2020.02.07
先月はほとんど青空を見る日がなくてトレッキングにも一度しか行けなかった。
もやもやした日々が続いた。
月が変わり1日は、しばらくぶりに晴れるということだし、ほぼ1ヶ月ぶりに友人と登ることにした。
さあ、どの山にするか。
友人も1ヶ月ぶりらしいので、おそらく体力も落ちているだろうから低山で体ならしということで、毎年行くお気に入りの神社にお詣りも兼ねて、日本新三大夜景の山と言われている(新、ってどんなくくりだろ?)北九州の皿倉山にした。
案の定、いつもよりブレイクが多い。
登り慣れたご年配の方は、息も乱れず険しいコースをリズミカルに追い抜いてゆき、全く見えなくなる。
私は体力作りも兼ねてトレッキングポールは使わないのだが、ポールを使っている友人もいつもよりペースが遅い。
1ヶ月のブランクですぐに後退する体力。
慣性の法則。
人間は習慣の生き物だとは言うが、心底呆れる。
まあ、行動がなければ気付きもないわけで、良しとするか。
頂上から見える北九州の街並みは、昼間も見晴らしのよい頂上は、夜ならば尚更期待できそうな景色で満足した。
お弁当を広げていると、一際格好よろしなサイクリストがやってきて展望台から景色を眺めていた。
あのサイクリスト、かなり格好いいね。結構走ってる人じゃない?
あのバイク、多分、相当いい値段するよ。
え、どこの?
見えないなあ。
下から登ってきたってこと?
そうだね、ヒルクライムトレーニングにはちょうどよいのかも。
多分こっちくるかもよ。近くまで来たら、話しかけてみれば。
お弁当をもぐもぐ食べながら、ちらちら。
この頃、ロードバイクを始めた友人が、バイクを押しながら近くまでやってきたサイクリストに挨拶して、会話が始まった。
どこから登ってきましたか?
めちゃめちゃかっこいいですね!
4年前に始めて、かなりはまってしまい休みの度に近辺でトレーニングして、全国の大会や遠出をしているらしい。
過去のロングライドは、北九州から阿蘇の大観峰までの往復だとか。
2人で驚きのコーラスになってしまった。
どこのバイク?結構いい値段したでしょ?
値段を聞いた2人の驚きコーラスは、のけぞりのリアクション付きとなった。
友人は、お弁当タイムを中段して立ち上がり、
わあー見せて見せて!写真撮っていい?どれくらいの重さ?
はしゃぐはしゃぐ!
先月天気が悪くてほとんどトレーニングができなかったから、今日は皿倉山4本やります!
4本!4往復ってことですか!
0.5拍の沈黙のあと、2人の驚きのコーラスは、尊敬へと進化した。
この山は、下山途中何度か車道に出るのだが、2本目のクライミング途中の彼にバッタリ会った。
あ!がんばれ!
あ、ありがとうございます。き、きついです。
若いけどやっぱりクライムはきついんだね、顔真っ赤だったね。
いやあ、これはきついでしょ。
なんできついと分かっていることをわざわざやるんだろうね。
山も同じだよね、全く興味ない友人によく言われるよ、なんでわざわざ山なんかにきつい思いしに行くんだ。まして寒い時とか信じられん!てよく言われるよ。言われない?
言われる、言われる!でもなぜか、本人、登る気はないのに、会えばやたらとこの頃どこ登ったか聞いてくる。
あー、あるあるだね!
下山は雑談に余裕が出てくるのも、友人とのトレッキングの醍醐味。
なぜわざわざきつい思いをしに行くのか。
この問いには、言葉で語ろうとすると陳腐になるから私は敢えていつも言わないようにしている。
少しでも興味があるなら、一緒にやってみないかと誘ってみる。
あとは、下山後に本人が判断するようだ。
今のところ、誘って一緒に登った人で2度と結構です。と言った人はいない。
行動を起こさないということが、既に答えなのだろうと思う、今日この頃である。
しかし、アウトドアは最初は経験者に連れて行ってもらうか、専門店のスタッフの方々に十分なアドバイスを受けた方が良いと思う。
アウトドア専門店のスタッフは、本当に多くの知識を持っていることに驚かされる。
そもそもどんな業種であれ、販売員というものは、かくあるべきだ!と毎回、舌を巻く思いがします。
たまにアウトドアのファッションだけにとどまっているところもありますが。
というわけで、しばらく行けなかった山を思いながら、先月にデザイン制作しました新作リング。
マウンテンシリーズ。
てっぺんリングです。
てっぺんに雪積もってます。
明後日は、今年初のくじゅうトレッキング予定、てっぺん雪積もってるかな?