2016.03.17
春の報らせ
親友の誕生日。
別な友人の敬愛なるお父様の死。
知人の婚約。
親戚の受験合格。
先週末より、悲喜こもごもな報らせが日替わりでやってきている。
昨日は急に思い立って、いつもより少し早いがこれまでの冬のカーテンを外したくなって、春夏のカーテンに入れ替え、クッションカーバーや椅子のカバー、一気にお部屋の衣替えを行った。
今朝、目がさめると太陽の光がやんわりとカーテン越しに入り、部屋が優しい明かりに包まれて、時計を見ることなく夜明けを知らせてくれた。
朝食を済ませると、寝室のお気に入りの椅子に移動し、朝のコーヒーをゆったりと飲む。
春から秋にかけては、太陽をいっぱい浴びながらコーヒーのたてる湯気の向こうに青空を眺める。この時間が至福のとき。
今朝から、早速この時間が始まった。
そろそろ秋冬の個展用の制服化しているコートジャケットもクリーニングに出さなきゃ。
そんなことをぼんやり思う。
すこし重たい装いから解放されてくると、心も軽くなってくる。
心にも春の報らせが届き、スイッチが切り替わっていく。
無常の日々。
そして、きちんとやってくる季節に特別な幸福感を意識させてくれる。
桜の開花が近づくとそのことを強く思う。