2016.04.19
メンズリング
しばらくぶりのアップとなります。
まず、熊本、九州地方の震災、心よりお見舞い申しあげます。
未だ油断ならない状況下であることも含めまして、一刻も早く心休まる時が訪れることを祈るばかりです。
抗えないものがこの世にはあるということを、災いの度に再確認させられます。
そして、それでも日常を続けなければならない。
そのことが我々人間に与えられた最も重要なことであるということも、再確認させられました。
さて。
以前ご購入いただいておりましたメンズのお客様が、友人たちと集まったときに身に着けてくださったリングをご覧になられたことがきっかけで、お客様のご友人ご夫婦からオーダーを頂いておりました。
せっかくオーダーするなら、奥様もご一緒にということで、ご夫婦にお見えになり全く同じデザインではなく、同じ系統のリングでゆるいペアリングとなりました。
40代後半のご夫婦。そんなペアリングもなかなかよいですね。
何よりもご主人が奥様に一緒に作ろうと声をかけてくださったとか。
素敵なお話です。
ご主人のリング。
定番で弓張月というリングがあるのですが、そのリングをとても気に入ってくださいました。
でも、定番のものでは少し女性らしいラインが前面に出ていたので、キープコンセプトでメンズの力強さとシャープさを主張するデザインにアレンジしました。
メンズを作り始めてゆっくりと展開しながら感じたのだが、デザインをメンズのために起こすというよりも、いつもの自分らしさでデザインしたものの方が男性のお客様がヒットして下さる。
デザインソースを案外大切にされる男性が多いように感じているこの頃である。
そこは、男性独特のロマンティシズムとデリケートさがあるように思います。
奥様が選ばれたのは、太陽がテーマの陽光リングでした。
月と太陽。
お互いが自由に選んだものだというのに、夫婦ペアリングにふさわしいチョイスとなったそのあうんの呼吸に、こっそりと感激した私でした。