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2016.09.27

 

 

 

急に降り出した雨、建物の陰に身を潜めて信号待ちをしながら、跳ね上がる雨しぶきをじっと見つめた。

横断歩道を小走りしてあの建物へ向かえば、地下道へとつながる。

そのまま電車へ乗って隣町まで行けばコンビニが確かあったはずだ。

 

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急に降り出したわね。

服が濡れるわ。横断歩道、一緒に渡りましょう。

 

地元の人らしき女性が笑顔で声をかけてきながら隣に立ち、大きな傘の中に私を入れてくれた。

 

思いがけない親切に緊張がふわっととけた。

 

日本にもこんな親切をスマートにできる方がいらっしゃるんだ、と嬉しかった。

都会に行けば行くほど、他人に関わることを警戒する世の中だ。

なるべく見ないふり、気づかないふりで、その場をやり過ごすのがスマートであるという社会通念に変化してきている。

 

見知らぬ街で受ける親切の数々。

いつかどこかで見知らぬ誰かに返すときまで、心の中に貯蓄しておこう。

親切とは、受ける人にも与える人にも幸せを感じさせる行為であるように思う。

 

アンブレラペンダント。

バックに垂れる雨つぶのチェーンは前に持ってきても楽しめるほど長めにとってます。

 

 

 

2016.09.16

 

 

スクエアドームリング。

 

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来週からの愛知展出展予定のスクエアドームリング。

DMの宛名面でも使用されています。

一見なかなかの迫力ですが、形が与えるボリューム感とは裏腹に指にはめると手元だけが飛びすぎないように、ふわっと馴染むように磨きと真珠のセッティングでバランスをとりました。

 

見える角度によって、キリッと表情が猛々しくもあり、ふんわりと緩やかに盛り上がる優しさもある。

 

エッジの効いた大人の女性の表情をイメージしました。

 

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ちょっと個人的にも欲しいと思っているところ。

真珠がないスタイルでもよいかと思案中である。

 

白い真珠は、女性を清楚に気品ある美しさを引き出す んですよね。

やっぱり真珠付きがよいだろうか。

ふふ。

 

 

2016.09.08

 

 

 

 

妃。

をイメージしたチョーカーネックレス。

銀の面がしっかりとってあるが、優しいトーンの磨き仕上げにまとめているので、全体像を見るよりは身につけて身体に乗せた方が、より女性らしいネックレスです。

 

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この作品は私が作るアクセサリーのなかでは、出来上がるまで日数を要する方である。

 

とはいえ、時計宝飾の世界に比べればなんてことはないのだが。

 

着想のヒントは、映画 「グラディエーター」であった。

 

若い頃から、映画は好きで世の中に表れたレンタルビデオ屋さんという存在に当時どれだけ手を合わせたことか。

異国の文化歴史、食習慣、ファッション、インテリア、音楽、映像、世の中の成り立ち、知らない業界の仕組み、道徳心に訴えかけられたり、当たり前と思っていたことに対する深刻なテーマをふっと投げかけられたり、ちょっとだけ英語の言い回しも記憶できたりしてた。

吸収できることが多すぎて、五感総動員のフル稼動。

 

娯楽が増えた今は、本当に映画館も閑散としている。

いわゆるプロパー価格でしか放映しない映画館で、ほぼ満席近い動員というこの頃では実に珍しい光景に遭遇した。

渋みを増したロバートレッドフォード主演の「ニュースの真実」。

 

しかし、自分より年長者の方々が8割を占めていた。

 

どして?

日曜だったというのに。

 

映画という娯楽はもう地味なのかしら?

 

 

 

 

2016.08.30

 

 

 

この数日は台風の影響で気温が低下し、落ち着いた気持ちで過ごせた。

少し、雑務を済ませられてなんとなくホッとした。

 

 

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この夏は、ノンストップで頑張った。

と言っても、残暑が厳しいという説もあるのでまだ夏を引きずるのだろうが。

明後日より千葉展。

 

初日在廊し、戻りましたら9月末スタートの愛知展に向けてまた気持ちを切り替えてもう一踏ん張り。

 

今年の秋は少しペースダウンで秋という季節を楽しみたいと、あれこれイメージを膨らませひとりウキウキしている。

 

関東方面の皆様にお会いできるのを楽しみに伺いたいと思います。

 

本日ご紹介は、

マベパールの振り子ネックレス。

でした。

 

 

 

2016.08.22

大輪のブローチ

 

 

 

大輪の花。

 

 

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まるで銀色の紙で形取ったようなおおぶりな花のブローチ。

 

秋へと向かう装い、そしてその先にある冬の装いにサシ色となるようなブローチです。

ちょっと気の早いアクセサリーかも知れませんが、梅雨明けしてから殆ど雨の降らない福岡。さすがに夏の暑さにもちょっと飽きてきた心持ちがブローチの制作へと駆り立てたのかも。

 

先週の幻想的な赤い色した満月を見ながら、あと10日で9月へと突入するのだとはたと気がつくと同時に、夏の夜空を包む空気に深い呼吸がひとつゆっくりと溶けていった。

 

月日が経つのは、等しくとも人の心には常にせわしない。

 

 

 

 

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