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2018.05.21

 

 

 

溶けかけた氷の塊。

 

 

 

 

 

少し前にご紹介しましたクラウンブレスとの相性を意識したリングです。

 

 

 

他人から見た自分らしい作風はどう捉えられているのだろうか、それを伺い知る機会は実際にはあまりない。

最も自分だと思える作風は、銀だけの地金のものであり、真珠のつかないスタイル。

アイテムは圧倒的にリングだ。

 

と、思っている。

 

この仕事を始めて25年近く経つが、これまでいくつ作ったかカウントこそはしていないが、自分に似合わないものも沢山ある。

否、寧ろ、大半がそうかもしれない。

自分以上に似合う方々の元へと巣立つ瞬間を目の当たりする時は、素直に嬉しいものだ。

出来上がったものたちは全て自分の一部であり、居場所を見つけたものたちは、所有する誰かの一部へと進化してゆく。

 

その一部の中に私が少しだけ生きている。

それを作る過程で向き合った時間と心を閉じ込めて、控えめに生き続ける。

 

自分の一部から生まれたものたちは、誰かの一部と混ざり、やがて誰かの一部と切り替わる、それでも尚、静かに生き続け消えないように。

これを閉じ込める。

も少し分かりやすく説明するならば、

溶けない氷の塊を含ませるように完成させること。

 

そんな風に向き合いながら、作っている。

その時、全体の中に在る自分を感じている、いわば無の刻、時空を旅している。

 

 

 

溶けかけた氷の塊に、溶けない氷の塊を閉じ込めて。

 

アイスロックリング。

 

 

 

 

 

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