグに関して、ゆで加減が4分、6分、8分、10分、12分と小刻みに分けてあり、15分という固ゆでのものまでがそれぞれかわいらしいかごに盛ってあった。

 

ここまでの細かさで用意してくれているホテルに、今まで宿泊したことがなかったので、とても印象的だった。

そのほかの卵メニューが、

スクランブルエッグ。

オムレツ。

ポーチドエッグ。

サニーサイドアップ。

なんだか、とても幸せな気持ちになったことを思い出す。

白樺の木立に射す太陽。

朝の冷たい空気がじんわりと温まり、朝陽を含んだ白い空気が、ゆったりと木立の中を流れてゆく光景を、暖かい部屋で暖かい朝ごはんとともにテーブル越しに眺める。

 

そのとき感じた幸福感が、この時期の朝の太陽が私を包むように射す時間帯にいつもよみがえる。

 

みなさんもそれぞれに、幸福な朝の記憶をお持ちでしょう。

 

 

というわけで本日は、サニーサイドアップ。

目玉焼きなリングとペンダントのご紹介でした。

 

 

 

 

2015.11.12

 

 

 

kusabana

 

 

 

人生の大先輩がメールを下さった。

 

 

 

幼い頃より、ある宗派のキリスト教信者だったらしいのだが、その宗派では自分の考え方と相違することや疑問が多く、悩み、ついには教会に行かなくなってしまったらしい。

ところが、この頃出会った牧師さんの宗派は、これまでの疑問を解決してくれ、さらに 自分の考え方や感性にもとても合い、齢80近くにして改宗し洗礼を受ける一大決心。現在、聖書の勉強と準備で忙しい日々であるということが記されていた。

 

死の間際で自己統一できたことをとても嬉しく思う。

毎日にとてもはりがある。

 

文面はエネルギーに満ち溢れ、文字を通り越してほとばしるような気を発しているように感じた。

 

「人間、何が不幸かと言えば人から必要とされないことだ。」

マザー・テレサの言ったこの言葉は、本当ですね。

 

メールの最後に綴られていた文章が、数日頭から離れなかった。

 

人生で成功することや幸福になることは誰しも望むことであろう。

 

たとえ何も成し得なかったさえない人生のように思えたとしても、誰かに必要とされる人間として生きたならば、その価値は大きく逆転する。

成功や幸福が示すものは人の数あるが、この事は万人に共通した揺るぎない礎だ。

 

我々は生きている間にたくさんのものや人に出会いながら、そのことを感じる多くの機会を得ている。むしろ、与えられていると言った方が適切なのかもしれない。

社会でかかわり働くこと。

家族が自分のために奉仕してくれること。

今日乗ったバスの運転手。

さっき買い物したスーパーのレジの女性。

日常で見ず知らずの人が、自分のために働いてくれていることでさえも、実は人が人を必要としていることを感じる機会である。

 

 

 

私は、誰かに必要とされる人間であるのだろうか。

その誰かは、今の私をとりまく環境を失ったとしても、必要としてくれるのだろうか。

素地がむきだしの自分であったとしても、必要とされるのだろうか。

 

これが人間が求めてやまない、愛の本質であるのだろう。

ミッション系の短大時分、キリスト教学なる授業があったというのにテストにパスするためだけの暗記しかしなかった。あの時、既にこの学びの機会を得ていたというのか。

人生の大先輩のメールが、漸く気づきのきっかけを下さり、深く心に染み入り大きな波紋を残した。

 

 

本日ご紹介は、固い話とは裏腹な、

軽やかな双葉の草花ペンダント。

きっと誰かに必要される存在として生まれたばかりの草花、なのさ。

 

 

 

 

 

2015.10.23

ブルームーンハウス

 

 

もしも月に帰るおうちがあるならば、すっぽりとくるまれるほどのサイズ感で、自然と眼を閉じたくなるような安らぎに満ちた空間であろう。

blue moon pendant

 

 

見あげた月の形が違って見えるのは、月がおでかけをしようと歩きだそうとしているから。

時には、いきなり駆け出してしまって姿が見えない。

時には、機嫌良くスキップしてにこにことまんまるに跳ねている。

 

 

今夜はどこへ出かけるの。

遠く離れた月のおうちは、どんなときでも月が帰ってこれるようにと微笑みながら静かに待っている。

 

優しいおうち。

居場所があるから、毎日安心して生きられる。

それは、人も月もおんなじ。

 

「ブルームーンハウス」ペンダント。

 

 

2015.09.24

生まれ変わってリデビュー!!

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フォンテスキーのホームページが新しくなりました!!

あまり告知をしっかりせずに新しくなりまして、ご覧頂いた方々に、分かりづらくご迷惑をおかけしたかもしれません。

これからも変わらぬ、ご愛顧賜りますようによろしくお願い申しあげます。

 

というわけで、リデビューホームページの記念すべき第一回目の新作ブログは、プロカメラマンが撮影して下さったチョーカーをアップです。

ムーンシャドウ。

カフスタイルの大人チョーカーです。

月が奇麗な季節になってきましたね。

今後もサイトを通して、たくさんを共有できればそんな気持ちでいっぱいです。

 

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