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2023.03.21

食器棚の住人達

 

 

5月が近づくと整理整頓欲がうずうずしてくる性分なのだが、今年はいつもよりなぜか早い。

1週間ほど前からセーターやストール、手袋、膝掛けなど真冬用のものを手洗いしふかふかに乾いたところで、衣替えの下準備を済ませた。

夜明けも随分早くなり1日が長くなったので、カーテンも冬のものから春のものへ替えて仕事開始もひとり夏時間の適用をやっております。

 

そして、本日。

仕事を済ませた後、やったことと言えば食器棚の整理整頓。

 

台所に立つのは割と好きで、長いお付き合いの方との仕事の打ち合わせなどは、簡単な手作りランチミーティングとなることもしばしば。

加えてショウルームに来客の皆様にも季節のおやつとお茶をお出しするようにしておりますので、ついつい器たちが増えてしまう。

まあ、なんだかんだと正当化しておりますが、単純に器が好きなのです。

若い頃からクラフトのものが結構好きで見て回るのがめっぽう好きでした。

 

 

 

この仕事を始めてからは、ギャラリーさんとお付き合いをするので素敵な作品にあちこちで出会ってしまう。

若い頃よりさらに知識、情報そして用途に縛られない使い方などもできるようになり、楽しさ倍増中。

とは言え増やし続けるわけにはいかないので、食器棚に入らないほどは増やさない、と決めております。

そのために一年に一回、食器を全部出して検品です。

 

食器棚の中に何種類か手作りした簡易的な棚板を動かして、奥のものが見やすく取り出しやすいようにレイアウトを変えるのです。

そうすると料理に対して使うお皿のパターンがマンネリ化せずにとても新鮮な気持ちになるのです、食卓の器としてではなく新しい居場所もあれこれ思いつきます。

 

ドレッサーで仕切り用に使ったり、洗面所でハンドクリーム入れに使ったり、読みかけの文庫本を入れるトレーに使ったり、タブレットやスマホ、ヘッドフォンの充電コード入れに使ったりと違う用途として部屋のあちこちに移動します。

 

気づいた方もいらっしゃるかもですが、小さな動物の置物をいつからか集め始めているのですが、食器棚の中に何頭か居ます。

疲れて食事を作る力が出ない時、開くとあちこちのコーナーで目が合う。

表情が憎めない色んな素材の小さな動物の置物たち。

片付けをする時にも、なんとなく視界に入ることで好きな器たちを大切に扱いきちんと丁寧に直そうという気持ちになります。

食器棚の中の住人達。時に管理人的な役割かも知れない。

 

とはいえ、暮らしの中でモノと自分の関係が終わったなと思う時がいつか来る時があります。その時には、潔く欲しい方に譲るようにしています。

それまで充分に使うためにも、毎年整理整頓をするのです。

 

暮らしは最も想像力を愉しめる場であるように思います。

だから普通の日がいちばん落ち着き、大好きだなあ。

 

しとしとと雨が降り続いた日でしたが整理整頓が終わると燃えるような夕空が広がっていてびっくりしました。

今日も、いい1日でした。

明日もがんばろう!

 

 

 

 

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