2022.01.04
2022 年 新年あけましておめでとうございます!
九州地方のお正月は初日の出にも恵まれて、素晴らしい天気でした。
昨年は、後半がかなり立て込んだ日々を過ごしましたが、お正月は少しのんびりすることが出来まして本日より仕事始めとなりました。
昨日、今年初ライドということで秋吉台カルストロードにチャレンジしました。
前日の夜にバイクを車に積み込み準備し、まだ夜も開けぬうちに静かに自宅を出発。
関門海峡を渡り切って振り返ると橋の骨組みの隙間にすっぽりと朝陽が上がり、とても美しかった。
絶景はいつも写真に撮り損ねるものだ。
現地に着きバイクを下ろして準備が整い走り始めた時、時計は午前9時前だった。
地中の鍾乳洞、秋芳洞の方は若い頃何度も行ったことがあったのだが、地上のカルスト台地の方はどうにも行った記憶がない。
改めて日本一のカルスト台地は圧巻。
なかなかの迫力だった。
今は季節柄冬枯れの台地だが、夏の草原色の頃はまたさらに趣が増すことでしょう。
実はこの秋吉台はアメリカ軍とニュージーランド軍が砲撃練習場として目をつけていたらしいが、当時の県知事さんの度重なる書簡や、地元の人々の反対運動により8年ほどかかって守り抜いた末に今の秋吉台があるという。
ひとまず展望台に向かい、このような秋吉台にまつわる豆知識を看板にて学習しまして、いよいよカルストロードライド開始。
風は冷たいが朝陽が辺り一面を黄金色に染めて、気分爽快。
なんというドライブコースだろう。
まるで異国でライドしているような気分になり、景色の中にいる自分に酔いしれた。
びっくりするほどの渓谷になっている地形をぐるぐるとアップダウンを繰り返しながらひたすらに下ってゆく。
もうこのまま秋芳洞の地中に潜ってしまうんじゃないかというほどのひたすらのダウンヒル。
どれだけ下るのか。帰りはこれを上る。
上れるのか?
風を切って下りながら、私史上初のヒルクライム挑戦の覚悟を決めた。
下り切った底の部分に大正洞広場があり、観光客やバイクのツーリング客、珍しい車や外車のドライブ休憩所として賑わっていた。
ジェットボイルでお湯を沸かしてコーヒーブレイクを済ませると、
いざ、ヒルクライムのスタート。
ひとつ目の坂、クリア。
ふたつ目の坂もクリア。
問題はこの3つ目…
100メートル進むごとに1メートル高度が増す。
これをサイクリストの間では、斜度1%として呼んでいる。
かのツールドフランスのコースには、最大斜度26%というステージがあるらしいからもはや人の技とは思えないレベルだ。
と、話を現実に戻しますが。
この3つ目の坂は私には、かなりしんどかった。
クロスバイクでも一部カーボンを使用した車体の軽いバイクではあるのだが、車体も重いし、背負っている小さなザックや着ている服、いろんなものが重く感じる。
心拍数がいくら出ていたか手首のスマートウォッチすら見る余裕もなかった。
だめだ、無理はするまい。
まだ最低でもあと2回は坂があった筈だ。
一旦、降りて脈を整えつつバイクを押しながら坂を上った。
必死で漕いでいる友人の背中が小さくなってゆく。
呼吸が整ったところで再び漕ぎ始めて再び坂を進み、絶景ポイントで友人と合流。
聞くところによると、8%の斜度だったらしい。
驚いた。
自分には厳しい筈だ。
6%でもまだしんどいレベルの実力なのに。
でも、度重なるヒルクライムで少しコツを掴めたように思う。
新しい目標ができた。
走り始めた朝には殆ど車もバイクも少なかったが、次々にカルスト台地に延びる曲がりくねった道を爽快に走り去ってゆく。
殆どのドライバーの口角が上がっているように見えた。
まるでニューモデル車のプロモーションビデオのワンシーンを見るようだった。
初ライド。
かなりの挑戦、頑張りました!
挑戦をした清々しさと共に本日より制作活動を始動しました。
今年もライドやトレッキング時に見たもの、浮かんできた感情、などあらゆる善きものが自分のフィルターを通して形になりますように。
その形と共に皆さまの笑顔と沢山出会えますように、励みたいと思います。
今年もまた、どうぞ、よろしくお付き合いくださいませ。