2017.06.06
good morning
自分の身体に無頓着に生きてきたが、自分の身体はどんなに同じ年齢で同じ性別の似たような環境の人であろうとも他人と同じではない。
という、最も当然なことにやっと意識が至ったのは、ここ5、6年前位のことである。
5年ほど前にどうにも原因不明の体調不良にみまわれ、一ヶ月以上風邪のような症状が続いた。あちこちの病院をハシゴし、最後に出会った医者が適切な診療をしてくださってやっと回復することができた。
その医者に言われた。
あなたは血圧が低いです。実は血圧を下げる薬はあっても、上げる薬はないんですよ。だから、自分は血圧が低いんだと意識をして日々の生活をすることです。
世の中高血圧を抑えるのを売りにした食品が多いですが、あなたは逆です。無視して食事も塩分をとって下さい、肉も沢山食べなさい。
朝もガバッと起きて、すぐに動き出してはいけませんよ。
それと貧血気味ですから、献血はしていけませんよ、ま、どのみち断られますけどね。
同じ姿勢から、急に立ち上がったり、方向転換するとクラクラして倒れて怪我したりします。動作はゆっくり。気をつけて下さい。
熱いお風呂もダメです。朝風呂もダメですよ。
え!
愕然とした。
献血以外、いけないことを全て完璧にやっていたのだ。
自分の身体と生まれた時から付き合っているのに、全く何にも分かってなかったんだと驚いた。
周囲の情報が自分に当てはまると決め込んでいた。
自分の心とのやりとりは多少なりとも意識するが、身体とのやりとりやコミュケーションなんて考えもせず、動いて当たり前と思っていた。
まるで機械のように能力以上に酷使していたのかもと、自分の身体に対して急に申し訳ない気持ちになった。
それから、少しずつ周囲と自分は違うのだと意識を持つようにした。
朝は、これまでより仕事に取り掛かるのを起床から時間をあけるようにした。
朝食はゆっくり。支度もゆったり。自分に言い聞かせている。
しかし、長年のクセでせかせかとやってしまうので、なんとかゆったりした気分に導く方法はないかと考えた。
で、定着してきたのが、
朝起きた時の体調で朝食のメニューとテーブルをセットしてゆく。
その時間を楽しむことを盛り込むことで、自ずと動作がこれまでよりゆったりとなった。
朝食に使うマットをいろんな色を作ってみた。
今日は何色がいいかなと、まず選ぶ時間。
スプーンは、カラフルなプラスティックにするか、漆にするか、ステンレスのものか。
パン皿はどれにするかな。じゃあ、カップはこれだ。
今朝はコーヒーストレートは重いから、メランジェにしよう。
今日は、パンはやめておかゆにしよう。
それらをゆっくり選んでも、思うほど大して時間はかかっていなかった。
なんだ。何をあんなにバタバタ、せかせかと動いてたんだろう。
結局、我が家には朝食用のマットが7枚。
全てツートンスタイルに作っている。
形を変えてお昼用が3枚。
夜は大きめで3枚。
と、なんともマットだらけ。
これに来客用が3種類もあるから、自分でも笑っちゃう数だ。
一体、何人家族なんだ!とツッコミたくなる。
明日の朝は、何色を選ぶかな。
明日の朝、決めるのさ。
もしも、もしも、私みたいなタイプの方がいらっしゃったら、お試しあれ。
1日を気持ちよくゆったりとスタートさせられます。
明日も、good morning !