Information

2023 April

2023.04.29

暮らしは楽しまなきゃ

 

 

越してきて4年近くになるのだが、ベランダのグリーンたちが随分と大きくなってきた。

先日、植え替えをしたティーツリーは明らかに30センチほど背が高くなっている。

このベランダが案外、気に入っているのね。

ハーブたちもぐんぐん成長しているので、早朝の水やりの後、乾燥させるためにざるの上に広げてアトリエに出かけるのだが、帰宅すると高台の高層階ということもあってか、乾燥して軽くなったハーブたちが風であちこちに飛んでしまって随分と量が減っていることがある。

 

 

 

野菜干しネットを自作することにした。

 

ホームセンターに行き、まず市販の野菜干しネットの仕組みをじろじろと眺めて、手持ちのざるを生かして自作に必要なものをチェックしながら物色して回った。

網戸のネット?縫製がしにくそうだな。

色もテンション落ちるし。

キャンプグッズコーナーにヒントがないかな?

フロアーを移動しながら、最も簡易的な良いものを園芸コーナーで見つけた。

 

 

出荷袋という名前がついていた。

ざるのサイズが入るものをチョイス。

5枚入って300円。試作して失敗してもやり直せる。

かなりリーズナブル。

 

手芸箱やかつてアクセサリー作りに使っていたリボンやボタンのストック、収納箱から外して取って置いた木のハンドル、刺し子の糸、使えそうなものを1箇所に集めて小さなざる用と中のざる用と2種類作る前提であれこれ考える。

ざるとしても使いたいので、ネットに落とし込むだけでベランダに吊るせるように。

できました!

こちらが小サイズ。

木のハンドルがサイズもちょうど合ってびっくり。

 

 

で、こちらが中サイズ。

 

 

 

あした、天気になあれ!

 

暮らしはどうせなら楽しまなきゃ。

が、モットーです。

 

ベランダでお茶も気持ち良い季節になって参りました。

もう皐月ですものね。

 

 

 

 

2023.04.23

カタクリの花自生群

 

 

 

先月は行けなかった登山。

昨日、山口県岩国と島根県にまたがる寂地山へ行った。

山頂は山口県であり県では最高峰。

偶然知ったのだが、ちょうど今がカタクリの花の自生群が満開だという。

 

日帰りが基本の登山、さすがに広島近くとなると少し迷ったが、出発が午前4時半であれば登山口に8時前に到着可能ということで決行!

 

寂地峡は新緑の柔らかな緑に溢れており、朝陽を浴びて透けるような眩しさだった。

登山口からいきなり急登で名所と言われる滝をいくつもいくつも見ることができ、滝壺から広がる風は全身の力が溶けるようだった。

 

 

さて、カタクリの花、実際にご覧になられた方は多くはないかと思います。

私も初めてでした。

球根には良質の澱粉が含まれるので片栗粉の原料となるらしいのですが、現在では森林の荒廃や別な草木で生息域が得られず簡単に見つけることはできなくなっているらしいこともあり、自生群は山でしか見れなくなってしまった模様、そんなわけで今は片栗粉はご存知のようにじゃがいもの澱粉が代用されております。

 

カタクリの花は種子から花が咲くまでに最短でも7年ほどかかるらしい。1年目は芽をだすだけ。2年目以降は葉を一枚だすだけ。

そしてようやく7年目の早春のほんとに短い間だけ花を咲かせるそうです。

 

 

下を向いたゆりのような可憐な花たちは、春の妖精という別名がついているそうです。

 

登頂し続けること3時間、ミノコシ峠に辿り着くとこの可憐なカタクリの花たちが両脇に咲き山頂までずっと登山道のナビゲーションをしてくれました。

 

ひとつひとつの花びらが個性的に開き、まるで妖精たちが飛び回っているようでした。

 

 

フラワーパークなどでは花の絨毯さながらで整然と並んで花が咲いている様子を見ることができます。

それはとても美しく素晴らしいです、関わった人々の愛情と労力、敬意を払う思いです。

でも、どこか私の中では違和感のようなものが隠れている気がしていました。

昨日、自生群を見ながらなぜそう思うのか気づいたことがあった。

理由は、人の作った世界を見ているからではないだろうか。

自生群とは、命の循環。

命のあり方が違う。

そこはとても大きな違いであるように思った。

 

1週間前の寂地山頂付近は霰や雹が降りとても寒かったらしい。

ミツバチが花粉を運び、種子をアリが運び、肥料も栄養剤もない環境で寒さに耐えてタイミングをじっと何年も待ち咲く。そうやって少しずつエリアを広げてゆく。

みんなが生きるためにいつものように活動してくれることで生きることができる。

 

その姿を見せてもらえる事が奥深くに届くからなのかもしれない。

 

付随してもうひとつ気がついたことがあった。

おそらくフラワーパークの花の絨毯や千本桜よりは、立派な樹齢の一本桜に惹かれてしまうこの個人的な傾向。

自分の中にある美感のモノサシが元来、公の人々の感覚と少し違うのではないだろうか。

マジョリティではなくマイノリティなのだろう。

そのことはまだ大人として程遠い年齢の頃から大人の女性のためのアクセサリーを目指し、作り続けてきたことに通じているのかもしれない。

でも、それでよいと思えた。

いいじゃないか、そんな少数派が居ても。

 

そんなことを思いながら下山したしばらくぶりの登山らしい登山は、総歩行7時間半。

あちこちからのベテラン登山者たちにも会えて、楽しい会話やカタクリにまつわるいろんなお話も聞けて大満足。

 

昨日、感じたこと、どんなに稚拙でも自分の中から出てきたものであることに違いはないのだから、大切にして忘れないように過ごしたいと思うのです。

 

 

2023.04.14

佐賀個展ご来場ありがとう!

 

 

 

昨日をもちまして佐賀個展無事に終わりました!

素敵なお客様方とに出会いが初日より続きまして、加えて心地よいお天気に恵まれて終始楽しい個展でした。

 

 

かれこれ15年ほどにお付き合いになりましたギャラリー遊さん。

オーナーさんご自身も作家でもあることもあり、作家業の気持ちも真摯に理解してくださり、いつも篤いおもてなしと学びを頂く貴重な経験をさせて頂きます。

会期終了して高速バスで自宅へ帰る道すがらは、毎回、夕焼けに染まる佐賀平野を眺めながらご縁ができたことをしみじみと感謝する時間です。

 

 

 

 

今回の個展でお会いした方々は、それぞれに人に歴史あり。

そんな強いメッセージを感じました。

人には口にする言葉の奥に隠された多くの感情や経験があり、受けるこちら側の経験や感情が共わなければ全く見えず、理解とは程遠いもの。

肉親であろうとも伴侶であろうとも、痛みの分かち合いも容易ではない。

むしろ、不可能である。

その上で人と関わることが他人様への敬意となり、言動、ふるまい、そして他人様と同じように自分への敬意を払う。

そんな生き方の積み重ねが人の持つ品性となるのでは。

 

あちこちで素敵な方々と出会うこの仕事をさせて頂けている環境に、感謝です。

 

 

佐賀の町は地形が平野であるため、かつて佐賀城主は、見渡せるのだからお城を高くする必要はないと仰られたそうです。

なので他県に残るお城と少し違い、建物としても高さはないお城です。

そしてお城の周りのお濠から広がる水路が街の中を巡っています。

ギャラリー遊さんの建物のすぐそばにも小さな川が流れていて、苔むした石の様子がこの時期はとても心和みます。

訪れたお客様も中庭になっている丸い階段で日向ぼっこをして帰ってゆきます。

 

ご来場頂きました皆様心よりありがとうございます。

また、お会いできますように。

 

さて、来月末は鹿児島個展です!

気持ち切り替えて準備進めて参ります。

 

 

 

2023.04.06

佐賀個展のご案内はふたつ戻ってね!

 

 

 

佐賀個展の発送も無事に済ませたのちに気温もちょうどよいので、午後から佐賀県の唐津方面へゆるいライドへ出掛けた。

 

ロードバイクを始めたらいつか走りたいと思っていた虹の松原。

片道4キロ程続く防風対策で植林された松林に囲まれた一本道。

出発は唐津駅。唐津城を眺めながら松林の端まで走り往復する20キロほどのコース。

 

 

 

葉桜へと衣替えが始まった桜の並木道を、海風で舞う桜の花びらとヘッドフォンから流れてくる音楽と共に走るのはとても気持ちよかった。

 

虹の松原は福岡に住み始めた頃、友人がドライブに連れて行ってくれてからのお気に入りのスポット。

随分と背の高い松の木は、どれも格好良しな姿でトンネルになった松林からさす木漏れ日がキラキラと道に模様を描く、ロードバイクで走ると車とは全く違った身体感覚を得られ、しみじみと自転車の醍醐味を感じました。

何度も車で通ったことはあったので、少し物足りないかなと思っておりましたが、ロードバイクでの往復8キロの松林は程よい距離でした。

 

 

 

途中、元観光協会にお勤めだった方にお会いして林の中の遊歩道をすすめられたので、土の道も走ってみました。

 

佐賀県はかつてご存知のように鍋島藩で統治されておりました。

藩窯の磁器やガラス、鍋島絨毯、芸術面のみならず、嬉野茶などお茶どころとしても知られています。

お茶どころということは歴史ある菓子屋もたくさんあるわけでして、佇まいも趣きある唐津発祥の老舗和菓子屋本店へ立ち寄り、可愛らしい形や名称にあれこれ迷って明日の分?まで買っちゃいまして松林でコーヒーブレイク。

やっぱり和菓子は美しい。

次のライドでは季節の和菓子で野点も良いなあ、なんて思ったり。

 

 

ちなみにただいまお勉強中の一眼レフで撮影したもの。

スマホと若干は違う?

違って欲しい…

 

 

 

佐賀個展の前の験担ぎ佐賀県ご当地ライドでした。

 

週末よりの佐賀市内での個展、お待ち申し上げております。

 

 

 

2023.04.01

2023年個展スケジュールのお知らせ

 

 

 

来週からの佐賀個展の制作準備もほぼ整いました。

今年はゆっくりのスタートでしたので、お客様より個展予定を尋ねられたりしました。

本日より4月、新年度ということで今後の個展スケジュールをお知らせしたいと思います!

 

 

4月8日より、ギャラリー遊にて 佐賀

5月26日より、インハウス久永 with living house にて  鹿児島

7月6日より、ギャラリー紙縒にて  愛知

10月7日より、ドログリーイケオカにて  山口

12月5日より、ギャラリー芭蕉にて  大阪

12月8日より、ここちコンフォートギャラリー器にて  広島

 

 

 

 

新しい出会いやたくさんの再会に恵まれますように!!

今年も楽しみながら頑張ります!!

 

 

 

Page top

Instagram