2021.12.16
信州松本の旅 その2
名残惜しいホテル滞在でしたが、時間がないこともあり早々のチェックアウトをして、翌日、向かったのは開館時間まもない到着を狙って松本民藝館。
佇まいも静やかでさりげない松本民藝館は、閲覧後にはやはりどっしりとした感覚が残りました。
かつて民藝のギャラリーショップに勤めていた友人は、テンションが一気に上がり、マスク越しに熱気が伝わってきました。
長野県のみならず、人々の生活に根づいていた玩具や衣裳や生活のもろもろ道具たち。
手を動かし続けた方々の名品が、自分に謙譲の心を強く認識させて下さいました。
そのあとバスにて国宝松本城へ。
城にはあまり詳しくないのだが、やはり美しいと感じました。
背景には日本アルプスが白い雪を被り、九州の山々とは全く違う顔をして青空に映えていました。
多少トレッキングをしていますが、松本城の天守までの階段はかなり危険な箇所が多く、階段の高さもなかなかでお年寄りの方には、登るのは難しいだろうと思われました。
2段目は前面が傾斜しており滑りやすいので気をつけてください。
頭に注意して一段一段がかなり高いです、ゆっくり登ってくださいね。
この階段は先程より低くなっております。
随所でずっと注意喚起の声かけをしてくださるたくさんのスタッフさんには、本当に感激しました。
無機質なアナウンスのテープを一日中流すのではなく、人が人に声をかけてくれるのです。
これが本当の人を思うサービスだと。
近い将来、この声かけは味気ないロボットになるのだろうか。
人が声をかけてくれるこのスタッフさんの時に来れてよかったとしみじみ感じました。
駆け足ではありましたが、濃密な時間を得られた旅でした。
とにかく松本の人々は皆さんすごくすごく感じがよくて親切で、終始感激しておりました。
自分が見ず知らずの旅人にあんな風に親切に笑顔で対応できているだろうか。
最後に松本民芸館で出会った柳宗悦氏のこの言葉。
この言葉は沁みました。
いつも新鮮な思いでモノを見よ。
そののちに今まで見えなかった姿が現れる。
「心偈」。