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2023.02.17

 

 

 

結。

 

 

2月も半ばを過ぎて、梅の花もあちこちに満開をみれます。

長いマスク生活からも解放の兆しが出てきました。

 

今年は少し時間をかけた作品への取り組みも視野に入れて動き出しております。

そんな志を胸にきゅっと結びつつ。

結うをテーマのペンダントです。

 

 

軽く年間の予定をお知らせ。

4月8日より佐賀個展

5月26日より鹿児島展

10月7日より山口展

12月5日より大阪展

12月8日より広島展  広島初デビューです!

 

12月がはしご個展なスケジュールになるので、コツコツと頑張ります!

 

 

 

2023.02.03

 

 

 

天然石モスアゲートを使用したリング。

 

 

苔むす丸い庭をイメージして。

登山途中によく見かける苔。

まるで上質な布のようで木漏れ日を吸い込んでとても美しく、うっとり見惚れることがよくあるのです。

写真にはなかなかうまく収められない。

おおよそ心を動かす景色などは、写真に残すことはとても困難でこの頃ではまず自分の心のカメラにおさめるつもりで、じっと見ることを心がけている次第なのです。

 

丸い庭。

ちょっとユニークな感じがしますが、やはり自然さがないので飽きるでしょうね。

 

シンデレラリングとなります!

 

 

 

 

2023.01.20

 

 

ループ橋をイメージしたリングです。

 

 

写真では分かりにくいかと思いますが、割と立体的な橋です。

近未来?なループ橋です。

 

日本には小島が多く、橋が架かったことで随分と繁栄した街や場所が沢山あるのだなあと、知らない街に行くたびに感じます。

今は道の一部として何気なく通過しているところでも、かつてそこには莫大なお金と労力が手作業で行われて出来上がったのだと思えば本当に有難いものです。

橋やトンネル、道、経済の基盤だったのですよね。

未来の道は空中になるのだろうか。

 

この橋、再び同じ橋は作れないと思うのです。

ループリング。

 

 

 

 

 

 

 

 

2023.01.14

 

 

2023年スタートしたというのになかなかアップされていないとお思いだったかも知れません。

 

昨年よりのオーダーをコツコツと進めておりました。

 

さて、新しい年になりました。

今年は以前しばらくご紹介してお楽しみ頂けたというお声を頂いた、コーディネートもちらほらとご紹介してゆこうと思います。

 

 

 

というわけで、今回は6連の帯パールネックレスにモンステラのブローチを着けて楽しむアレンジ版のご紹介です。

もちろんセンター部分にトップのようにしてブローチをつけてもよいですが、装いによってはサイドの方がバランスがとれたりします。

糸の太さや色味、襟の開き具合によっては、どことなくのっぺりとした印象を与えてしまいがちなセーター。そんな時にネックレスとブローチの重ね使いテクは一気にイメージを変えます。

帯ネックレスもモンステラブローチも割と厚みが少ないアクセサリー同士ですので、セーターという一見膨張しやすいシルエットに逆効果という心配も無用です。

 

アクセサリーが服を越える瞬間!

今年もたくさん体験して頂けるよう、精進しつつチャレンジも惜しまずに制作したいと思います。

 

どうぞよろしくお付き合いくださいませ。

 

 

 

 

2022.12.19

 

 

 

 

90歳を越えた染色家柚木沙弥郎氏の本の中で出会ったことばで、ものを作る立場の人間としてとても沁みた言葉があった。

 

僕は物心ついたのは80才位だった、これからは自分のために作ることをしようと思う。

 

前置きするまでもないが、柚木氏はあまりにも求められる立場と環境の中で多忙過ぎた時間が長かった故に出た言葉なのですが、本の中でこの言葉に出会った瞬間、私レベルに置き換えて全く違う視点で捉えたのです。

 

 

私自身がデザインをまとめるタイミングは、料理をしている時、自然の中に身を置いている時、本や音楽を楽しんでいる時、友人たちと雑談している時、と、色んな入り口で制作に入ってゆくのですが、時には人物像イメージが先行したどこかの誰かのためにひたすらまとめてゆく時がある。

 

出来上がったものが個人的に気に入って、自分仕様をのちに作ろうと思うことはある。

けれども自分自身のために作る時間を割くことはなかなか実行しにくい。

 

そうだ。

自分のためのものを作ってみよう。

 

今では仕事になったアクセサリー作りだが、当時、欲しいアクセサリーが探せられず、ないならそのようなものを自分で作るしかないよな。

そんな単純な思いがこの道への始まりだった。

仕事にしようという動機は最初はなかった。

今、仕事となったことに誰よりも自分自身が一番驚いている。

 

今年から天然石シリーズの展開を始めたのだが、夏頃仕入れた石の中でひとつだけ自分のための石として仕入れておいた。

そして、今年の出展分の制作が全て整った後に、取り掛かって先日やっと出来上がった。

 

自分のために作ったイエローオパールのリング。

 

石を一目見た時、まるで霧がかかったような控えめな光を放つ月のように見えた。その月が蓋になったような宝石箱をイメージし、ふっくらとした全体像でまとめた。

月の蓋の宝石箱。

月の箱。

ツキの箱。

 

柚木氏の本の中の言葉がきっかけで作った自分のためのリング。

制作を通して、色んな気づきを得ることができた。

 

当初から随分と変化した環境、デザインで大事にしている変わらない核の部分、制作工程のこだわりの変化した部分、何より身につけるのが自分自身であるというフィルターに通してみることは、しばらく置き去りにしていたのかもしれない。

 

そして、もうひとつ気付いたことがあった。

 

自分のため。は、きっと誰かのためになるのではないだろうか。

それは、慢心ではない。

人が心に思ったり感じたりすることは、たとえ言語、文化が違えど共通した人同士はどこかにいるのだと思う。

その信念が創作活動の原動力にもなり、出来上がったものに響く誰かに出会った時、創作の世界に携わる人間はものを介して第二言語で語るのである。

 

月の箱リング。

次回は誰かのために作ろうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

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