2016.07.29
着せ替え箱たち
簡易包装がエコであるという認識が、商売業界でもスタンダードとして浸透してきた昨今だが、とはいえそれなりの金額を払うものや壊れやすいものなどは、どんな装いで手元にやってくるのかもひとつの楽しみでもある。
お客様の手元へと向かう包装という最後のシーン。ブランドの理念みたいなものが表れる部分でもある。商品と包装の適切なバランス、どこもさまざまなメッセージや工夫、思いが託されているのを垣間見るのはとても楽しみだ。
そうやってなんとなく溜め込んでしまった丈夫で使い勝手の良さそうな箱たち。
あちこちでついつい買い集まってしまった紙たちを貼って、着せ替え箱に変身。
キッチン棚の中に、スパイスや製菓材料、調味料やお茶のあれこれを収納しずらっと整列してもらうと、扉を開けた瞬間から楽しくなる。
収納のコツは隠すものと見せるもののメリハリをとることらしい。そして、統一感なのだとか。
ただ統一感というと、限定された嗜好になり意識しすぎて縛られて、思うようなものを探せず、結局妥協してバラバラなイメージに陥ってしまう。
過去何度も経験した。
妥協して代替品を買うくらいなら、多少の不便を強いられても理想のものと出会う日を待つ。
本当に好きなものや自分自身が落ち着く色を時間をかけてチョイスしていけば、統一されてゆくのだとやっと気づいた。
着せ替え箱。
桐箱をペイントしたり、革を貼ったり、布を貼ったり。
結構楽しいですよ、おすすめ。
箱文化というものは、やはりこれからも健在であって欲しいです。