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2025.11.20

選ばれるお皿

 

 

すっかり冷たい風が吹き、冬らしくなって参りました。

冬野菜が美味しい季節になり、あれこれとメニューを考えるのも楽しみのひとつ。

日が暮れるのが早い今時分の季節は、作ったメニューをどのお皿に盛るかをゆっくり考えてもまだいつもの時間に早いくらい。

 

 

月初めに行った骨董市で見つけた有田の古い小さな絵皿。

骨董コレクターの方が以前、本で触れていたのだが、華やかな絵皿に何を盛るか難しいと尋ねられるが、至ってシンプルな味付けの旬の野菜を盛るのがよい。

皿が豪華ならば、載せる料理は素材で勝負。

そんな風なことが書いてあった。

なるほど。

そういえば、西欧にもアスパラガスを楽しむためだけのお皿があると聞いたことがある。

 

アムステルダムで食べた旬のアスパラガスは、クリーミーでワインが何杯も飲めちゃうくらいだった。

あの時のお皿はちょうど何本かのアスパラガスの長さがおさまる窪みのある真っ白な器だった。

そこに整然と並んだほどよい硬さ加減のクリーム色の白アスパラガスに、半熟の卵がブランケットのようにふわっと根元あたりにかけてあった。

きびきびと働くお店の方がお好みでチーズをどうぞと、ガラスに入ったパルメジャーノチーズを置いていってくれた。

白のグラデーション。

春の陽射しにきらきらした幸福感。

食材を味わうために選ばれたお皿。

 

そのあと骨董コレクターの方の本に出会い、過去の経験と繋がった。

 

ちょっと真似して、私はこの小さなお皿で、真っ白な大根のお漬物を頂いている。

 

少し前に友人から頂いたお漬物用のガラスが大活躍している。

作家さんの作品だそうで蓋の部分は、かなり重くできていてお漬物石を兼ねている。

 

 

ゆずが手に入ったので、絞っておもし蓋をして一日。

お漬物ガラスをキッチンの出窓に置いていると、翌朝からもりもり食べられる。

 

新米にお漬物。

食べ終わると、現れる細やかな絵付け。

日本人でよかったなあ。

 

 

 

 

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