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2021.12.16

信州松本の旅 その1

 

 

 

今年もあとわずか。

実に2年ぶりに飛行機に乗ってショートトリップ。

行き先は、信州松本。

 

一泊2日とバタバタでしたが、お天気や出会う方々のお陰でかなり効率よく友人と周りました。

今回は、滞在先のホテルも目的のひとつ。

里山十帖や箱根本箱の系列ホテルで松本十帖。

 

 

 

本との濃密な接点を持てる時間と空間を満喫できるホテルで、なんと1万冊以上の本が、滞在者のみならず街の人々も実際に買うこともできるコンセプトホテルです。

 

 

 

浅間温泉の300年以上続いた元の温泉旅館の躯体を生かしつつ、新しいコンセプトホテルに生まれ変わりソフトオープンした松本十帖、松本本箱。

 

 

世界の名椅子や読書灯をあちこちに置いた本箱ブースは、以前の大浴場をそのまま使ったスタイルでお湯ははってないがゆったりとこもって本との出会いを楽しめます。

他にも洗い場の水道蛇口や洗面台などもそのまま残しつつ、珍しいあらゆるジャンルの本や写真集がびっしり。

コドモ本箱のエリアには、こどもが通り抜けられるような迷路のような仕掛けで、こどもたちがまさに絵本や児童書を自ら本を探し出すようなワクワクするスペースになっていました。

ダイニングエリアには食にまつわる本が天井近くまで。

 

インテリア好きな私はとにかくあちこちに点在している世界の名椅子見つけるたびに、座ってみる。

そして、本を物色してうろうろして、また腰掛ける。

 

滞在時間が足りない!

滞在して1時間しないうちに感じた事。

 

 

 

 

 

部屋付きの檜の露天風呂からは、山頂に雪を被った日本アルプス山脈が夕日や朝日に反射してそれはそれは美しかったです。

 

食事も堅苦しさを感じさせないが、おもてなしの心が詰まったもので、温度管理が難しい薪でのグリル料理は素材を際立たせる、美しく味わい深いものでした。

 

眠るのが本当に惜しい。

そう思わせるホテルです。

機会がございましたら、ぜひご滞在してみてくださいませ。

 

松本十帖 松本本箱 公式サイトはこちらです。

 

http://matsumotojujo.com

 

 

 

 

 

 

 

2021.12.12

大阪個展の様子!!

 

 

 

昨夜、大阪個展より戻りました。

早速、個展の様子です。

 

 

 

 

 

かなり暖かいお天気に恵まれてスタートしました。

 

 

 

オーナーさんのご自宅のお庭に咲くお花を、会場のあちこちにさりげなくいけてくださるのを拝見するのも毎年楽しみなのです。

 

今年はしらたま椿と紅の椿。

紅白めでたい。

そんな気持ちでスタートしました。

 

 

 

 

今回は、鹿児島の伝統的工芸薩摩ボタン絵付師の室田志保氏による薩摩ボタンを使った作品をいくつか出展致しました。

薩摩ボタンを使いました作品につきましては、新作ページでご案内致しますが、おかげ様で初日に完売致しました。

白薩摩と呼ばれる陶器に品の良い絵柄と色で絵付けをしたものを、いろんなアイテムにしました。

ネックレス、ピアス、ペンダント、リング、チョーカー。

色や柄が入る事で私自身のデザインも新たな感覚が取り組めましたので、楽しい試みとなりました。

売約ではございますが、期間中ご覧頂けるように展示のみしておりますので、ご興味ある方はぜひお運び頂けましたら何よりです。

 

 

今年は昨年よりは自由が感じられます。

大阪の街もイルミネーションや街の動きに少し軽やかさを感じて心温かく感じました。

会期は16日まで、よろしくどうぞ。

 

 

 

 

 

 

2021.11.27

大阪個展の案内はひとつ戻ってね!!

 

 

 

 

個展に向けての制作準備もあと少しになりようやく目処がたってきた本日、明け方まだうす暗いうちからアトリエに向かって制作に取り掛かり、早めに終わらせた後、午後からショートライドへ出かけた。

 

行き先は以前から気になっていた北九州空港。

北九州空港は海上埋め立て地にあるということもあり、空港へと伸びる橋がある。

この橋は無料で渡れる日本一長い橋らしく、サイクリストやジョギング客のための専用道路が整備されていて密かな人気があるという。

 

 

 

 

瀬戸内、四国の方へ向かっている空港へと向かう橋の両サイドは海。

右手には遠くにくじゅう連山、後ろには福智山や皿倉山と登った山々を眺めながらのサイクリングはなかなか気分が良かった。

風も思うほど強くはなかった。

吹き渡る潮の香り。

 

 

 

 

 

スタート地点から10キロ程で北九州空港に到着。

空港内のカフェでお茶をして小休止の後、折り返す時間にはちょうど辺りは黄金色に染まり始め、シンプルで美しい橋のシルエットがどこか艶っぽさを感じるような美しさに変化していき、何度も自転車を止めて撮影をしているうちに、すっかり時速も落ちていつのまにかポタリングになっていた。

似たような景色なのに走り進めて角度が変わるとますます魅力的に思えて撮影せざるを得ない気持ちになる。

この黄金色の景色の中にふわふわと浮遊するものがある。

なんだろう。

今時、タンポポではあるまい。

あ。ススキだ。

ススキの綿毛は、更に幻想的な雰囲気を醸し出し、偶然ヘッドホンから流れてきた曲と景色がマッチングしてゾクっとした。

 

久しぶりに景色と音楽が重なる感覚だった。

初めて一人旅をしたミラノからジュネーブへと向かう早朝列車の中から見た景色と音楽。

音楽が心に沁み入る感覚。

あの旅の記憶と朝の冷たい空気までもが甦った。

音楽が音楽を越え、景色が景色を越える瞬間。

こんなとき、音楽を持ち出せることの価値が最大限に満たされる。

 

まさに黄昏時を走っている感覚に酔いしれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

人が生きる時間は、どんな瞬間も一度きりだ。

橋の壁面に映った自分の影を見ながらそう思った。

 

 

残りの制作も丁寧に気持ちを込めて行おう。

人との出会いだけではない。

時間との一期一会。

多忙になると、そのことを忘れがちである。

 

 

 

 

2021.11.24

大阪個展のご案内!!!

 

 

 

 

 

2021年、今年最後の個展のご案内となりました。

 

今年は特に感じましたあっという間の1年でした。

 

 

 

 

シルバーアクセサリー 末野美由紀 展

12月10日(金) –  16日(木)

11:00 – 17:00

ギャラリー芭蕉

0721-63-6371

 

私は10日、11日の2日間は終日在廊致します。

 

毎年12月にご依頼頂いておりますギャラリー芭蕉さんでの個展。

今年は、少しいつものテイストにスパイスということで、DMもちょっといつもと違うニュアンスです。

オーナーさんにも通じたのでしょうか。いくつか提出した中で一番好きだったこの写真をチョイスされたので、嬉し驚きな気持ちになりました、

 

元来あまり使うことのない天然石を使ったアクセサリーや我が故郷、鹿児島の工芸品薩摩ボタンを使ったものなどを出展予定で、少し色味を意識した内容のつもりでおります。

 

今まさに最後の追い込み制作中。

あと、1週間突っ走ります!

 

明るくて元気いっぱいな皆様にお会いできるのを本当に楽しみにしています!

待っててな。

にっこり。

 

 

 

2021.11.20

3時間のオフタイム

 

 

 

 

ここのところずっと仕事が立て込んでおり、丸々1日オフになる日がなかなか得られなくてそんな1日が恋しくてたまらない。

 

朝目が覚めた瞬間から、今日は一日好きに使えるんだという気持ちをたっぷり味わいたい。

毎朝、そんな思いを心の奥に押しやってアトリエへと向かう準備を淡々とする。

 

いつも張り切ってアトリエに向かうのだが、目が覚めてこんな気持ちになる時は、実は疲れがたまってきているサインなのだ。

これを無視し続けると、どんと不調が現れ始める。

どこかでオフタイムを作らなければ。

完全1日をオフにできなくても3時間程度でも良い、予定をキャンセルしてでもオフタイムを作ろう。

思い切ってヨガをキャンセルすることにした。

 

さあ、何か好きなことをしよう。

何しようか。

 

先月訪れた福山、尾道のショートトリップで手に入れていた絣の端切れで時間ができたら何か作りたいと思っていたのを思い出した。

 

 

 

 

 

 

日本3大絣と言われた久留米絣、備後絣、伊予絣。

久留米絣はご存知福岡県久留米市。

備後絣は、広島県福山市発祥。

伊予絣は既に衰退してしまったという。

 

福山市の友人のおかげで手に入れることができた備後絣の端切れたち。

元々は野良着の用途だった絣も、現代では少しずつモダンな柄が増えてきて色のバリエーションも増えているようだ。

久留米絣の端切れもなかなか手に入らないのだが、リサイクルショップや雑貨屋で見つけるたびに少しずつ手に入れて集めている。

色々集めていても、やはり藍染の古典柄のものが魅力的に思える。

 

 

 

 

 

端切れを柄合わせしながら一枚のある程度の大きさになるように並べてみる。

そうだ。

おうどんやおそば、夏にはおそうめんを頂くときのマットを縫おう。

 

 

お椀とお箸を置いて大きさのあんばいを見てみるのだが、どうしてもサイズが足りない。予定していた形を諦めてオフホワイトの生地で縁取り風に仕立てて、面積を確保することにした。

出来上がりを眺めながら、あんな小さな端切れたちが、爽やかな麺メニューのマットに変身したことにひとり満足した。

 

端切れから何かを作ることは、サイズが充分にある布から作るものと違い、パズルピースを見て完成をイメージする楽しみがある。

 

暫くぶりの針遊びだった。

寒くなってくると、無性に針遊びがしたくなる。

そのせいか我が家には、かなりの数の食事やお茶用のマットがある。

来客や食器のイメージに合わせて作っていたら、いろんな形のマットが増えてしまった。引き出し5段では治らなくなってきている。

それでもどれも愛着があり、使い古したマットは、最後は鍋つかみや鍋敷きへと変身してゆくのです。

 

気分転換がはかれたおかげで、またいつものリズムが戻ってきた。

 

人間は完全に休むという日がなければダメですね。

次回は、今、準備を頑張っている大阪個展のご案内を致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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