2017.02.05
千変万化の居場所
この陽だまりの中をうごめくわずかな風。
季節が変わろうとしている。
時間が変わろうとしている。
周囲が変わると、心の有り様も変化する。
心が変われば新しい自分になれるのか。
無意識下で居場所をずいぶんと探し求め続けてきた。
この街、かの土地、あの国、方々探し回った安寧なる居場所は、現実にはどこにもないという声が明確に聞こえ出す。
けれども、まだ訪れていない場所が一か所ある。
そこへ向かうためには、手段を会得しなければならない。
彷徨い続け、気分屋で、疑り深い、それでいて影響を受けやすい、流れゆく、訪れるのが難しい場所。
不安定なものの全てが集合している全く見えないその場所に、居場所を築けという言葉が体中に響く。
ここは、私の理想の居場所だ。
決断することで、たちまちにしてその土地は見え始めるという。
今、
この陽だまりの中にうごめく風の中に、居場所があった。
千変万化する居場所は、いつどこへ。
万事この場所に。
不動のここに。
常に共に。