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2021.10.25

尾道散策

 

 

先週末より始まりました北九州での個展、初日在廊の後、福山在住の友人を尋ねて尾道散策へ。

 

 

 

尾道は若い頃から訪れてみたいと思っていた街でした。

以前広島市内を訪れた時に感じたのだが、京都、大阪と少し違い広島は圧倒的にアジア以外の異国のツーリストが多いと思ったのを記憶している。

 

10年前ほどから始まった街おこしから随分と賑やかになったらしい。

 

実は広島県はもの作りの集積県であるということが改めて分かりました。

三大絣のひとつ、備後絣。

北前船の名残の帆布。

デニム。

ガラスビーズや家具、毛筆。などなど。

 

 

 

 

 

尾道は平地が海際だけと非常に少なく、渡し船で渡った島の方が生活圏としても栄えているというちょっと不思議な事実を知りました。

 

街の中に多くあるお寺と山へと向かう段々畑のような地形に一列か2列ほどずつ建物が並んでいる。

それゆえに細く狭い路地や石造の階段があちこちに張り巡らされているのだが、路地裏には古い日本家屋を多く目にすることができて、夕刻になると狭い路地に射し込む日暮れの光が、誰しも俳人にさせてくれるような美しさがある。

 

まるでヨーロッパの街並みを歩いているような錯覚に陥った。

なるほど、異国の人々が好むのは理解できる気がする。

坂道や階段の多い丘へと向かう街並み、小さな石畳の路地裏、たっくさんの人が歩いて研磨された石の上に伸びる夕刻の長い影。

頭上には行き交うロープウェイ。

 

渡航が出来なくなる直前に行ったポルトガルの街が懐かしく思い出された。

 

尾道から島をつなぐ橋をいくつもいくつも越えていくと、愛媛県今治市に辿り着く。

その道をしまなみ海道と名付けて、サイクリストファンを全国から引き寄せている。

秋晴れの下、幅広い世代の非常に多くのサイクリストとすれ違いました。

 

 

今回は、少し仕事が混じった旅だったが、次回はぜひ自転車にてしまなみ海道完走してみたいと思った。

 

 

 

 

私は、知識よりも実体験を通じて感じた自分の心をなるべく大切にしたいと思っている。

 

年齢を重ねてゆくと行動範囲が狭くなりがちだが、この2年間はあらゆる意味でベクトルが内側を示していたように思う。

自分の知らない場所に立つことの楽しさを久しぶりに感じることが出来た。

 

 

 

写真の関係のため、北九州個展の様子は次回アップしたいと思います。

会期は31日までです。

 

 

 

 

 

 

 

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