2024.09.22
岐阜展の案内はふたつ戻ってね!!暮らしを育てる空間 第二話
気がつけば月替えのカレンダーが今年はあと3枚だ。
何枚か間違って紛失したのかと思ったほど軽い衝撃の現実だった。
日中の暑さが夏を引きずっているが、もう秋の準備をしたいのが9月末から10月にかけての個人的な心模様。
部屋の中のファブリックをじわじわ変えてゆくのが恒例の秋支度ということで、環境の変わった今年もいそいそと実行した本日。
まずは、寝室。
パープルの色にビビッときたインドの刺し子、カンタのベッドカバー。
ライトヴィンテージとはいえ、発色がよく自作のベッドスローとも相性がよい。
朝晩の気温が落ちる今頃の季節には、ちょうど良い体温調整ができて重すぎず安心できる厚みがお気に入り。
次は、キッチンのちょこっとテーブルに栗色の久留米絣センターを。
この一枚を敷くだけで、出来上がったいつもの料理がまるで違って見える。
お皿の印象も変わる。器を置くときの音も柔らかくなる。
そして、この布を見るとさつまいもメニューを思い出すのです。
和の好きな色、芥子。
最後にリビングの大きなテーブルには、春と秋の入り口によく使うライトなオレンジのテーブルクロス。
なかなか見かけない暖かい陽だまりを感じるようなオレンジと白樺の木のような大胆なストライプに一目惚れ。
フィンランドのヴィンテージファブリックだそう。
なるほど長い冬籠りの生活環境で、太陽を待ち焦がれて生まれる。
そんなオレンジです。
もう一部擦り切れてますが、補修しながら使っております。
布の力は凄いと思うのです。
まさに魔法。
スツールや椅子、ファブリックを張り替えて何度も変身させながら長いこと使っているものが我が家には沢山ある。
若い頃は、異国に行くと必ず手芸店やファブリックショップに立ち寄っておりました。その国らしい端切れをあちこちで手に入れたり、リボンやトリム、ボタン…。
もう目が泳ぎまくったものでした。
いつかいろんな国の生地を扱う小さなお店をやれたらなあ、なんて思ったこともありました。
「ファブリックマジック」
ひっそりとお店の名前まで決めてたり…
嗚呼、人生という時間は長いようで気がついた時は残りが短いものなのね。
だって今年もあと3ヶ月だもの。