2023.02.01
見出される美
寒い寒い1週間が明けて、暫くぶりの青空が見れるとなり登山へ出掛けた。
今回は熊本県と宮崎県をまたぐ市房山へ。
全く知らなかったのだが、登山口が人吉にある市房山は、4合目に神社が鎮座しておりまして樹齢1000年クラスの市房杉群で有名とのこと。
これらの市房杉、つまり屋久杉に次ぐ立派な杉であるというのに圧倒的に屋久杉の方が知名度高い。
2番は駄目なのかな。
人吉市は、現在の静岡県の相良氏が入国し約700年にわたり球磨地方を統治した、九州の小京都と呼ばれていたそうです。
街並みはとても風情がありました。
平家の一門が壇ノ浦の戦いに敗れ一部の人々が人吉に居を定めつつ、都の華やかさを思い生まれたという、キジ馬、花手箱、羽子板は、郷土玩具として男の子にはキジ馬、女の子には花手箱や羽子板が土産にされていたそうです。
目にしたことのある方は多いのではないでしょうか。
下山後訪れた歴史民族店で7センチほどの一番小さな花手箱を求めました。
手描きされた椿の絵はひとつひとつ趣がありました。
そして、つい先程下山中に市房山で偶然撮った写真を思い起こした。
枯れた椿。
枯れても尚、どことなく気品を感じた椿で写真に納めたもの。
市房杉の静かな迫力は、まさに気高い品を感じました。
見える人にだけ見える、そんな見出される美。
憧れます。