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2023 March

2023.03.03

インディアンの言葉

 

 

私たちの心と生活に大きな影響と衝撃を与えたマスク生活が、ひとつの区切りを迎え次の新しいステージを迎えようとしている。

 

予測しなかったこの3年間の生活の中で、変化したこと、確認したこと、加わったこと、それぞれにあると思われます。

 

 

 

 

 

古代より人が生きる世界には抗えないものが多く存在していて、人間はその大半をコントロールすることができない。

個人的な感想は、このひと言に尽きる。

一歩下がる行い、これは生きる上で意識的に持つべきだ。

そう感じた3年間だった。

 

マスク生活が始まる数ヶ月前にSNSの発信を始めたのだが、投稿内容はこのブログとほぼ同じで新作や個展情報、そしてデザインソースとなる趣味を通して出会う自然の写真がメインである。

自分なりの目的の範囲内であり、他のユーザーの皆さんより地味な動きではありますが気づいたことがある。

全く知らない方が多く反応するのが、自然の写真の投稿タイミングなのである。

現代社会において、人々はやはり疲れ気味なのだろう。

 

いつか書物で読んだネイティブアメリカン、インディアンのこんな言葉があり心に残ったことを記憶している。

 

自然から離れれば、こころが頑なになる。

ラコタ族の格言より。

 

覆い被さるような不安を征服するために、手段は2択。

更なる超越したパワー蓄積の研鑽を促し不安を屈するか、快楽主義な音や映像を猛スピード且つ大音量で流し続けて、思考を停止させ逃避させようとするか。

しかし、人々は既に知っている手段がもうひとつある。

この格言が示している言葉通りではないかと思う。

 

頑なになったこころが自然の写真への無意識な反応をしているのだろう。

 

先日、マスク生活が始まった頃どのようにして不安と向き合って過ごしたかを暫くぶりに会った友人と話すことがあった。

 

私は、気持ちが不安でいっぱいになりそうになったら、その時にやっていたこをたとえ途中であってもすぐに止めて、身支度して自転車で海まで走り海や公園の樹々を眺めながらポットに入れたコーヒーを飲んで帰宅する。

だった。何度も走った。

骨伝導ヘッドホンから流れてくる音楽と共に自転車で風の中を走る2時間がずいぶんと心の安定に貢献してくれた。

流れる景色や自然、そこに添えられる音楽。

景色と音がぴったりと重なった時などは、力が抜けてこころの奥が溶ける思いがした。

これらが自分のそばにあってよかったと深い安堵を感じたのを覚えている。

 

これは今でも自分の心のありようとして羅針盤のような役目になっていて、落ちかけるとすぐに身支度して自転車に乗り走る。

 

これからも、

自然から離れないように。

こころが頑なにならないように。

 

 

 

 

 

 

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