2020.08.15
懐かしき時の続きを
若い頃、仲間たちとほぼ毎週のようにキャンプに大勢で行ってた頃があった。
殆どが冬の寒い時だった。
食事の後片付けを川でやる当番は、じゃんけんで決定。
じゃんけんによく負ける私。
川の水は、手がちぎれたかと思うほど冷たくてぎゃあぎゃあ言いながら手早く済ませて、焚き火のそばにダッシュ。
コーヒーを飲みながら、火のそばにいるとだんだん身体が温まり、うとうとしてくる。
この瞬間がキャンプの最高の醍醐味。
焚き火のそばで寝そべって夜空を見上げると、星が綺麗でしばらくはその美しさに目が醒める。
星をずっとみていたい。けど、眠気がやってくる。
テントに移動したくない。もうちょっと見ていたい。
そんなこと思いながらうとうとしていると、
テント入って寝ないと風邪引くよ。
と、キャンプ仕切り屋の言葉が聞こえてくる。
ううん、いい。星見ながらここで寝る。
と寝ぼけたことを言ったらしく、
今でも当時のキャンプメンバーたちに会うと、笑いのネタにされる語り草だ。
寒いけれども、冬のキャンプはなかなか楽しかった。
それからみんなだんだん仕事が忙しくなり、集まりが悪くなりそれぞれの人生の道を歩み始めるとフェードアウトしてしまった。
昨今、アウトドアのブームが再びやってきているようだ。
道具類を見ていると、当時より随分と進化しファッショナブルになっていることに驚く。
と同時に見ているだけでワクワクしてくる。
自然の中の遊びは、幾つになってもよいものだ。
そう思うこの頃である。
あちこちで見かけるアウトドアを楽しんでいる方々は、割に同世代が多いように見受けられる。
若い頃を懐かしみ、フェードアウトになったあの頃の続きを再び始めているのだろうか…
それもまた赴きあってよいものだ。