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2017.11.14

 

 

錨のモチーフのペンダント。

 

 

 

 

最近、ちょっぴり華奢なラインも作ったりしている。

なぜだろう。

 

私生活においても、全くもって、これっぽっちも興味を持たなかったものに、ん?悪くないかも。

そんな反応を持ったりして、誰よりも自分が驚いている。

 

ま、そんな時もあるのだろう。

 

長いお付き合いをしているお客様がこれまで全く手を出さなかったラインや、手を出したくて試着するとどうにも落ち着かないラインのものが、ある時からスッと入り込み自然に溶け合う時がある。

 

そんな瞬間に、あちこちの個展会場で何度も出会ったことがある。

 

改めて思う

身につけるものは、本当に不思議である。

 

 

装いは、ある時から裡にあるものを引き出し、溶け合うようになり、そうやってその人の一部のようになってゆく。

 

その瞬間に立ち会う時、自分の作ったものたちも時間をかけて、そんな存在になっていって欲しいと初心に掲げた思いに立ち戻るのである。

 

自分という錨をおろしたまま、遊泳するように、これまでの頑なな自分を少しときほどく時期に突入したのかな。

 

出来上がった錨のペンダントを眺めながら、ひとり思ふ。

 

 

 

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