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Pierce

2019.04.06

 

 

 

水たまりシャドウ。

 

水たまりの影。

そんなものは、実在しないけれども水たまりの縁取り。とでもいおうか。

 

 

 

 

縁取りだけを形にして、ピアスにしてみた。

このピアスは結構大きいのです。

けれどもアクの強さは控えめ。

髪の影からちらリズムの銀の曲線が、なんだかちょっとハンサムウーマン風かも。

ピアスの全景を知りたくなるようなラインが楽しい。

 

正面から見ますと真珠の部分で耳たぶは消えるので、水たまりに映し出されるは、背景の景色であったり、髪の色だったり。

 

実は、私好み。

自分仕様を近いうちに作ろうと思っている。

春だし、首もともすっきりした装いになってきますので、やっぱり大ぶりなピアスがつけたくなるのである。

 

 

 

 

 

2019.03.21

 

 

ちょっと不思議なシルエットのピアスシリーズ。

 

 

 

 

どこまでピアスホールに通せばよいのかな?

そんなピアスシリーズです。

 

ふわふわと耳元で揺れる感じを楽しめる。

まさしく春気分なピアスです。

ピアスにはピアスの醍醐味があるので、デザインと金具に境界線を持たずに作ってみました。

 

 

作っているときもなかなかに楽しいのです。

使う方はもっと楽しくなるように、そんな思いも込めて。

 

さあ、春です。

ヘアースタイルを変えたり、ゆるく髪をアップしたりしてピアスを楽しみましょう。

 

 

 

 

 

 

2018.06.18

 

 

 

シガレットピアス。

 

 

 

 

 

 

確かに煙草は体にはよくないのだろう。

愛煙家たちの健康のため、嫌煙家たちのため、すっかり浸透してきている電子タバコ。

 

煙草が一箱千円になったら、辞めることを考える。

辞めることなどみじんも感じさせなかった友人が、ずいぶん早くに電子タバコにシフトした。

意外だった。

そもそも電子タバコとはどんな仕組みなのか?

煙草には全く縁のない私に分かりやすい説明をしてくれた。

この電子タバコで一服するには、実は、予め充電器で充電が必要なんだよ。

 

その話を聞いて吹き出してしまった。

電子タバコとはよく名付けたものだよ、説明しながら私の吹き出す姿を愉快そうな顔して眺めていた。

 

長引く会議も詰まり気味。

ちょっと一服して充電してきますわ。

席を立つ上司。

サラリーマン時代に過去経験したシーンをふと思い出した。

 

タバコを吸う行為が充電であった筈なのに、実際にコンセントで充電という事前準備が必要な時代になってしまったというわけだ。

充電のための充電。

時代は進んでいるのか後退しているのか分からない。

 

 

話は続いた。

吸いたい時に吸えないのは嫌だからと予備充電器まで持ち歩く。

煙草を吸うための一式がこれだよ。

これは、ただの喫煙似非行為だ。

あまりにも味気ない。

辞めることを前提という意味でのシフトということにするんだ。

今度は、渋い顔をしながら決意表明の自分の言葉を噛みしめるようにしてうなづいていた。

 

 

便利になるということは、情緒がなくなることである。

手軽さを得るためには、趣や情感を失うことを代償として差し出さなければならない。

もっとも、手軽さしか知らなければ、失う感覚もないのだろうが。

 

 

煙草を吸う粋な男たちの映画の世界に憧れた時代に生きた友人は、

煙草吸うタイミングやシーン、グッズなど個人としてのこだわりを含めて何かしら嗜んでいたのだろう。

 

私が初めてヨーロッパへ行った時には、まだ飛行機の座席には喫煙席があった。

喫茶店という言葉も、もう死語だ。

お茶をする場所は今ではカフェと言われているが、では日本語で表現するならばどうなるのだろう。

甘味処でもない、茶屋でもない、思いつくのは古めかしい言葉ばかりだ。

 

 

時代は更に進み、電磁波機器持ち込み禁止車両や食事処などが出てくるのではないだろうか。

 

あらゆる趣味嗜好を持った人々と共存してゆくこと。

これが、世間に属し生きるということだ。

私の嗜好も誰かにとっては不愉快かもしれないわけでもある。

 

しかし、煙草の匂いはあらゆるものに恐ろしく残り香を付着させてしまうので、本音のところは苦手ですなあ。

 

 

 

 

 

 

2018.05.13

 

 

トライアングルなピアス。

 

首元にポイントのあるペンダントをつけた時、もしくは常に眼鏡をかけている場合、ピアスのボリューム感はなかなかバランスとるのが難しいものである。

 

 

 

 

とはいえ、ピアスひとつで顔の印象をすごく変えてしまうというのも事実である。

顔のトーンを一段階上げてくれたりする時もあれば、つけるピアスに気持ちが押されそうになる時もあり、抑え気味なものを使いたい時もある。

 

人間には、バイオリズムというものがあるので、四六時中、元気発剌!ワハハ!な状態ではない。

 

少しだけ、揺れるデザインで、少しだけキリッと、少しだけポイントにしたい。

少しだけ。

その加減はなかなか難しい。

 

その少しという基準そのものが、千差万別である上に、その方の雰囲気、身長、装いも基準に加味される。

やはり身につけた時のハートにピンと伝わってくる感覚を、素直にキャッチすることの方が何よりも大切だと思う。

 

個人的には、そのさじ加減、今回はバランス取れた方ではないかと思っているのだが、さてどうでしょう。

 

 

 

 

2018.04.29

 

 

 

サラリーマンOLとは、今はもう死語だろう。

その死語をまっしぐらに生きた時代があった輩なのだが、当時はオフィスの中を走り回るような忙しさだった。

 

 

 

 

装いは、タイトスカートにジャケットもしくはピンストライプシャツにスカーフを合わせてパンツスーツ。

足元はパンプス。

自分に気合の入る仕事着定番スタイルだった。

残業でくたくたになって家路につくとき、夜道に響く自分のパンプスの音のリズムを聞きながら、頭の中が真空な状態になって、オンからオフにだんだんと切り替わっていくものだった。

その短い時間が、妙に心地よかった。

 

しんどい事もたくさんあったが、働くという新しい世界が自分にとっては、毎日、とても新鮮で力が駆け巡るような思いだった。

こんなに楽しい世界があったのか!

それが、私にとっての社会デビューの感想だった。

 

振り返れば、あの頃が紛れもなく青春だった。

本来、青春とは学生時代を指す言葉なのかもしれないが、私にはどうにもあの20代半ば位までの働き始めた頃が、青春と呼べる時間だった。

 

年齢的な若さと青くさい真面目さのようなもの、己の経験の少ないことすら理解していない大胆さ。

ひたむきさ。

 

今の自分にもその名残のようなものはあるが、時間を積み重ねた分、質とベクトルが少し違う。

自分の能力の丈で、精一杯頑張ってたね。

過去の自分にそんな労いの言葉をかけてあげられるのもあの頃だ。

そして、必ずパンプスがセットとなったビジュアル回想が廻る。

 

パンプスはずいぶん長い間、履いていない。

正確には、もう一足も持っていない。

 

青春をともに過ごした何足かの歴代パンプスたち。

今でも、ふっと思い出すことがある。

懐かしのパンプスたち。

 

そんなパンプスがマチエールとなったピアス。

まさしく、OLさんが職場でつけていてもOKなシンプルさを意識してみた。

 

 

タイトスカートにジャケット、足元はパンプス。

今の私が着るとどうなのだろう。

 

過去の私がやって来てきっと言うのだろう。

 

はっきり言って、似合わないし!

 

そして、今の私がにやりとして言い返すのだ。

 

そうね。

でもこんな銀のアクセサリーたち、あなたにも似合わないし!

 

 

 

 

 

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