2015.12.09
大阪個展のお知らせは、ひとつ戻ってね!
大阪個展の荷物を本日発送済ませ、一番リラックスする時間を満喫している本日。
温かい飲み物をポットに入れ、くつろぐ場所をダイニングルームから、1人掛けソファへ、カーペットへ、と場所を変えながら再読を楽しんでいる。
以前は、本を買って読み終わり溜まってくるとまとめて売り、本棚のスペース確保をし、売って換金した微々たるお金で新しい本を1、2冊買う。
そんなサイクルを繰り返していた。
しかし、ある時もいちど読みたくなって手に入れようとした本が、絶版されたり、再版されなかったり、そんなことに遭遇し始め、欲しいと思う本がいつでも手に入るわけではないのかと現実を知り、気に入ったと思う本は手元に置くようになった。
手放したっきり、今の自分が読むとどう感じるのか再読したいとずっと気になっていた本を2日前に再び手に入れ、読み始めた。
夢枕獏 著 「上弦の月を食べる獅子」上下巻
おのれの修羅の長い旅を経て、仏教の宇宙観をもとに、進化、人間についての究極の問いについて語る物語である。
最初に読んだのが、10年以上前になる。
筆致、文体の好みというものは、案外変化しないもののようだ。
軽快な歯切れのよいリズムが文字や物語の中にも生きているような気がした。
この本との出会いは、強く自分に影響を与えた。
漠然と、でも確信もって感じていた。
説明ができない何か。
それを今の自分だったら、強くにじむような影響の根っこを捕まえられそうな気がする。
通しの再読はどちらかというとあまりしない方。
今の自分へと続く過去の自分へ回帰することで、自分を新しく知る。そんな作業のひとつなのかもしれない。
再読も悪くないですね。
ポットが大活躍だ。
明後日には、大阪へ移動。
明日までリラックスタイム、ポットと共満喫します!