2019.02.28
鼻先くすぐる匂い
ご挨拶が遅れましたが、無事に京都展が終了いたしました。
お運び頂きました皆様誠に有難うございました。
さて。
空気の中にも寒さは残りますが、すっかり気分は春支度。
お天気がよいと用事もないのにぶらつきたくなるのが、この季節。
他所様のお庭に咲き始めた色々の春の花が、とてもありがたく感じるものです。
我が家の近くの民家のそばを通ると、銀木犀の香りが漂ってきます。
ここを通る時は、少し歩調をゆるめ、決まって深呼吸をする。
その道を過ぎると、今度は焙煎珈琲店の香ばしい匂いが全身を包みます。
そして、もう少し進むとガーデンショップがあり、春の花やハーブの苗たちが店頭に並び、目にも香りをくれる。
匂いというものは、気持ちを安らげたり、一気に体調へと直結したり、過去の記憶を思い起こさせたりと五感の中でもある種特殊な感覚。
この地球という星に生まれてよかったな。
と、全身で思うのが春である。
未だ花粉症に悩まされていない私は、非常にラッキーである。
そう思いつつ、天気がよいとうろうろするのである。