2016.06.04
時空の旅をした、ふたつと創れないもの
陶芸家泉理恵氏のオブジェを購入させて頂いた。
長年の夢だった。
初めて彼女とお仕事させてもらったのが今から16年ほど前だろうか。
拝見した作品の数々は心を奪われるものばかりで、正直自分の作品の販売に集中できなかった。
ヘンリー・ムーアやマックス・エルンストを彷彿とさせる、優しいフォルムとユニークさ。
彼女にしか創れない時空の旅をしたかたちたち。
彼女の大きなオブジェが並ぶと途端に新しい世界が生まれる。
3年前の日韓交流展、福岡アジア美術館にお越しになられた方は、彼女の作品をご覧になられたかと思います。
長年かけて器や花器はずいぶんと集まってきた。
当時、彼女は大阪が拠点の作家活動をしていたので、大きな陶のオブジェを出展する展示会になかなか伺うことができなかったのだが、チャンスがあれば彼女の作る大きな陶のオブジェをいつか手に入れたいと密かに思い続けていた。
願いは通じるものだ。
ひょんなことで彼女が福岡に活動拠点を移し3年前に越してきた。
彼女らしさがダイナミックに表現できているオブジェたちを久しぶりに沢山みることができた。
庭先にこのトルソーを見つけた瞬間、鐘が鳴った。
自分の作ったアクセサリーを展示、撮影するものにも最適な大きさと質感、色味のトルソーオブジェを譲って貰うことにした。
全長が70センチほどある。
中は空洞とはいえ、そこそこの重さがあるので、今後の福岡展でしか実物ご覧頂けないと思います。
相当な時間と労力、精神的エネルギーとメンタルコンディションが必須となるため、いつでも取り組めるものではないらしい。
よく理解できる。
真の意味で二度と創れないかたちを生み出す時空の旅へと自分もそろそろとりかかりたい。
そう思っていたタイミングでの、出会い。
やはり、人とモノの出会うタイミングというものもあるのだと改めて感じた。
ちなみに、先月のバカンスに出かける折には、床に寝かせて出かけました。
やっぱり地震が起きて万が一のことがあったら、ひとたまりもないもの。
これから撮影に同行してもらうことが多くなることでしょう。
名前つけようかな。