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2021.09.04

 

 

 

 

キモノブレスレット。

手の甲を包むような大人ブレスレット。

 

 

 

 

日の入りも早くなり、空の様子もどことなく秋を迎え入れる顔つきになり、日陰では運ばれてくる風に落ち着きを感じるようになった。

 

そうよね。

9月だものね。

 

日々変わらず装身具を作っておりますが、手を動かすことがざわつく心を落ち着かせてくれて無心になれるので、私にとってこの仕事はこんな状況の中、本当に感謝ひとしおである。

 

制作している時間もひとりなので、ときに人恋しくなることもありますが、

組織の一員として働く人間よりは、世の中の変化を汲み取らずにこれまでとさほど変わらない生活をしているのかもしれない。

 

誰かの言葉にあった。

 

何かが起こったとき、どうふるまうか。

それこそが人に与えられている自由である。

 

何かができなくなったことが不自由なのではない。

その環境の中でどうふるまうかという自由は充分与えられているのだ、と。

 

私たちは今、そんな時間の中を其々に生きているのだと思う。

 

 

キモノは着ないが、憧れはある。

そんな思いからキモノブレスレットのご紹介でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2021.08.24

 

 

 

先日アップしましたロザリオビアンコのピアスができました。

 

意外にもマスクスタイルの耳元をすきっと見せてくれるピアスです。

 

 

 

マスクが外せる生活がいつになるのだろうかと案じ続けながら、一年半が過ぎようとしています。

 

マスクをしているので、ピアスはデザインによってはくどくなるかな。

当初はそんなことを考えていましたが、自分自身がつけるときにその時の気持ちでチョイスしていることに改めて気づいた。

 

そうか。

あまりとらわれずにこれまでのように作りたい!と思うものを作ろうと気持ちを新たにしました。

 

引きずり込まれるような気分を一新するための役目のアイテムでもある。

それが、装うことの意義でもある。

 

この一年、そんなことを強く思うようになった。

 

本日は、前回に続きロザリオビアンコのピアスのご紹介でした。

 

 

 

2021.08.12

 

 

 

ぶどうの種類は数あれど、個人的に好きなぶどうはロザリオビアンコ。

初めてこの種類のぶどうを食した時の感動は忘れない。

 

20代の頃、珍しいぶどうが手に入ったと、ホームパーティに差し入れを頂いた。作りもののような房なりにまずテンションがあがり、ガラスのとっておきの平皿に載せてテーブルに運んだ。

 

 

 

 

 

びっくりするくらいの薄い皮を剥くのを苦心していたら、差し入れしてくださった方がひとことアドバイス。

 

このぶどうは皮のまま食べるんだよ。

 

食べたところぷちっとはじける皮の音、果肉の甘酸っぱさと皮の食感と苦味のバランスが口の中で絶妙に混ざり合い、あと引くおいしさに感激したことを覚えている。

 

いろんな大きさの粒のぶどうの輪郭を線で表現し立体を作り、あちこちに絡ませてあの時感じた房なりを再現したつもり。

 

好きな粒に通せばぶどうのフォルムは変化します。

紐使いで楽しむにも良いでしょう。

ベルトバックルのようにして楽しむのもありかもしれない。

 

 

ぶどうの美味しい季節がやってきます。

 

本日は、ロザリオビアンコのチョーカーのご紹介でした。

 

 

 

 

2021.08.08

 

 

 

 

少し前にご紹介しました葉脈のペンダントのピアスバージョン。

実は、先日の個展にてペンダントをお求めになられたお客様がお名前が

葉子さま。

 

スラっとした背の高い和服も洋服もお似合いになられる黒髪の女性。

長いお付き合いになってまいりました葉子さま。

個人的にも笑顔の素敵なお姉さま的な女性で密かに憧れております。

お好きなものを選ばれて帰られる際、必ずひとことおっしゃるのです。

 

身体に気をつけて元気でいてね。

大事に使いますから。

そしてとびきり魅力的な笑顔を残して気持ちよくその場を去ってゆく。

 

 

きゅん。

その度に、私の心はハートマークになるのです。

 

 

 

 

 

葉子さまは、いつもお気に召したデザインのものをセットアップでリクエストされます。

ブレスレットをお求めになられたら、同モチーフのピアス。

ペンダントをお求めになられたら、リングとセットアップ。

 

時には、フルコーディネートアイテムをお任せでリクエストされることも。

背が高いということもあり、なかなか市販の長さやサイズがしっくりこないとのこと。

 

そして、セットアップにされる理由は、何かの席にお呼ばれされた時、服を迷うのではなく清潔感のある装いでセットアップアクセサリーを身につけていれば、きちんと感を外すことがない。

そして作り手が同じであれば、しっくりまとまるのよ。

 

そうおっしゃられました。

 

ちょっとハイカラな親戚のおばさまが身内におりましたが、私がまだこの仕事を始める前、セットアップのアクセサリーを何セットか見せてくれたことがあった。

その頃はセット使いがモダンなものには思えず馴染めなかった。

 

でもこの頃思う。

 

そんな使い方のできるセットアップが一揃えあると、とても重宝するのだと。

 

本日は、

葉子さまのためのピアス。

葉子さまの黒い長い髪を考慮した長さで全体を仕上げました、葉脈のピアスのご紹介でした。

 

 

 

 

2021.08.01

 

 

 

 

 

蕾のチョーカー。

オレンジピンク色したバロックパールが覗く、ふっくらと膨らんだイメージのチョーカー。

チョーカー部分はゆったりめの楕円形状にしているので、本来のチョーカーとは随分と装いのバリエーションが広がります。

加えて、チョーカーでありつつ、ネックレスのような柔らかさを兼ね備えているので、シーンに添いやすいアイテムになるかと思います。

 

 

 

 

駆け出しの頃は背伸びをしたかったのだろうか、バッキバキのチョーカーを多く作っていました。

年齢を重ねてくると、力を抜いてでも気は抜いていない。

そんな見せ方に意識が向かうようになって参りました。

 

なのでこの頃のチョーカースタイルは楕円形状へと移行しております。

蕾を美しいと思うのは、日本人独特の美観だそうです。

禅の美。

 

そのように心で感じる時、ああ、日本人に生まれてよかった。

そう思うのです。

 

 

 

 

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