2023.06.16
雨に降られて
鹿児島個展のオーダーも半分が終わり目処がたってきたので、昨日、午前中にノルマ制作を終わらせ午後よりサイクリングへ出掛けた。
久留米界隈に住んでいらっしゃるサイクリストは、トレーニングコースとして早朝や夕方などよく走っているという筑後川うきはのサイクリングコース。
久留米の百年公園からスタートして筑後川温泉で折り返して約60kコース。
青空と眩しいほどの緑に包まれた筑後川沿いのコースは、車も通らず信号もないというストレスフリーなコース。
お気に入りの曲を連れて快調な走りに一気にスイッチオフモード。
サイクリングロードの両脇に繁る草の葉先を滑るようにして吹く風。
そのど真ん中を漕いで走っていると、緑の海原を進む船に乗っているような不思議な感覚になった。
途中、朝倉の3連水車に寄り道してコーヒーブレイクの予定だったのだが、橋を越えると到着というあたりから急に風向きと雲行きが怪しくなり始めた。
橋の途中で撮影しながら久留米市内は雨が降っているのでは?と、最寄りのホームセンターに避難することにした。
駐輪場にバイクを停めた途端、バシャバシャと大粒の雨が降り始めた。
そうだよね。
梅雨だもの。
空は明るいので長くは降らないだろうとしばし雨宿り。
とはいえ、小雨が降り続く。ツーリング仲間がふと友人が近くに住んでいることを思い出し連絡を入れてみたところ、なんとお迎えにやって来てくれました。
感謝。
結局、折り返し地点だった筑後川温泉に車で行ってみようということになり、ついでにお湯に浸かることにした。
原鶴温泉、筑後川温泉、日田温泉と続くこのエリアは川沿いを生かした立地の歴史ある温泉街。しかも、川の背景は山で方角は西となっていて夕刻にはなかなか風情がある。
以前、トレッキングした低山の釈迦岳登頂後の温泉が印象的だったことを思い出し、湯上がりに川沿いを散歩することにした。
時間帯がちょうどよくすこぶる気持ちの良い風が吹いていて茜色の空が広がり始めた。
突如、雲の隙間から太陽が見え始め、先ほどの雨はどこへやら、川面に映るミラーマウンテンは、まるで山にロウソクの火が灯されているようでした。
計画通りに進まない日もある。
当初は、筑後川温泉から折り返して久留米市街のお気に入りの炭酸泉に浸かる予定だったが、雨に降られたおかげで、仲間の友人が迎えに来てくれたおかげで、通り雨だったおかげで、いろんなものを想定外に楽しめた。
いつもくじゅうへ登山しに行った後に立ち寄るお気に入りのレストランが近いことに気付き、しばらくぶりに夕食をそこでとったというおまけがついてきました。
面白きこともなき世を面白く
すみなすものは心なりけり。
ですね。
残りのオーダーばっちりこなして、次回は8月に日程変更になりました愛知個展の準備へじわじわシフトです。