2017.05.24
魅惑的な存在感
暮らしの中に香りを取り込むと、欠かせなくなってしまう。
正確には、なくなると恋しくなる。
仕事場には様々な専用液、バーナーのガスの匂いなど独特の匂いが残ってしまうので、仕事が終わるとしばらく換気をし、ディフューザーでアロマを焚くようにしている。
翌朝、仕事場に入室するとほのかな残り香がなかなかによいものです。
ぐったり疲れた日は、入浴後アロマキャンドルを灯して、音楽を聴きながらゴリゴリと自分の手足を好きな香りの精油をブレンドしたクリームでマッサージする。
この頃見つけたお気に入りの香りがヘッケルズのアロマキャンドル。
マッサージ用のクリームは、エレミとベルガモットを好みの割合でブレンドしたもの。
睡眠前のこのひとときが至極幸福で、最近では安眠効果があると分かりほぼ毎日やっている。
これって、誰かにやって貰えたらもっと最高でしょうねえ。
その日の気分で精油をブレンドしバスソルトに混ぜて入浴もよし。
お掃除の最後の拭きあげの時、柑橘系の香りをバケツの水に一滴垂らし絞った雑巾で拭くと、床から爽やかな香りが立ち上りとっても気持ち良い。
眠る前にベッドの足元に香水をワンプッシュしておくと、寝返りを打つたびにふんわり香る。
実はこれは、美輪明宏さんがエッセイの中で書いていたので、時々真似している。
さすがにマリリンモンローのような香水の使い方はしませんが、こちらはなかなかオススメ。
どれも皆さん既に取り入れている事だと思うが、生活の中になくなると恋しくなる香り。
そのせいか、贈り物も香りものをチョイスする事が多い。
香りは好みの個人差が分かれるところ、相手の負担にならないよう、苦手ならその香りが好きな人に迷わず譲ってと一言添えるようにしている。
私の香り好きを知られてしまっている友人から、関連グッズを頂くことも多い。
先日、とっても香りの良い化粧石鹸を頂いた。
水場であっさり使うのがどうにも勿体無くて、香りのサシェを作る事にした。
麻で縫った袋に石鹸を荒削りして詰め込んで、タンスの抽斗やタオルスットクの抽斗に。
抽斗を開けるたびにふわっと香り、とっても幸せな気持ちになる。
抽斗に手を伸ばすとき、ちょっとドキドキする。
香りは見えない。
色もない。
当然、形もない。
しかし、それら正体を示すものを超越した圧倒的な存在感がある。
そういう存在の仕方が、私にとってこのうえなく魅惑的である。