2024.01.05
2024年、はじめまして!
年末から年始、たった1週間ほどのことであるのに、年が変わると全てがリセットされるような気持ちになります。
とはいえ、元旦からの災害や事故、色々な思いはありますが、敢えていつものように進めてゆきたいと思います。
昨日は、恒例の新春ライドということで福岡県の南、かつて炭鉱で栄えた大牟田の町からスタートのコース、しばらくぶりの70キロライドに挑戦。
自宅を出発したのはちょうど日の出の刻。
大牟田市の新栄町の駅から柳川市を通過して、家具の町、大川市に流れる筑後川にかかる国の重要文化財に認定されているという昇開橋を渡り、折り返すというコース。
長く福岡に住んでおりますが初めて知りました。
実はこの橋、機械遺産に登録されておりまして、かつては国鉄佐賀線の列車がここを走っていたそうです。
駅舎もそのまま残っております。
機械遺産。存在すら知りませんでした。
他には、YS11プロペラ機、ホンダのカブ号F型、麦わら帽子製造用ミシン、活版印刷機、オリンパスガストロカメラ、いわゆる内視鏡カメラなどなど。
年齢を重ねるごとにやたらに知らないことが多くなるという自覚増幅。
この筑後川は、有明の干潟の干満の差が激しく舟の往来が多いということで、橋の中央部分が昇降するという日本初の昇開橋が生まれたという。
8年ほど前まで、船が通過するために現役稼働していたそうです。
橋の中央あたりで係の方に昇降をリクエストしますと、いつでも対応してくださり仕組みや作り、携わった企業、歴史、色々なお話を教えて頂けます。
この丸い鋲のようなもの。とても雰囲気があります、まるでデザインにもなっているような。
これはリベットという部品で後に東京タワーにも採用されたそうです。この部品の処理方は、実は、ブローチの金具をつくるときの似た作業であるということが分かりました。
しかし、昇降する橋の部分は48トンといいますから、似てるなんて随分と勘違いな言葉ではございますが、無論この上ない敬意を払いつつの興味深い話しのひとつでした。
いろんな説明を聞いておりましたらすっかり太陽が夕刻の位置に近くなっている。
今回は、日の入りを三池港で眺めるのがライドの締めくくり。
走る走る。スピードアップ。休憩なし。
とはいえ、沿岸道路にかかるクールな橋や、海苔漁船の群れなど、ご当地ならでの景色も写真に納めつつひたすら三池港へ。
しかし、なんと、日の入り17:22に2分遅れの到着で日没は見ることができなかった。
しょんぼり。一気に70キロライドの疲労感が…
気を取り直してお湯を沸かし、地元の和菓子屋さんでゲットした苺大福とお煎茶でいっぷくしておりましたところ、ふと港を見るとなんとも美しいスペクタクルショウが広がっていました。
美しい。
満足。
完走したことも満足。
日々、満足を目指して、見つけて、味わって、過ごして参りたいと思います。
本年もどうぞよろしくお付き合い願います。