2020.11.04
朗読パフォーマンス
今年はコンサートに観劇、ずっとお預けだった。
気がつけばもう11月。
昨夜、久しぶりに観劇のチャンスを得て、
森山未來の「見えない/見える」ことについての考察。
朗読パフォーマンスに行った。
演出、振付、出演、全て森山未來ひとりでこなす朗読パフォーマンスは、会場で1人ずつ片耳用のイヤホン付きの音声ガイドが与えられ、右耳から聞いた情報が脳に与える役目、左耳から聞いた情報が脳に与える役目、それらを踏まえた上で好きな耳にそのイヤホンをつけながら、照明演出やスピーカー、朗読、間に入る森山未來のしなやかなパフォーマンスを体感しながら、見えない/見えるについて考察する。
そんな新感覚の観劇を体感しました。
内容は、深い哲学的なメッセージを濃厚に残すものでしたが、視覚に頼りすぎる昨今のダイレクトな見るという感覚、そして五感上での視力、視覚の話ではなく、自分自身には見えないが他人には見えるという認識上の視覚。
理解するのは、とても時間を要するような難解さでしたが、
日常の中でちらちらと意識している見る、見える、見えないということへの違いについて、アプローチがぐっと深まる機会を得ました。
ベースとなったジョゼ・サラマーゴ著の「白の闇」とモーリス・ブランショ著の「白日の狂気」。
時間をとって読んでみようと思いながら帰宅した。
コンサートに観劇、映画、早く自由な選択ができる時が来て欲しいものです。
人間には必要な時間であると思うのです。