2017.09.20
形も大きさも色もしっくりくるターコイズが手に入った。
何にするか随分迷った。
挙句、デザインは極力省いた方がよいだろうと思い、トップを取外せるようなチョーカーに落ち着いた。
真珠や石、大きさや色味に趣が感じられれば感じられるほど、張り切ったデザインを施したくなる。
しかし、いざ作り出すとどうにもバランスが崩れ素材をどんどん殺していくような気持ちにとらわれ、決まって浮かんだデザイを殆どと言ってよいほど省きながら、この辺りかなというところに終着する。
頭の中で一度制作し、実際手を動かすときにはそれらをどんどん省き形にしてゆく。
この形にならない架空のデザインを立ち上げることが、必要なのかもしれないと思う。
元来、シンプルなものが好きだからかもしれないのだが、なかなかに自然が生み出したものと共存するようなデザインとは難しいものだ。
20数年近くも作ることに携わりながら、この想いは変わらない。
この先もきっとそうだろう。
自分が生まれる以前からこの世にあるものたちへの畏敬の念を感じヤスリを置くのであった。
言わずもがなの一点モノです。