月曜日をもちまして無事に今年の個展が全て終了致しました。
活動30周年のメモリアルな一年でしたが、今あることの有り難さをしみじみ感じております。
オーダーが終われば今年の仕事は、終わりです。
皆様、本当にありがとうございました。

閑話休題。
毎年、12月に入ると出かけた先や出張先の本屋に立ち寄ったり、いつも行かない本屋に出向いたり、Amazonで買い物かごに入ったままにしていた本をポチったりして、あれこれと買い漁ります。
これは、ここ10年くらい前からの師走月間の密かな楽しみのひとつでもあり、恒例でもあります。
この12月の本の大人買いは、実はまだ30代くらいの頃だっただろうか、年末の帰省前に立ち寄った福岡の紀伊國屋書店で見かけた光景がきっかけである。
当時、一冊の本を買うのにも時間がかかって選んでいた自分の前に、ひとりの男性が立ち止まった。
すでに2冊ほど手にしている。
スーツの着こなしも粋で背筋の伸びた男性は、タイトルや中をぱらぱらと拾い読みしながら、次々と選び、別な棚の方へと移動した。
どうしてあんなに早く選べるのだろう。
相変わらずだらだらと自分の本を探しながら、なんとなく男性の動きを目で追った。
あっという間に選び終わった男性は、積み上がった本を脇に抱えるようにして、颯爽とレジへと向かった。
その数は、なんと悠に10冊を超えていた。
衝撃的だった。
身なりと醸し出している雰囲気が、それなりの立場の方のようだということは、当時の若い自分でも感じ取れた。
選択の早さは決断の早さ、偏らないジャンルの知識、休暇の過ごし方。
多忙な人が隙間な時間をどう使っているのか、垣間見たように思えた。
ネットがない時代だからこその光景ではあるが、あの時の男性は自分にとってはかなりのインパクトだった。
あれから随分と時間が経ってから、師走に入るとあちこちの本屋で本を買い漁るようになった。
本屋が変わると新しい分野の本と出会える気がする。
欧米では、再び紙の本屋さんが増えてきているそう。
いち早くKindleが普及した異国だが、ここにきて原点回帰現象が顕著だそう。
やっぱそうでしょ。
一方、日本では本屋がどんどん減っている。
一昨年まであった、大阪なんばの本屋が2軒なくなってしまっていた。
寂しい。
本は重たいのよね。
つい、余計に買ってしまい他の買い物を次回に回す羽目になったりもする。それでも、やっぱりストーリーを追いながら紙の手触りとともにページをめくる行為とあの間がよいものだ。
日の落ちるのが早い冬にはもってこいだ。
今年は、先月からの積読状態の本も合わせると結構な冊数になった。
あれから、私も随分と選ぶのが早くなったかもしれない。
福岡在住時には、私などより随分と読書家の友人と本の交換をして簡単な感想を話すのが楽しかったが、今は、読み終わるとせっせとリュックに積めて自転車に乗ってブックオフへ。
それもちょっと寂しい。
残念なことに本を読んでも、いっこうに賢くならず、加えてすぐ忘れるようで、同じ本を何回も買ったりする、とんまなワタシです。
でも、自分が知らない世界の疑似体験を得られるのは、とてつもなく大きいと思うのです…
穏やかな冬休みとなりますように。
まだ、仕事残ってますけどね。