2025.02.07
和への回帰
ものを選ぶ時、基本的には直感力を大切にしている。
心に留まったものについて、その道のプロの方から情報を後から頂くようにしている。例え多少知識があったとしても、その知識は一旦捨ててお話を聞くようにしている。
そうやって我が家に連れて帰り、暮らしに入り込むと不思議と違和感がないように感じる。
自分の感覚のその共通点はなんだろう。
そんなことを考えていると、和というニュアンスがキーワードのように思えてきた。
異国感を与えるようなものでも、どこかに和の面影やエッセンスが混じると、自分の中に受け入れやすいのかも。
かけ離れたものは、心が落ち着かず、しまいにはざわざわして気疲れが溜まるようだ。
少し背伸びをして届くものは良いが、次元が違うものとなると、モノにとっても失礼かもしれないな。
自分にとってもものにとっても、居場所はたいせつ。
そう思った。
こちらは、民藝店で大きな竹ざるの中に入っていた手毬。
なんともシックで大人びた雰囲気の手毬。
店主によると、糸も手染めで従来の認識より小ぶりで静かな雰囲気。
熊本県のものだそう。
もちろん全て手作業。
手毬は、地方で少しずつ柄や糸の持つイメージ、大きさなどが違い趣があります。
お雛さんが登場近くになってくると、飾ることが増えてきました。
温かみのある手仕事。
目の届くところに、誰かの手仕事があると心がホッとします。
手を動かすこと、手を動かして生まれたもの…
無条件に気持ちが寄り添えます。