2020.01.20
昨年ご紹介しましたバタフライリングのブレスレット版です。
こちらは、過去にあれこれ作ったブレスレットやバングルたちと相性の良い重ね使いにも万能なブレスレットです。
蝶、といってもかなり抽象化された蝶ではありますが、蝶が羽を休めて閉じているその角度にちょっとこだわりました。
角度にこだわるならば形状もそれぞれに変えてみようということで、作ってみましたところ後に判明したのですが、実際に手首に付けたときの馴染み感とデザインが連動していたので、用と意匠、どちらが優ってもいけない、どちらが劣ってもいけない。
そんなことを改めて思った。
新しいものを作るとき、頭の中にあるものが形になると頭の中で作った時よりもさほどよろしくない時がある。
そんな時の作品が落ち着く時というのは、おおよそにおいて時間がかかる。
それはきっと頭の中で作ったものと、現実の生活の中で心地よく身につけるものとしての盲点がクリアできず頭の中のものに縛られた状態の時だ。
盲点に気づかずに形だけにこだわろうとすると、いつまでたっても落ち着きどころを見いだせない。
早い段階で盲点が見つけられた場合は、一度頭の中で作った作品は壊す。
そして、見つけた盲点、弱点を意匠に置き換えられないかという逆転発想と、全く新しい方向の意匠と同時にふたつ考えながら手を動かす。
そうやって、後にアイドルなっちゃう作品もあったりするからなかなかに興味深く取り組み続けられるのである。
まあ、言葉にすれば大袈裟な感じではあるが、クリエイティブな作業をされている方は、ジャンルに関係なくみなさん日々経験されていると思います。
でも、仕事に限らずとも家事における料理なども同じだと思うのですよね。
本日は、バタフライブレスレットのご紹介でした。