2016.09.17
自分の全てを連れてゆく
そこへ向かうこと。
自分の目で見た、触った、嗅いだ。
そのことを通して感じたことを、自分の中の真実と捉えるようにしている。
そこへ向かう時には、他人の感覚や聞いた話や情報をまとった自分ではなく、素の自分の全てを連れてゆこうと心がけている。
感覚は欺かない。
判断が欺くのだ。
ゲーテのこの格言は真理をついているように思う。
若い頃は、説明のつかない直感的なものを随分と無視して生きていた。しかし、年齢を重ねるうちに、思い起こせば一番最初に湧いてきた感覚にほぼ狂いはなかったのだ、という着地点に収まることが増えてきた。
感覚は欺かない。
心の中に止めておくようにしている。
そうすれば、どんなに浮かれるようなこと、絶望的なことが起こっても少しは冷静に判断ができるだろう。
珍しい光景を飛行機の中より見た。
眼下に広がる雲海。
富士山の頂上が島のようににょきっと顔を出していた。