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2022.03.08

福知山個展の様子!!

 

 

ただいま開催中の京都福知山の個展の様子です。

 

 

会場となっておりますライフスタジオパルさんは、暮らしを楽しむ様々なアイテムを揃えたお店です。

 

広い店舗の正面ブースをアクセサリー展として使わせて頂いております。

 

 

 

 

 

ライフスタジオパルさんとご縁を繋いでくださったのは、実は東京の革のバッグメーカーの社長兼デザイナーを務めるT氏でした。

 

当時週末だけのオンリーショップをやっていた頃、ライフスタジオパルのオーナーさんが、福知山からわざわざお店の方にお運び頂き作品を気に入って頂けたことが始まりでした。

思い返せば18年以上の月日が経ちました。

 

 

この時間の間にもそれぞれに環境が変わり、振り返れば懐かしいことも多々あり、今を迎えていること。

ご縁を続けさせて頂けていること、改めて感謝の思いでいっぱいです。

 

初日は寒の戻りのみぞれもちらつく福知山でしたが、初めてお目にかかるお客様方や暫くぶりのお客様にお会いできてとても嬉しかったです。

 

火曜、水曜は店休日。

会期は13日18:00まで。

気温も少し上がりお天気になるようですので、春の陽気を浴びながらぜひお出かけくださいませ。

 

 

18年以上もお付き合いあったのに、なぜか行けていなかった福知山城。

明智光秀ゆかりの福知山城はまさしく街の中心に位置しておりました。

個展前のお城までの早朝散歩はとても気持ちよかったです。

 

 

 

街に繁栄あれ。

街に幸あれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022.02.28

京都福知山の個展のご案内はひとつ戻ってね!!

 

 

 

2月が終わった。

 

3月は世の中が一気に動くので流通も乱れがち、想定外のことが起きることも含みつつ早めに個展の準備を済ませた。

 

 

 

 

仕事がひと段落したら行こうと計画していたショートライド。

今回は、遠賀川沿いの飯塚直方サイクリングロード。

 

バイクに乗り始めてから2年。

感染者が世界中に激増した2年前、メンタルがゼロベースになる手段としてクロスバイクがとても私の中で役立った。

少しずつ距離やコースにチャレンジする中、何台も走り去るロードバイクの本物のサイクリスト。

なぜ、あんなに軽々と走り去ってゆくのか。

私の走りはまるで実験かごの中のハツカネズミのよう。

ギアを重くしてもかなわない。

 

YouTubeや投稿記事などを読みながら色んな事が分かり始めた頃、偶然、くじゅうの平治岳山頂で知り合ったご夫婦がロードバイクで100キロコースをあちこち走るという話を聞いた。

 

なんと奥様は始めたのが59歳で、今、乗り始めて10年だと聞き山頂で絶叫した。

 

それから自分の中でスイッチが点灯した。

 

ロードバイクはおっかなさそうだからいいや。

と思っていたが、クロスバイクとは全く違う乗り物らしく気持ちよさそうに走り去るロードバイクに乗ってみたいとこっそり思い始めていたそのスイッチが点滅し始めた。

とはいえ、敷居の高いロードバイク。

ずっと迷いがあった。

 

そんな中サイクリストのブログ記事で読んだ忘れられない言葉に出会った。

 

ロードバイクは、まさに氷の上を滑るような走りです。

 

そう!

いかにもそう見える!

体験したい!

 

鐘が鳴った。

 

それからあちこちのバイクショップに行きやっと見つけた自分の目的に合ったバイク。

しかし、このご時世で工場ストップの影響で世界中品薄で、半年から1年くらい入荷待ちになるかもということで、店内はどこも品薄の展示になっていた。

 

待つ事4ヶ月。

 

 

 

 

ついに。

そして、まさかのロードバイク。

私が乗るとは…

誰よりも驚いています。

人生予測できないものです。

 

ショートライド行ってきました。

 

もお、びっくりです。

全く別な乗り物です!

 

確かに氷の上を滑るように走りました!

感触としては、ぬぅーっと走り出し、すぅーっと進むものです。

 

このまま家まで帰れるかも、そんな気がしました。

サイクリストがあれだけの長距離を走ることがすこーしだけ理解できました。

ロードバイクはハンドルポジションも違うので、ものすごく走りに集中できて雑念が消えてゆくのだと思うのです。

それは、心を白、もしくはクリアにする力があるように感じました。

 

なるほど。

これは年齢を問わずハマるわけだ。

 

今から少しずつ学ばなければいけない事がある。

運動力学的なことも知るとなかなかに深く面白そうなのです。

 

どんなこともドアをノックして足を踏み入れると、今まで見たことのない景色を見れるものですね。

心の中で点灯するスイッチ。

目をつぶらずに少し意識を向けてみることをぜひおすすめしたい。

 

なぜなら。

今日があなたにとって一番若い日だから。

 

山頂で出会った奥様に改めて感謝したいと思います。

 

 

 

 

 

2022.02.23

京都個展のご案内!!

 

 

京都福知山での個展のご案内です!

 

 

今年もご依頼賜りましたライフスタジオパルさんでの個展のご案内です。

 

 

 

 

フォンテスキー 末野美由紀 展

3月5日(土)  より13日(日)まで。

定休日 火曜、水曜

11:00  –   18:00

ライフスタジオパルにて。

 

初日、5日は私も終日在店致しております。

春らしい重ね使いが楽しめる作品をご用意致しました。

寒さもそろそろおわりで終わりでしょうか。

マスク生活のせいか、梅の花の香りも十分に味わうことなく桜のふくらみが目につくようになって参りました。

 

3月に入ると、多少寒くても、冬の装いからどこか解放されたいもの。

 

心が軽くなるようなラインナップを揃えたつもりですので、ぜひ遊びにいらしてくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022.02.06

なぜ登るのか

 

 

 

 

 

立春とはいえ、昨今の気象は暦上のイメージ通りには進まないというのがこの季節。

 

昨日、1ヶ月ぶりのトレッキングに出掛けた。

今回は遠征トレッキングは自粛し、コースが多く地元でも人気の九州100名山のひとつ宝満山に暫くぶりの登頂。

 

宝満山はトレッキングを始めようと思ったきっかけの山でもある。

正面登山道ルートのみの登頂経験しかなかったので、今回は1月、2月に見られるという難所ケ滝のおおつららを見て、仏頂山経由の宝満山登頂ルートで2座獲得のトレッキング。

 

 

 

平野部でも雪予報が出ていましたが、登り始めて1時間ほどするとボタン雪が舞い始めた。

連日の煽るような報道に、もたげる不安感情。

心拍が上がり始めると頭と身体が登るという行為に集中されて、日常のいっさいの感情が消えてゆく。

視線を上げると煙るようなぼたん雪の舞いの中に、色鮮やかなウエアに身を包んだトレッカー達の姿が、まるで冬景色に咲く花のようで心に平穏が訪れる。

 

高度もかなり上がり1時間登頂すると、左前方に現れた。

滝がそのまま凍りつららとなる名所、難所が滝の大つらら。

 

 

 

 

 

この時期にほぼ毎年見に登山されているという方の話によると、毎年大つららの形状が違い趣が違うのだという。

なるほど。雨の量や気温差、登頂した時の雪の量。

あらゆる条件が折り重なって生まれる冬の名景色。

 

次々と到着するトレッカー達が声を上げる。

見知らぬ同じ目的の人同士が写真を撮り合う。

 

 

 

この瞬間に負の感情を引きずっている人はいないだろう。

そう思えるような表情の顔が集まり始める。

 

この山で作品の撮影をしたことがきっかけでトレッキングに興味を持ち、経験者や出会う人、書物などを通して少しずついろんな山を登頂して4年目。

 

まだ70回にも満たないがやっと40座近くの山を登った。

トレッキングを始める以前、かなりのレベルの同級生登山者に今まで登った山で最も良かったと思う山はどこかと尋ねたことがあった。

 

彼は、少し考えて答えた。

 

どの山もいい!

どこもそれぞれにいい山だから、いい山はひとつじゃないんだよ。

 

その言葉は、私のレベルであっても今は実感として理解できるのである。

山がよいのではなく、山に登る人間の心に関わっているのではないかと思う。

そして、最近、まだトレッキングをしていないが興味があると言う方に、同じ質問をされるようになった。

気がつけば答えている。

 

どの山もいいよ!

幾つか登ったらきっと分かると思うよ。

 

そして、もうひとつ感じている事がある。

どの山もいい。それはどんな人間も必要である。

この世にある限り、どんな人も平等であるべきだ。

山が美しもあり、優しくもあり、残酷でもあるように、人も多面体である。

そのことを受け入れること。

まるでそう山に教えられている気がしてくるのである。

 

とはいえ、毎回登り始めの20分間はしんどい。

これは、どんなに経験が多くある方も同じらしい。

けれども、ひとたび山を知った人々が無性に登りたくなり、何度も何度も足を運ぶのは、おそらく山との特別な関係がそれぞれにあるからだろうと思える。

 

それは、なかなか言葉にできない感覚であり、登ることに興味を持っていない人を前にして言葉にしてしまうと必ずや安っぽくなる。

そのことをおそらく登る人は肌感覚で分かっているのではないかと思う。

 

登らなければ見えない景色がある。

 

 

こちらは大つららの手前地点の看板の写真です。

プロの方が撮影されたものであることを予めお断りの上、転載させて頂きます。

 

 

 

美しいですね。

 

 

暫くぶりのトレッキングを満喫し、頭も心もスッキリしたところで来月の個展への準備制作を再びコツコツ進めたいと思います。

 

 

2022.01.20

香りの儀式 その弍

 

 

 

続編のお話しです。

 

その壱ではアトリエではひとつの作品が完成した日、後片付けののちに香を焚く。

が習慣化したお話しでしたが、今回は我が家での香りについてです。

ショウルームも兼ねた自宅には様々な来客があるのですが、生活を兼ねたスペースに招き入れるということでずっと気がかりだったことが、自分には分かりにくいその家の独特の匂い。

これは、家に限らずオフィスや店舗にも不思議とあるように思います。

 

これに関しましては、以前住んでいた時からもうずっと試行錯誤をしていた。

竹ひごを使ったディフューザーを使用してみたり、アロマを焚いたり、コーン型のお香を焚いたり、ルームスプレーを噴霧してみたり、リネンウォーターを利用してみたり、あらゆることを試してみた。

なかなかピンとこなかった。

 

ある時、鹿児島の老舗お茶屋さんの暖簾をくぐった途端、香ばしくて爽やかなお茶の香りが広い店内を浄化するように包みこんでいた。

 

 

 

 

実は、茶香炉も試したことがあったのだが香りが思うほど広がらなかったのだ。

香りの方向を見ると大きめの素敵な茶香炉が目に入った。

これくらいの大きさだったらこんな広いスペースでも香りが充満するのか。

お店の方に販売をされているのかと尋ねた所、偶然にも知っている陶芸家の作品でお店のために作ってもらったものだという。

 

実家近くの窯元のその陶芸家を訪ねてもよかったのだが、ものつくりとして駆け出しの頃からお付き合いのある伊万里の陶芸家に頼んでみようと思った。

ちょうど私の個展に顔を出してくれたこともあり、昨年、春に依頼をしたところ快く引き受けてくれて秋に出来上がってきた。

 

 

 

 

大きさと色の希望だけ伝えて置いたのだが、自宅に届けてくれた陶芸家は

包みを開けながら、

「なかなかいいできなんですよ!」

キャンドルの出し入れと上皿を温める時間とキャンドル消費を考慮した出し入れしやすい小さな取手付きの燭台や大きめのキャンドルで照明器具として使う時のための平たいトレイや上皿のとって付きの替えのもの。

カスタマイズできるパーツを広げながら、実演しながら説明してくれた。

 

わ!わ!わあ!

 

大興奮する私のそばでにやにやする陶芸家。

実は茶香炉は、はじめて受けた依頼だったのだが、作り出したら面白くてカスタマイズのパーツが増えたという。

その試行錯誤の間に工房にお見えになったお客様がとても気に入ったらしく早速注文が入ったとのこと。

 

 

 

ちょっと存在感のある茶香炉の定位置は玄関先。

来客の半時ほど前から焚き始めるとなんともちょうどよいあんばいに香りが広がるのです。

廊下をつたい、リビングまでさわやかなお茶の香りが届いてきて、

ああ、日本人でよかった。

色々試してみたがやっぱりこの香りがいちばんしっくりくる。

そう改めて感じました。

夕刻からの来客の際は、透かし模様の影が壁に映り雰囲気の良い灯りも兼ねます。

 

仕事が立て込んでいて思うように掃除が行き届かない時、どうしても片付かない部屋を見て余計に気疲れするもの。

そんな時、玄関先を掃いて軽く掃除機をかけたあとに、茶香炉に火を灯す。

そうやってしばらくするとお茶の香りが広がりはじめると、思わず深呼吸する。焦っていた心が落ち着いて洗浄されてゆくような気持ちになるのです。

人はバタバタしていると気付かぬうちに呼吸が浅くなる。

茶香炉を焚くとお茶の香りが広がり必然的に深呼吸をする。

この深呼吸と香りがリセットボタンの役割をするようです。

 

 

どんなに寒くても窓を開け放ち空気を流してから茶香炉に火を灯すときりっとした香りが漂います。

 

 

 

 

 

 

創作工房 橘窯

@t.tachibanagama インスタグラムにて作品や展示会情報などご覧になれると思います。

もちろん、この茶香炉ゲットできます!

 

 

 

 

 

 

 

 

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