2022.08.02
あっぱれ、日本製
デザインはどこから生まれるか。
よく問われることではありますが、おおよそがこれまでの経験、体感、日常、全てが交錯したなかの隙間から生まれ出る、といった感じである。
きっかけがあったり、練りに練って何年もまとまらなかったり。
同時に2つを思いついたり。
いきなり手を動かしながら完成に辿り着くこともあるのだが、備忘録的なシルエットを残す時もある。
愛用しているのは、ステッドラーの4Bの鉛筆である。
部屋中あちこちに置いている。
地味にカッターナイフで削っているのだが、なんせ部屋中の鉛筆を集めて削るとなると、これまた億劫になりついついまだイケる。とばかりに、芯の部分が木の部分に隠れて見えなくなっていても、書ける角度を探して駆使して使ったりしていた。
鉛筆が紙をカリカリと削るようになった頃には、観念して芯がちょびっとだけ見える辺りまで削る。
また、鉛筆が紙を削り始めたら、鉛筆本体を削るを繰り返してきました。
やっと買いました!
ザ・えんぴつ削り機。
日本製。
長年定評のあるというcarlというメーカーのものらしい。
今は、USBで充電の電動えんぴつ削り機もあるのですね。
私は、なかでも一番リーズナブルなものを選んだのだが、あまりの削り味に驚いた!
こんなにも。
もう凶器の域。
すごいなあ、日本製…
あまりにも先端が尖りすぎて、老眼の私は肉眼で先端に焦点を合わせることができない。
写真で改めて見ると、まさに身震いするほどである。
小学生の頃、なぜかあまり鉛筆削り機を使っていなかった。
不慣れな私はよく鉛筆ではなく指を削ってしまい、ノートや教科書を血だらけにしていた。
押さえても押さえても勢いよく溢れてくる血を見ていると、このまま死ぬんじゃないかと急に怖くなって、指を押さえたまま両親のいる居間に小走りして
「指切った!」と報告しに行ったものだった。
「だから鉛筆削り機、使いなさいよ。」
はい。
これからそうします。
今更、親の言うことを聞くという始末です。
ま、さすがに大人になってからは指は切っておりませんが。