New

Pierce

2016.07.26

 

 

 

 

ピアスサターン。

このピアスは一見ぶら下がりのポピュラーなスタイルに思われがちだが、つけるとサターンが立ち上がって耳たぶに収まる。

もちろん、輪っかの大きい方は重みで下がり気味につく。

土星の輪っかの向きを縦に横にとくるくる変えて表情を楽しめる。

シンプルなデイリー使いにおすすめです。

 

 

saturn

 

 

地球という星が養える人口は80億人と言われているらしい。

今現在の地球の人口は、70億だとか。

 

もしも平均寿命まで生を全うできるのだとすれば、不自由なく生活できる時間があとどのくらい残されているのだろう。

 

そのうちの3分の1の時間は、睡眠としてあてがわれる。

もう、そんなに十分な時間はない。

少ない。

この星を愛でて楽しむには、あまりにも時間が短すぎる。

 

そのことに早い段階で気づいている賢者たちが、未だ気づいていないものに問う。

 

君には、何万年の時間が与えられてるつもりなんだね?

 

 

 

 

2016.07.21

グラマラス

 

 

女らしさ。

男らしさ。

をテーマにしたモチーフのピアス。

 

P7130006

 

サイドから見た感じが画像のようになるようにポストの位置をロウ付けしてます。

 

服やアクセサリー、身に付けるもの、所有するもの全てが自分と噛み合っているのか。それを素直に受け入れて知ることはとても大切だ。

それらは年代とともに変化してゆくものだ。

 

例えばネックレス。個人的には10年前はぴったりと首に沿う感じが好みだったし、 長いものより身に付けるとよりしっくりきた。

しかし、今はその長さに閉塞感、圧迫感を感じるようになった。

ゆったりとしたリズムを感じさせるようなモノ、重みも少しは必要だ。

ピアスはと言えば、以前はとても大きいものを好んでいた。

大きさが自分自身にエネルギーをみなぎらせてくれるように感じていた。でもこの頃は小さすぎても大きすぎても馴染まない。

気持ちが落ち着くサイズ感があるのだ。

うまい表現ができないが、落ち着きどころのサイズと離れたものをつけていると、なんだか疲れる。つまり、自分らしくない。無理をした感覚と言えば良いだろうか。

そんな感覚を敏感に拾うようになった。

 

どんなに好きだったものも、次第に釣り合いがとれなくなったように感じる時が来る。

 

その変化を受け入れてゆくことが、新しい自分を楽しむ一歩だ。

 

 

自分の身の回りにあるもの全てにこの感覚を敏感に働かせておくこと。これが、女性らしさ。男らしさの根っこなってゆくのではないだろうか。

 

それができている人の周りには、常に魅力的な人やモノたちが集まっている。

背伸びしない。

等身大の自分を愉しむ。

そんな、グラマラスな大人になろう。

 

そう思って私は画像左の男らしさのグラマラスを自分仕様に作ったのである。

 

 

dolls pierce and pendant

 

 

 

 

休日中にふっとまとまったお人形の形をしたセミロングペンダント。

出来上がるとなかなか気に入った。ほどよく大ぶりでモチーフの題材にしては甘くない。

なんとも13ミリ強というパールが効いています。

 

doll p

 

 

揃いのモチーフでピアスを作ったら華やかな感じだろう。ということで翌日にはゆらゆらと大きく揺れるピアスも作ってみた。

 

 

P5040013

 

 

大ぶりで揺れるピアスは、旅先で見かけた思い出すシーンがある。

この仕事を本格的にやろうと心に決めて、まず訪れたのはミラノだった。

もう20年以上前になる。

 

その時、足を伸ばして訪れたのは避暑地イタリアのコモ湖。

船着場のバルでキリッキリッに冷えたスパイシービアンコを飲みながら船が着くのを待つことにした。

前方に賑やかなイタリア人3人組が盛り上がっている。

イタリア人はどこでも盛り上がっているし、できあがっている。

真実のほどはさておき、そのように見えるし、聞こえるのだ。

そばかすだらけのこんがりと焼けた女性が、素足に皮のサンダル、ワンピースというスタイルで大きなサングラスを頭にさして、陽気に2人の男性と身振り手振りで話していた。

絶え間ないおしゃべりの合間をぬって、レモンチェッロのオーダーもしっかり済ませていた。

 

女性の大胆に開いた胸元にはノーアクセサリー。

焼けた素肌に星空のようなそばかすが、不思議と素敵に見えた瞬間だった。美白美白と日本では冬さながらの紫外線対策。ヨーロッパでは日傘なんて売ってもないし、さしてる人もいない。たまに見かけるのは、日本人観光客だった。

新しい美観を発見した。

そして、耳たぶがちぎれんばかりのゆらゆらと揺れる大ぶりなピアスと、グラスを持ち上げる手元には大きなバングル。

 

こんな女性像が、自分の作るアクセサリーのミューズだ。

 

私の中に鐘が轟いた。

 

それから15年後、今より6年前。再びミラノを訪れてみた。

しかし、鐘の音は聞こえなかった。そして、スイスジュネーブへと足を伸ばし、鐘の音が鳴り響くのを聞いた。

旅では、そういう自分と向き合う時間。少しずつ変化していく自分と対峙する時間。

その後、私の旅は、オランダ、ベルギー、ドイツへと鐘の音を求めたジプシー型だ。

というわけで、来週からしばらくぶりのバカンスも兼ねた旅へ出ますので、ブログはお休みです。

今回はオーストリア。ヨーロッパでも最も多くの国に隣接しているオーストリアは、ジプシー型の私にはたまらない。時間が許せばブダペストへ。

私の中に新しい鐘の音が鳴り響かんことを願って。

 

 

 

 

2016.04.29

着せ替えピアス

 

 

今日は祝日。

ずいぶんと朝が明けるのが早くなったせいか、気が付くとサマータイムが個人的に起用された一日になっている。

午前中に時間がたっぷりあるのは、有意義である。

 

いつも、世間とかかわりなくズレたスケジュールで動いているのだが、今年は珍しくちょうど仕事も一区切りついて、気分的にリラックスタイムを確保できそう。巷にかなったゴールデンウィークもどきとなりそうです。

 

hunger

 

 

明日で4月も終わり、皐月へと突入。

お洗濯ものも気持ちよくできる季節になってきました。

 

ということで、

ハンガーをモチーフにした着せ替えスタイルのピアス。

お洋服をはずして、使うことも可能。

 

 

hanger2

 

 

はずしたお洋服パーツはお手持ちの一粒ピアスなどとかませてお使いいただいて遊べます。

 

かなり横にせり出した形となっているので、つけるとちょっと楽しい感じです。

 

さあ、今日という1日を満喫しましょう!

 

 

2015.11.27

 

一気に寒くなった。

昨日、夕刻には雹がガラス窓にぱちぱちと音をたてて降ってきた。

 

suiteki p

ぷるぷると震えながら表面張力でもってぎりぎりの状態で形を保っている水滴たち。

 

少しでも衝撃が加わると、一気に形が失われる。

そんな寸前を表現してみた銀色の水滴ピアス。

小さい水滴と大きい水滴。

 

日々の営為の中で、いつもの今を保てているのは、見えない絶妙なバランスが働いているから。

相手や全く関係ない他人を通して、やっと見える自分自身のバランスというものがある。

自分が経験したことを巻き戻して見せてくれる八ミリビデオが、ひとつの感情というメッセージを付加して、今度は早送りされて現在の自分の立ち位置を見せてくれる。

 

今年もかかわった様々な方々を通して、自分を知ることができた。

人は、自分の経験値でしかイメージや感情整理をできないもの。

自分自身の経験値が果たしてどれくらいのものかは分からないが、どうしてもダメだ、苦手だ、苦痛に感じてしまう。そんな理屈抜きの感情を、一番大切にするようにしている。

若い頃は耐えなければならなかったことも、ある程度の年代になってくると、それが許されてくるときがやってくるのではないか。

そう思っている。

努力を怠る、成長を止める、それとは違うように思う。

 

それを無視し続けていると、自分自身の中の見えない絶妙なバランスが或る日一気に崩れて疲弊しきってしまい、元に戻すのに倍以上の精神的労力と時間を必要とするように思う。

 

好きな形を保ちながら、ここちよくぷるぷるっと揺れるくらい。

 

そんなバランスで生きていきたいものだ。

 

水滴シリーズは、リングとカフス、ピンバッジも展開予定です。

 

 

Page top

Instagram