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2016.01.08

2016年の最初の作品!

 

 

去る2015年の最後の作品は、カフスでした。

そして、年が変わり一番最初の作品もカフスのご紹介ということでスタートを切ることにしよう。

 

このカフスは、経営者の方からテーマだけを依頼された、フルオーダー作品。

「丸の中に三角、そしてその三角の中に四角というカフスを作って欲しいんだけど、お願いできる?」

起業し、瞬く間にメディアに取り上げられ、いまや全国的な知名度を得た実力派の経営者。

人前に出ることも多い。カフスが話題のひとつになれば、と話し補足説明をしてくださった。

これは、禅の思想の中に登場するものらしい。

以前、禅語の「○」。

一円相をテーマにしたチョーカーを作ったことを、打ち合わせしながら思い起こしていた。

この ○ △ □ 。

丸は宇宙を示し、その中にある天を表す三角。そして天の下にある囚われの身を示す四角。

 

らしい。

 

そのまま形にすると工業製品ぽくなりがちなので、形を崩してもよいかと了承を得てデザインをじっくり考えた。

 

 

kafs syoudai

 

 

 

 

 

宙の広さは知れず。

天はとらえることができないほどに高く、輪郭もおぼろげ。

ここよりはるか見上げるわが身は、その真下にある。

囚われているのではない。

天を突き抜け宇宙へと解き放てるように、真下にある。

準備は十分に整っている。

そのことを見出し、限りなく自由で高潔であれ。

 

見出す。

 

ということをテーマにして、三角と四角のラインを浮き彫りにしたデザインに仕上げました。

そして、このカフスがよりよいものをもたらす縁起のよいものであるように、込めて作りました。

 

かなりご多忙な経営者で、いまだ納品前。

すみません。ブログで先に公開してしまいました。

 

 

除夜の鐘を聞きながら、久しぶりに熱中して読んだ本が、仏教をベースにしたサイエンスフィクションだった。

 

おまえは誰か。

おまえはどこから何しにやって来た。

 

問いに答えられるか。

答えを見つけるため、問いを前にしたその時、よどみない心で答えるられるのか、その自分を知るためにただひたすらに上へ上へと昇る。

そんなストーリーだった。

 

BGMは除夜の鐘。

最高にシュールな一年の幕開けだった。

 

 

もちろん、未だ私は、この問いを前に答えられない。

そんなことをちらちらと思い出したりしながら、今年はちょっぴり深く、そして丁寧に進めていきたいと思います。

自分の作ったものたちが、所有者たちにとってよいものを呼び寄せる存在となれるように、気持ちを込めてまたひとつひとつ作っていきたいと思っております。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

というわけで、ちょっと遅いスタートとなりましたが、2016年の幕開けです。

今年の年間スケジュールは、次回インフォメーションにて!!

 

 

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